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映画『悪の法則』(感想)2013/リドリー・スコット監督、『一度手を染めると、二度と元に戻れない』鬼気迫る驚愕の心理描写!

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『悪の法則』のあらすじと概要

victor matteiによるPixabayからの画像

米カリフォルニアを舞台に欲望にまみれたセレブリティたちが危険な罠に落ちていく姿を、巨匠リドリー・スコットのメガホンで描いた狂気のサスペンス。

脚本を「ノーカントリー」で知られるピュリッツァー賞作家のコーマック・マッカーシーが書き下ろしたオリジナル作品。

若くハンサムで有能な弁護士(カウンセラー/マイケル・ファスベンダー)が、美しいフィアンセ(ペネロペ・クルス)との輝かしい未来のため、ふとした出来心から裏社会のビジネスに手を染める。そのことをきっかけに周囲のセレブたちにも危険な事態が及び、虚飾に満ちた彼らの日常が揺るがされていく心理描写が鬼気迫ります。当に『一度手を染めると、二度と元に戻れない』という映画の題名通りの「悪の法則」を緊迫した映像の中で体験することが出来ます。

物語は、一時期非常に治安が悪化し、問題を抱えたメキシコの都市シウダー・フアレスとテキサスの国境地帯を中心に展開し、テーマとして欲、死、そして人間の原始的本能とそれらの結果を扱っています。

原題:The Counselorは「法律顧問」という意味です。邦題『悪の法則』は少し意訳過ぎないか!?

主人公の弁護士にマイケル・ファスベンダーほか、ペネロペ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピットら豪華キャストが揃って出演。

『悪の法則』のスタッフとキャストについて

jacqueline macouによるPixabayからの画像

リドリ―・スコット監督

マイケル・ファスベンダー(弁護士):クエンティン・タランティーノ監督の「イングロリアス・バスターズ」(09)で主要キャストのヒコックス中尉役に抜てきされる。再びマックイーン監督と組んだ主演作「SHAME シェイム」(11)ではベネチア国際映画祭の男優賞を受賞している。三度目マックイーン監督の「それでも夜は明ける」(13)でアカデミー助演男優賞に初ノミネート。

本作は、『プロメテウス』に続き今作がリドリー・スコット監督との2度目の仕事になる。

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ペネロペ・クルス(弁護士のフィアンセ):ペドロ・アルモドバル監督作「オール・アバウト・マイ・マザー」(99)は国外での評価も高く、この作品を機にアメリカやイギリス映画への出演が増える。ウッディ・アレン監督の「それでも恋するバルセロナ」(09)でアカデミー助演女優賞を受賞

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キャメロン・ディアス〈マルキナ):ジム・キャリー主演のコメディ映画「マスク」のヒロイン役でスクリーンデビューを果たす。ラブコメ「メリーに首ったけ」(98)で大ブレイクした。本作品では超が付く悪役=黒幕!を演じている。

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ハビエル・バㇽデム(ライナー):1969年生まれ、スペイン/カナリア諸島出身。芸能一家に生まれ、6歳でキャリアをスタートさせる。10代の頃は俳優業だけでなく、ラグビーのナショナルチームのメンバーとしても活躍したという。スペインを代表する演技派俳優。

ブラッド・ピット(ウェストリー):麻薬ビジネスのブローカーで、ライナーとは旧知の仲。資産はオフショア投資で運用している。

『悪の法則』のネタバレ感想

Rodrigo de la torreによるPixabayからの画像

リドリ―・スコット監督と超豪華スターの共演でありながら、内容は狂気に溢れた血生臭い映画となっています。なんとコメディ映画の女王キャメロン・ディアスが大悪党役を怪演していますが、この凄みが想像を絶する怖さ、本当に美しい女性の怖さの深淵を見せつけられた様な気持ちになります。

一方、ペネロペ・クルスやブラッド・ピットファンにとっては彼らの悲惨な最期は見ることを憚られるので要注意の映画だと思います。映画の評価も賛否両論がある様ですが、この部分だけはどうも頂けません。

主人公のマイケル・ファスベンダー扮する弁護士が道を踏み外し、奈落の底まで落ちていく恐怖感が心底伝わってくるストーリーなので、麻薬取引などの大儲け出来る”商売”へ一度でも手を出すことへの警告映画ではないのかという気がします。

冒頭し尿運搬車のタンクに大量の麻薬を隠して米国に持ち込むシーンがあります。実際にあったことなんだろうと思いますが、悪智慧がとことんは発達しているなぁと変なところに関心させられてしまいました。大きな組織で、大量の人員を使い、手慣れた流れ作業の手際良さが見て取れました。

莫大な利益を上げて優雅な生活は一瞬で、悲惨な末路は目を覆うばかりという厳しい現実を突きつけられる映画です。

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