
おすすめ映画感想『バルカン超特急』(1938/アルフレッド・ヒッチコック監督)‣ユーモアとサスペンスに溢れる、ヒッチコックのイギリス時代の傑作
列車という密室を舞台に、主人公の男女が孤立無援に陥る心理サスペンス。ロンドン行きの列車に乗り込んだアイリスは、ミス・フロイという老夫人と知り合います。しかし一眠りしたあと気がつくと彼女の姿がこつ然と消え失せ、乗客のみんなが存在を否定します。魔術師や尼層、脳外科医など疑わしい連中ばかりの四面楚歌の状況下、1人の青年ギルバートと共に彼女の捜索を始めますが……。イギリス時代を代表するヒッチコックの傑作の一つで、公開当時批評家たちから絶賛を浴びた作品だという。