以前から気になっていた山「川苔山」に今回初めて登る事が出来ました。奥多摩駅から鳩ノ巣駅までの人気の周回コース、途中これも人気の高い百尋の滝をを眺めて登頂を目指しました。登りは主に渓流沿いのコースを辿ります。多分真夏の炎天下の季節は谷を渡る涼風、渓流のせせらぎと避暑地気分の登山も可能かと思いました。(しかしながら、五月にも関わらず、木陰のルートは直射日光が避けられたにも関わらず、急登続きと断崖絶壁の連続の為冷や汗も有り…かなりの出汗を余儀なくされました)
ガイドブック、SNSでも多く記載がある通り、滑落事故発生が多い箇所があるので通過時は細心の注意が必要です(百尋の滝前後から川苔山山頂へ向かう途中の区間、滑落注意の看板多数)一方、鳩ノ巣方面への下りルートは沢沿いの上りルートと打って変わって、決して短い距離ではないものの、歩き易い道が続くので安心です。また、この時期特有の小ぶりのアジサイの一種と思われる白い花が中腹付近では満開でした。花のとても良い香りが一面に漂っていました。
「川苔山」へのアクセス
【行き】5:54JR東京駅発 → 8:05JR奥多摩駅着(中央線快速)、8:10奥多摩駅バス停発 → 8:23川苔橋バス停着
※平日の奥多摩発の東日原・鍾乳洞方面行きバス便は8:10を逃すと、なんと10:15となってしまうので要注意。ここで2時間のロスは致命的です!距離は5.4㌔なので Ⅰ時間強で歩けますが…
【帰り】JR鳩ノ巣駅→JR東京駅(中央線)鳩ノ巣駅に近接する温泉「はとのす荘」は外来入浴の受付時間が午後2:30(入浴時間は3:00)の制限があった為、ギリギリ間に合わず。駅のホームでTシャツのみ着替えて電車に飛び乗りました…
『川苔山」のおすすめ登山ルート
歩いたコース 一番人気の初級者・中級者コース 合計距離13㌔
8:20川苔橋バス停
9:10川苔山登山口(細倉橋)
10:00百尋の滝
11:30川苔山山頂
13:40大根の山の神
14:25JR鳩ノ巣駅 (休憩時間30分程度を含めて約6時間の歩程)
「川苔山」登山ルートの状況報告(2024年5月21日)画像
バスを降車後目に入る大きな看板。ここからはゲートを越えて林道歩き約45分となります。
林道歩き開始早々右手に美しい渓谷が目に入ってきます。新緑も鮮やか…
立派なアスファルト道路が続きます。奥多摩のとても深い森林風景に癒されつつ、もっと奥に分け入る感じです。熊出没の噂については出掛ける以前はまったく知りませんでした。下山後それを知りました。熊が出ても不思議ではない山奥…
同じバスを降りた乗客は7-8名の一団以外はほんの数名程度でした。(バスは登山客でほぼほぼ満席でしたが…)
アジサイの一種だと思われますが、この花が中腹に咲き乱れて芳香を放っていました…
ウツギ
画面中央に大木の出現と思いましたが、天を衝く程の巨岩に遭遇…
鬱蒼と茂る若葉、癒される光景が続きます
まだまだ先が長いので、ベンチでゆっくりという雰囲気でもありません…
川苔山登山口着 バス停から2.7㌔の表示有り、山中には多くの標識が目につき、道迷いの心配はほとんどありません。但し、方向は分かるものの、途中の目的地までの距離や時間表示が無いのでちょっと不便を感じました(最も最近の登山アプリダウンロードして利用すれば、自分の現在位置確認は問題無く出来そうですが…)2.7㌔は登山開始の足慣らしには丁度良い距離だと思います。
全山植林された杉の木だらけ・・・
折り重なる緑、緑、緑…紅葉の時期もかなり綺麗そうです…
渓流越えの箇所にはしっかりした橋が架設されていました。前日の雨の影響はほとんど無く、水量は落ち着いていました。濁りもまったく無く澄んでいました…
一年でもっとも美しい季節ではないかと思います…
危険個所も橋を渡り、難なく通過します…
前方の2人組は快調な速度で飛ばしていました…
到着した『百尋の滝』
百尋の滝から山頂までは30分程度ながら、片側が切り立った絶壁になっている箇所が連続するので気が抜けません。危険個所は早目に通過した為、止まって写メを撮影する余裕はありませんでした…
高層部で目立ち始めた「山ツツジ」
新緑とツツジの花の赤のコントラストが素晴らしい…
紫の「ミツバツツジ?」目立った花の色でしたが、株数は少な目…
歩き始めてから3時間で山頂に到着しました。生憎雲に覆われ展望は無し…山頂までの道を少しだけ折り返して、鳩ノ巣方面へ下ります…
鳩ノ巣方面への分岐、ここからは切れたった崖も無く緊張感のある個所を通過することはありません…
頭上のミツバツツジ
山頂下にはかなりの山ツツジの数の群落がありました
山を覆い尽くすコアジサイの大群落、芳香が素晴らしい…
下山口の集落の急坂を抜けると線路に踏み切りを発見、運良く?1時間に数本しかない列車の通過待ちをしました。
「川苔山」登山後の日帰り温泉入浴
今回は上述通り、「はとのす荘」での外来入浴時間に間に合わず(2:30まで受け付け)断念しました。電車で奥多摩駅まで戻り「もえぎの湯」に入ろうかと考えましたが、東京行き電車が都合よく直ぐ来たので飛び乗りました。
周回コースで6時間ほどどっぷりと山深いコースの山歩きが出来ました。登りと下りの雰囲気もガラリと変わるバリエーションなどが人気の秘密かも知れません。眺望は開けず、渓流沿い(沢登りの”高巻き”の雰囲気の連続という印象)のスリル満点の箇所もありますが、注意して通過すれば危険はそれほどありません。
バス停からの上りルートには湧き水、沢水など水場の心配は全くありません。しかしながら、鳩ノ巣方面への下りルートでは水場は殆んど無いので水の準備をする事をお勧めします。
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