北海道内の旅程
第一日目:東京/成田⇒新千歳空港(フライト)⇒トムラウシ温泉(レンタカー)新千歳空港からトムラウシ山登山口に近い国民宿舎東大雪荘までは高速道路利用で3時間(200㌔)。また、最寄りの空港はとかち帯広空港(トムラウシまでは2時間)なので札幌方面に行く必要が無ければこちらの空港利用がおすすめです。
第二日目:払暁登山開始、山頂に至らず途中で折り返した。下山後トムラウシ温泉⇒足寄町(道の駅 あしょろ銀河ホール21)車で3時間。実際携帯のナビでは2時間の行程であったが、レンタカー搭載のナビ情報を頼りに運転したところ、何故か遠回りし3時間を要してしまった! 足寄在住の友人を待ち合わせ場所で1時間待たせることになった。
あしょろ銀河ホール21⇒雌阿寒温泉 (50㌔1時間)
第三日目:足寄⇒支笏湖・丸駒温泉旅館(250㌔ 3時間30分)⇒ 新千歳空港(50㌔1時間)空港付近のレンタカーショップに車を返却して、JRで札幌に向かう。
第四日目:札幌市内⇔定山渓温泉(定山渓ビューホテル)(バスですすきのバス停より「かっぱライナー」号で25㌔46分)
トムラウシ登山 標高2141㍍ (但し、1730㍍前トム平にて悪天候の為山頂まで2.6㌔を残し引き返す!)
念願の日本百名山99座目となる筈だった、トムラウシは今回も登頂を阻まれました。前日山麓のトムラウシ温泉国民宿舎東大雪荘に午後早く到着後、トムラウシ温泉日帰り入浴(400円)し休息後、林道を更に30分程走った終点にある、トムラウシ短縮登山道入口の駐車場にて車中泊とした。
東大雪荘は10年前、名古屋勤務時代に一度宿泊した経験があります。その時は台風の影響で登山道が崩壊しており、一歩も登山をすることなく、東大雪荘に2連泊、停滞を余儀なくされました。仕方なく、三日目夕張岳に登り、名古屋に戻った事が有ります。今回2度目は荒天に阻まれ、途中前トム平で到達後引き返しました。
前トム平では尾根につき上げている為、風が強くなってきた事、雨脚が早まった事等理由があります。その時点で、雨合羽を着用していましたが、カッパ内側からの汗と外から浸透する雨水で全身ずぶ濡れ状態で、かなり疲労困憊していたのも事実です。前トム平からは雨風を凌げる休息場所がなく、ガスで本来望める筈のトムラウシ山頂も一切視界が利かず、山頂まで2.6㌔(往復3,4時間)を残し撤退。次回捲土重来を期すことにしました。
経過時間は以下の通り:
4:20 短縮登山口出発
4:48 トムラウシ温泉からの徒歩コースと合流地点
5:26 カムリ天上
6:51 コマドリ沢分岐
7:40 前トム平 ここから引き返した。 ※これ以降は雨が激しくなりメモを取る事も困難となる。
なお、出発前2:00頃大雨が車上を叩く轟音で目を覚まし、今日は登山は困難であろうと判断して、安心して寝ていると3:00過ぎに大型バスに乗り込んだ20名弱の団体登山客が駐車場に到着、猛烈な雨の中を雨合羽にヘッドライトといういで立ちで出発する姿を確認しました。
その後少し遅れて、2,3名の単独パーティーの車も2台到着する頃には雨も幾分弱まり、『行けるところまでいってみよう』という方針に変更し、雨が一時止んだ4:20に出発した。登山開始後、雨は降ったり止んだりを繰り返し、コマドリ沢登山中の雨脚はかなり強まった上、前トム平到達後は、回復の見込みが無いと判断して撤退を余儀なくされました。
訪問した道内日帰り温泉4か所
秘境の一軒宿 トムラウシ温泉(国民宿舎東大雪荘)
秘境トムラウシ温泉の一件宿にしては壮観な建物、大雪が降ってもびくともしなさそうな安心感があります。さすが北海道!トムラウシ登山基地としては大変貴重な存在です。キャンプ場も隣接している為、テントを持ち込めば利用は可能(事前予約は不要との事)
日帰り入浴は500円。
トムラウシ登山前日に一浴し、さらに登頂後の疲れを癒すつもりでしたが、今回は山頂まで行けなかったので、着替えを済ませた後、入浴せず友人の待つ足寄に急ぐことにしました。足寄から雌阿寒温泉に行く約束をしていました。
雌阿寒温泉(野中温泉)
足寄に住む友人から紹介された雌阿寒温泉、近場の温泉宿として紹介されたものの聞くと、片道50㌔1時間掛かる遠方にありました。到着するといきなり目に入ったのが「休館日」の看板、、、友人と温泉番との交渉の結果なんとか入浴可能に! さすが北海道、大らかところです。入湯料400円。
かなり高温度・大湧出量の無色無臭の硫黄泉、源泉掛け流し! 温泉力を感じる事が出来ます。山中8時間歩行+3時間のドライブの疲れもあっという間にぶっ飛びました。
支笏湖・丸駒温泉旅館
支笏湖は新千歳空港から50㌔一時間程で行ける観光地です。途中の一般道も原生林そのままなので、北海道を実感出来る愉しいドライブが出来ます。
丸駒温泉は支笏湖全景を目の前に最高のロケーションにある温泉地です。さすが北海道と思わせるスケールの大きさには唖然とさせられます。
入湯料1000円。
大浴場のさらに奥の階段を下れば、全国に20か所しかないという足元湧出の天然露天風呂があります。湯の深さも季節によって上下し、湖面の水位と同じとの事でした。若干ぬるめのお湯なのでゆっくりと、時間を気にせず温泉に浸るには丁度いいのかもしれません。
札幌定山渓温泉(定山渓ビューホテル)
今回の旅行で最後に行ったのが、定山渓ビューホテルの日帰り温泉です。室内温泉プルのあるクアハウス(面積4000M2)も利用できるので1800円と少し高めでしたが、温泉の規模は圧巻でした。また、ホテル最上階16階にある大展望風呂(上記写真)からの展望も素晴らしいの一言!
札幌からじょうてつバスの『かっぱライナー』を利用すれば札幌から定山渓温泉まで片道960円1時間で到着します。
定山渓は学生時代は足繁く通った有名なスキー場(定山渓国際)があります。スキー帰りにひと風呂と思いつつ、素通りして札幌に帰っていたのは少し残念だったと思います。
番外編:立ち寄った友人宅近辺の風景(足寄町)
友人K氏は母校北海道大学の同期です。山形県上ノ山出身で、全く農業経験はありません。数年前足寄の山林67ヘクタールを購入して、春〜秋は借家をベースに趣味の農業に専念しています。畑は1ヘクタールを買い増して、上記写真でご紹介している様な野菜作り、ハスカップ栽培ジャム作り、ガーデニングを楽しんでいます。話で聞いていた以上に本格的な”農業”の実戦にびっくり仰天しました。
勿論地元には農業技術を指導してくれる先人の方がいらっしゃるそうですが、人里離れた場所で、孤独に耐え(孤独を愉しんでいるのかもしれませんが)とても真似したいとは思いませんが、色々な生き方があるものだとつくづく感心しました。
毎日の生活をブログにアップしたら、興味を持つ人はたくさんいるのではと問い掛けたところ、日々忙しくブログを書いてる暇は無いとの回答でした。そもそもインターネットの電波が通じず、ネットが見られない環境だそうです!!
電気は来ていましたが、水道は湧き水を利用していました。ヒンヤリと冷たく美味しい水でした。 夢の様な仙人生活にびっくり仰天!
最後に
今年1月にニセコへスキーで訪問した時はコロナ感染問題は大きくなっていませんでした。当時の登別温泉、ニセコスキー場も中国人主体の外国人観光客でごった返していましたが、今回状況は一変してしまいました。地元経済の安定的発展を願えば、コロナ問題の一日も早い収束を願うばかりです。
今回の主目的であったトムラウシ登頂は達成できませんでしたが、また、次回北海道に来る機会が増えたと思えばうれしい限りです。100座目にしようと考えていた幌尻岳とどちらを次回にすべきかよく考えたいと思います。7月はまだ雪渓に雪が残る、8月は最近はて天気があれるケースが多いそうだ、9月は少々寒く、日も短くなるなどやはり8月の好天を狙いたいところ…
トムラウシに振られるのはなんと今回で2度目、是非次回は3度目の正直で何とか登頂を目指したいと思います。
なお、ピーチ等LCC就航の御蔭で東京・札幌間も片道1万円以下の便も多く、ぐっと北海道が近くなった恩恵もあります。こちらもどんどん活用したいと思います。
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