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おすすめ本の紹介

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おすすめの歴史小説『八本目の槍』(今村翔吾著 集英社文庫) 感想‣石田三成についてまったく新しい見方が出来る歴史小説!

安土桃山時代の見方が変わる! 誰も書かなかった三成が、ここにいる! 盟友「賤ケ岳七本槍」の眼を通して、浮かび上がる三成の真の姿とは。 過酷な運命を背負った七本槍たちの葛藤、三成との相克そして信頼が、巧みな構成のなかに描かれ、三成の言葉には、千年先を見通した新しき世への希望が滲む。はたして、戦国随一の智謀の男は、何を考え何を思い描いていたのか。凄まじき〝理〟と熱き〝情〟で、戦国の世に唯一無二の輝きを放った武将の姿を、史実の深い読みと大胆な想像力で描く傑作。吉川英治文学新人賞受賞作。(アマゾンHPより抜粋)
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おすすめの歴史小説『塞王の盾』(今村翔吾著 集英社)直木賞受賞作 感想‣戦国時代の城壁造りの石工の棟梁が舞台の歴史ドラマ…

近江の国・大津城を舞台に、城郭の石垣職人“穴太衆”と鉄砲・大砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く究極の戦国小説。主人公匡介(きょうすけ)は幼い頃、越前一乗谷の落城によって家族を失うことになります。運良く命を救われた石工集団の親方から石工としての才能を見込まれ、技能を仕込まれていきます。彼は「絶対に破られない石垣」を作れば、世から戦を無くせると考えていました。 一方、戦で父を喪った鉄砲職人の彦九郎(げんくろう)は「どんな城も落とす砲」で人を殺し、 その恐怖を天下に知らしめれば、戦をする者はいなくなると考えていました。秀吉が病死し、戦乱の気配が近づく中、匡介は京極高次に琵琶湖畔にある大津城の石垣の改修を任されることになります。攻め手の石田三成は、彦九郎に鉄砲作りを依頼しました。大軍4万に囲まれ、3000人で守る絶体絶命の大津城を舞台に、信念をかけた職人同士の対決が火花を散らすことになります。
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おすすめの小説『震える牛』(相場英雄著・小学館文庫)感想‣BSE問題、食品偽装問題を扱った社会派サスペンスの傑作!

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決のままとなっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられます。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込まれていました。 田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴みます。ベンツに乗れるような人間が、金欲しさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか?居酒屋で偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者のふたり。食品偽装問題を追う女性記者や、食品偽装を隠蔽しようとする企業と警察組織の攻防などが超リアルに描かれて行きます。
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超大型ノンフィクション『天路の旅人』(沢木耕太郎著/新潮社)感想‣西川と沢木の年の差は約三十年で、親子ほど違い。共通点は二人の旅が二十六歳の時に始まったことだった…

第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生を、彼の著作と一年間の徹底的なインタビューをもとに描き出す。著者史上最長にして、新たな「旅文学」の金字塔。(新潮社HPより引用)
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エッセイ”自伝小説”『私のことだま漂流記』山田詠美著(講談社)感想‣同世代の”女流作家”魅力あり過ぎ、もっと前から読んでおけば良かったと反省!

本書は山田詠美の人生の各ステージごとの印象的なエピソードを中心に書き綴った随筆集となっています。文学少女時代、学生・漫画化時代、新宿・六本木のホステス時代、横田基地時代から文壇デビュー後の歴史を辿る回想録となっています。交流範囲の広さも覗え昭和文壇の大御所たちとの接点に関わる思い出話にも大変興味を惹かれました。
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新刊書おすすめ『覇王の轍』(相場英雄著・小学館)感想‣鉄路の下に巨悪は眠る!新幹線恐ろしや。

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……大ベストセラー『震える牛』で食品偽装を、NHKでドラマ化の『ガラパゴス』で非正規労働の闇を暴いた筆者が、ついに鉄道行政のタブーに踏み込んだ!
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小説『方舟』夕木春央著(講談社)感想‣クローズドサークルの作品が好きなミステリーファン必読推理小説、結末の予想はほぼ不可能

本著『方舟』が2023年本屋大賞にノミネートされた(2023.1.20)との記事を見て早速本屋で購入しました。それ以前に本屋店頭で売られているのを横目で見ていましたが、内容も良く分からなかったので手に取ってみる事はありませんでした。また、それ以前に『方舟』が週刊文春ミステリーベスト10 2022国内部門&MRC大賞2022 第1位をダブル受賞したというニュース(2022.12.7)も大変気なっていました…読んだら驚きの内容にびっくり仰天!大変面白いので是非お読みいただく事をお勧めします。
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小説『リバー』奥田英朗(おくだ・ひでお)著(集英社)感想‣人間の業と情を抉る無上の群像劇×緊迫感溢れる圧巻の犯罪小説! 何もかも忘れて没入出来る小説です!

同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで2名の若い女性の死体が発見される! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手口が、街を凍らせていく。
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歴史小説『天下大乱』伊東潤著 (朝日新聞出版)‣感想 関ケ原の合戦に至るまでの生々しい情報戦など赤裸々な人間ドラマの展開を見事に描出

秀吉没後から関ケ原の合戦直後までを徳川家康と毛利輝元の視点を中心として、同時代を生きた戦国武将、秀頼、淀君らを描く歴史ドラマとなっています。従来徳川家康と対峙するのは石田三成として描かれる事が多かったのですが、本作では西軍総大将は”毛利輝元”として描かれます。
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小説『布武の果て』上田 秀人著 (集英社文芸単行本)‣感想 堺商人の鋭い利益損得の視点から見た驚きの織田信長像

某社社内報の『書評欄』にたまたま推薦記事があったのが目に留まり、書店で買い求めて読んでみました。400ページを超す分量の単行本でしたが、すっかりのめり込み愉しむ事が出来ました。戦国時代の堺の豪商の目線から見た織田信長が迫力満点で描かれています。成る程と唸らされ切り口も大変多く、刺激を貰いました。今まで敬遠しがちだった歴史時代小説の分野にも興味を惹かれる切っ掛けとなる一作!
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