前回丹沢塔の岳で春山シーズンの開始を愉しんだ後、今回は新緑の奥多摩にやってきました。奥多摩方面は前回昨年6月三頭山に訪問した事がありますが、約1年振り久しぶりの奥多摩訪問となりました。
「山麓に湧く日帰り温泉」という雑誌記事につられ登ってみたものの、温泉施設「奥多摩温泉もえぎの湯」は生憎休業中という事で、下山後そのまま電車に乗り帰途に着きました。雑誌にはもう一軒「三河屋温泉旅館 浅葉の湯」という創業200年の宿も紹介されていましたが、多分ここも休業と思い訪問していません(JR奥多摩駅から徒歩7分と近い)
奥多摩駅までは土曜・休日は新宿から直通の『ホリデー快速』が運行される為、非常に便利でした。今回選んだ登山口近場のバス亭(奥多摩湖)は緊急事態宣言の影響でバスは停車出来ないというアナウンスがあり、一つ先の『大麦代』で下車して一停留所分戻る必要がありましたので、乗車前に運行状況など確認が必要です。バス走行時間は約15分。
境橋バス停からの帰りのバスの出発時刻は平日は一時間に1本程度と少な目ですが、土曜日・休日は2本と多くなります。また、バス停は境橋の橋梁の上にありました。(登山道を国道411号に出たら左折して30㍍位)ガイドブックには奥多摩駅まで歩いても1時間程度と記載されていますが、トンネル内は道路幅も狭く、車道・歩道が分離されておらず、また、自動車に加え、サイクリング車、オートバイなどの交通量も多い為、歩行はおすすめ出来ません。
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御前山周回ルート
今回のルート: 奥多摩バス停 → サス沢山 → 惣岳山 → 御前山 → 湯久保尾根分岐 → 栃寄大滝 → 境橋バス停 (注意:下り登山道は崩壊が修復されていない模様で、中盤以降は殆んど舗装された車道通行を余儀なくされました)
標準歩行時間 5時間10分、総歩行距離9.2㌔
実際の歩行コースタイム(ご参考):
9:15 小河内ダム出発
10:07 サス沢山
11:00 御前山山頂着
11:25 御前山山頂出発
13:40 境橋バス停着
今回初めて登りましたが、登山開始早々かなりの急登を強いられるので、歩き始めはゆっくりと歩きペースを掴むまでは慌てず急がず進むのが無難だと思います。この時期ブナ・ミズナラなど新緑が生い茂りとても気持ちの良い山歩きを愉しめました。
また、尾根道が続きますが、痩せ尾根でかなり狭くなっているので少し注意は必要かと思いました。惣岳山まで到達すれば、残り600㍍などの標識が出てくるので、一気に先を急がされます。
山頂は樹林に囲まれており、展望は余り効きませんが、ベンチ・テーブルなども設置されており、一息入れることが出来ます。
御前山の見どころ
新緑と春の花 カタクリ他
頂上まで登る途中ではカタクリに出会う回数は余りなかったのですが、下山開始早々カタクリの群落に目を奪われました。登山道の左右にかなりの数のカタクリの群落がありました。種から発芽して7,8年過ぎて漸く開花することが出来る花らしく、『春の妖精』という異名がある事も納得の可憐さにびっくり仰天しました。
下山道の方が登りよりも花の数は多かった様な気がします。もっとも、上りでは先を急いでいたので余り花に注意が出来なかったのかもしれません。
標高差1000㍍前後の中級者向け登山ルート
ルート的には難しい岐路も少なく、ガレ場などの危険個所も殆んど無い安全なルートです。但し、今回の栃寄大滝・境橋バス停へ下ったルートで注意が必要なのは2点です。
第一:体験の森に入ると「湧水の広場」「カラマツの広場」など散策コースへの道標があり、登山道が何か所も交錯する為、うっかりすると迷い込むケースもあるので、しっかり境橋バス停(奥多摩駅)方面へのルートを選ぶ必要があります。
第二:途中山道が終わり林道に出ますが、トチノキ広場以降本来であれば、車道と離れ右へ栃寄沢への登山道へ進むべきなのですが、「山道崩壊の為通行禁止」の張り紙があり、結局残りすべてのルートを登山道ではなく、延々と続く車道を歩かざるを得ない状況でした。その為大きく迂回する舗装道路の急坂歩きを余儀なくされました。これが結構大腿四頭筋にジワリと効いて来るので、途中から小走りでジョギングすることを余儀なくされました。一歩一歩踏ん張るより少しは楽でした。
下山後の立ち寄り湯(今回は緊急事態宣言下休業中)
上述通り、下山後のひとっ風呂を予定していましたが、認識が甘く「休業中」でした。入浴を予定していたのは「奥多摩温泉もえぎの湯」或は「三河屋旅館麻葉の湯」です。これらについては次回機会があれば報告したいと思います。
また、奥多摩駅周辺には”山麓酒場”も多いので、ビールを飲んで駅へという登山客も多い様です。
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