『ラスベガスをやっつけろ』のあらすじと概要
スポーツ記者のラウル・デューク(ジョニー・デップ)と、サモア人で弁護士のドクター・ゴンゾー(ベニチオ・デル・トロ)。彼らはバイクレースの取材のため、トランク一杯に「治療薬」と称したあらゆるドラッグを詰め込み、一路ラスベガスへ。超一流ホテルのスウィートルームに到着した彼らは、レースの取材そっちのけで、ひたすら早速ドラッグ三昧。ホテルを荒らしまくってやりたい放題するのだが……。鬼才T・ギリアム監督が、映像化不可能といわれたハンター・S・トンプソンの同名原作を遂に映画化しました。
『ラスベガスをやっつけろ』のスタッフとキャストについて
鬼才テリー・ギリアム監督:アメリカ生まれのイギリスの映画監督、イラストレーター、広告業を経て、ロンドンに渡りアニメーターとなる。それが縁でエリック・アイドルらと知り合い、69年にモンティ・パイソンの結成に参加。71年に「モンティ・パイソン・アンド・ナウ」を監督。その後、「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」などの監督を経て、80年に「バンデットQ」が大ヒット。以後、「未来世紀ブラジル」、「バロン」、「フィッシャー・キング」、「12モンキーズ」など大作、ヒット作を連発。独特の映像表現とシニカルな視点が特徴。
ギリアム監督の作品感想投稿記事はこちら:
感想|『12モンキーズ』(1996/テリー・ギリアム監督)ブルース・ウィリス主演、ブラッド・ピット共演映画
ジョニー・デップ:(ジャーナリストのデューク)
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ベニチオ・デル・トロ(弁護士のゴンゾー):「ユージュアル・サスペクツ」のフェンスター役で出番は少なかったものの、96年のインディペンデント・スピリット・アワードの助演賞を受賞。翌年にはノー・ギャラで出演した「バスキア」で再び同賞を受賞して実力のあるところを示した。そして00年、「トラフィック」でアカデミーなど、その年の主要映画助演賞を独占してブレイク。以降は新作出演が目白押し
『トラフィック』感想投稿記事はこちら:
トラフィック スティーブン・ソダーバーグ 監督映画 レビュー
『ラスベガスをやっつけろ』のネタバレ感想
この映画冒頭のシーンを見て、某社商社マンから聞いた、モスクワ出張でのエピソードを思い出してしまいました。残念乍らこれは私自身の実体験ではなく、某社担当者の出張中での行状の又聞きです。
モスクワでのハードネゴの末にようやく大型輸出商談が纏まり愈々、明日正式調印式が行われる前の晩、ロシア側交渉団と祝賀会が行われたそうです。しこたまウオッカを飲まされた為、部屋までは無事戻ったものの泥酔状態で、ズボンを脱ぐのを忘れたまま、バスタブに浸かってしまったそうです。翌朝、起きてみると調印式に履いて行くズボンがずぶ濡れ、上半身は辛うじてネクタイ、スーツ姿だったものの、下はジャージを穿いて出席したそうです。ロシア側代表も状況は飲みこめていたのかもしれませんが、本人は折角の華々しい調印式会場で、終始隅の方で小さくなっていたそうです…(可哀想に)
本作品は1970年代のラスベガスが舞台だそうです。今では、とても想像も出来ない世界が、ホテルの部屋では展開されていたのかもしれません。しかし、どう頑張ってみても本作品からのメッセージが何もわたしには伝わってきません。 ジョニー・デップも非常に頑張って演技をしているのかもしれません。見どころを探すべく、多くの映画批評を読んでみましたが、驚くべき事に音楽、衣装、スタイル等々に対する好意的な意見が多く掲載されており、絶賛の嵐とも言える状況にわたしひとり置いてけぼりを喰い、孤立感を感じてしまいました。
ジョニー・デップのあらゆる演技に真摯に挑戦する精神、頭を剃ってまで演じる迫真の演技、役作りを徹底する為、わざわざラウルのモデルである原作者ハンター・S・トンプソンの付き人となって彼の仕草や癖をマスターし、髪を剃って彼と同じように禿頭にしたとあります。何故か、ホテルのスイートルーム内を闊歩するガニ股の後姿は往年の漫才師やっさん「西川やすし」そっくりだった様な気もします。
ひたすらドラッグ浸かりっぱなしのラスベガス旅行だったのですが、本映画の意味は、はっきり言って良く分からないという結論です。
しかしながら、多くのジョニー・デップファン、テリー・ギリアム監督ファンらからは圧倒的な支持を得ている映画である事に間違いはないようです…
最後に
キャメロン・ディアスもほんの一瞬のみ顔を出していた事に驚きました。今では、何の役だったっけと忘れてしまう様な場面なのは非常に勿体無い起用のしかたの様な気もします。
なお、サウンド・トラックの一部楽曲には布袋寅泰が参加しているそうです。
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