蔵王と言えば思い浮かべるのは「樹氷」「スキー」ですが、今回は夏山登山・紅葉とスキーシーズンの間のオフ・シーズンに蔵王温泉を家族と訪問しました。GoToトラベルキャンペーンを利用して、源泉掛け流し 100%の宿に宿泊することが出来ました。また宿泊した「蔵王国際ホテル」は、宿泊するまで知りませんでしたが、一休.COMで東北の温泉宿、人気NO.1だそうです。
以前、単独で仙台からレンタカーを借りて日本百名山である蔵王登山に挑戦したことがありました。丁度紅葉シーズンで良かったのですが、仙台方面からの車の大渋滞に巻き込まれて大変往生したことがありました。さらに、秋のベストシーズンに残っていた最後一台のレンタカーがAT車ではなくMT車でした。延々と続く上り坂で、繰り返す坂道発進には普段ATに乗り慣れたドライバーにとっては、渋滞での坂道発進の連続は正に冷や汗ものでした。
こんないい温泉が蔵王にある事を全く知らぬまま、登山だけしてトンボ返りしたのが大変悔やまれます。
東京から蔵王温泉への旅程
(行き) JR上野駅発 13:06 ➡ JR山形駅着 15:50 (つばさ130号)駅から送迎バスにて移動40分(約20㌔)
(帰り) JR山形駅発 12:08 ➡ JR上野駅着 14:42 (つばさ140号)
蔵王温泉(宿泊ホテル”蔵王国際ホテル”)の概要
「八右衛門の湯」泉質
(温泉)
源泉が複数あり、それぞれ温度やpHが少しずつ異なるが、1.6前後が多く強酸性の泉質が特徴である。強酸性泉が古くから皮膚病に高い効能があるとされる。また肌を白くする効能から「姫の湯」の異名も持つ。宿泊地蔵王国際ホテルでは硫黄泉の100%掛け流しを利用出来ました。
入浴した実感としては、強酸性ながら体に感じる泉質は「柔らかみ」を感じる事ができました。また、お湯の色も乳白色の時もあれば、透明感の強い時間帯もあり(すべてのお湯を抜き入れ替えるそうです。入れ替えたばかりのお湯は透明なのかも知れません)不思議な感じがしました。内湯と露天風呂のみ、サウナ・水風呂は設置されていません。
一日に休憩をはさみながら何度も繰り返して入浴しましたが、まったく飽きる事が無い、最高の入浴体験が出来る温泉だと思います。
(ホテル全般)
迎え入れてくれる玄関・フロントの作りは一般的な有名ホテルの豪華さと違い、極めてスタンダードな作りでした。しかしながら、部屋は広く、設備も整い大変居心地の良い温泉旅館(ホテル)という事が分かってきました。
温泉も最高に素晴らしい上に、豊富な山形地場の食材を使った料理の数々が絶品で大変満足しました。山形牛焼肉/米沢牛しゃぶしゃぶ、芋煮、玉蒟蒻、蕎麦、蕎麦がき煮込み等々。
温泉街
温泉街にそって酢川が流れ、上流には温泉を祀った酢川温泉神社があります。
共同浴場は上湯、下湯、川原湯が存在する。他に日帰り入浴施設が3軒存在する。春から秋にかけては、川沿いに「蔵王温泉大露天風呂」が作られ、蔵王温泉の名物となっているそうです。今回、足を伸ばそうと思えば、すぐ行けたのですが、下記の「おおみや旅館」「蔵王四季のホテル」の2か所に立ち寄った為、残念ながら大露天風呂は訪れる時間がありませんでした。
歴史
開湯は西暦110年、1900年前というからびっくり仰天です!
1962年(昭和37年)には蔵王エコーラインが開通し、1963年(昭和38年)には蔵王連峰が蔵王国定公園に指定され、1964年(昭和39年)には日本百名山の1つに蔵王山が選ばれるなど、蔵王エリアは観光地として注目を集めるようになった。山形県では、当地の観光振興を企図して1963年(昭和38年)に「蔵王夏まつり」を開催。後に同祭から「山形花笠まつり」が独立して東北四大祭りへと発展するが、当温泉もこれ以降飛躍的に発展し始めたそうです。
その後の当温泉は、高原保養地として施設拡充され、さらに山形蔵王温泉スキー場の大型化も行われ、東北地方を代表する山岳リゾートとなった。また、バブル景気前後には道路や新幹線の開通が相次ぎ、遠隔地から当温泉へのアクセスが飛躍的に向上しています。
現在はJR山形駅からバスで40分程でアクセス可能です。(20㌔)
昔は麓から馬橇を利用して蔵王温泉まで登って来たそうです。
最近行った東北の温泉投稿記録はこちら⇩
仙台の奥座敷「秋保温泉」の高台に立つ近代的な和風旅館”緑水亭”
蔵王温泉近辺の見どころ
蔵王温泉は蔵王連峰の山麓中腹にある為、温泉以外に蔵王連峰の登山とスキーのメッカとなっています。昨年のスキーシーズンは積雪が少なかったと地元の人に聞きましたが、地球温暖化の影響もあるのか少し心配されるところです。
温泉巡り
蔵王国際ホテルの宿泊客はフロントにて「湯めぐり手形」を貰い、同ホテルグループの姉妹館の2か所(おおみや旅館と蔵王四季のホテル)の源泉掛け流し100%のお風呂を無料で利用することが出来ました。しかも、それ程距離的には離れていませんが、フロントにてお願いすればマイクロバスで各自都合の良い時間に送迎をお願いすることができます。
おおみや旅館
蔵王四季のホテル 離れ湯 百八歩
蔵王ロープウェイ
蔵王山頂駅まで途中一回乗り継ぎが必要となりますが、一気に標高1660㍍まで登る事が出来ます。本来地蔵山頂より蔵王連峰の各ピークを目指してのトレッキングが可能ですが、既に積雪もあることからトレッキングルートは一般ハイカー向けには封鎖されていました。
ロープウェイ料金は大人一人往復3000円でした。樹氷の季節に来たかった!
今年行った那須岳のロープウェイ投稿記事はこちら⇩
最後に
昨秋、同じ山形県内の朝日連峰に登頂した際、帰途、かみのやま温泉に一浴びしてそのまま車で東京に戻りました。その時、蔵王温泉がこれほど良い温泉であることを知っていたら蔵王に絶対にもう一泊していたと思います。更に途中の米沢にも東北の名湯が集中しているそうです。関東からは少し遠いですが、今後も新幹線を利用して、是非定期的に訪れたいと思いました。
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