前回2年前の5月初旬に訪問し、カタクリの開花時期に出会う事が出来ましたが、今回は少し早過ぎた様です。山麓、奥多摩湖周辺の桜は正に満開の最盛期を迎えていましたが、登山途中でめぐり会える花は殆んどありませんでした。山中での行動時間は4時間弱、幸い好天気に恵まれ、いい汗を掻ける山行となりました。電車に乗る前に奥多摩駅近くの『もえぎの湯』でひと風呂、汗を流し家路につきました。
小河内ダムから御前山周回ルート
大変人気のある奥多摩3大急登を登る大ブナ尾根ルートを利用しました。帰りルートは御前山避難小屋の前を抜け、体験の森を経由し、栃寄、境橋バス停に下りました。
今回のルート: 奥多摩バス停 (60分)→ サス沢山 (60分)→ 惣岳山 (20分)→ 御前山 → 湯久保尾根分岐 → 栃寄大滝 →(御前山山頂から120分) 境橋バス停
全行動時間3:30(含む休憩時間) 歩程9.96Km
累積標高 1579㍍(上り)、1683㍍(下り)と数字的にはそこそこ大変そうなコースです。
前回カタクリの季節に登った記事➢
【奥多摩】”花の百名山”御前山(1405㍍)春の妖精カタクリとの出会い 2021年5月初旬
御前山のおすすめポイント
急峻な登攀ルートで脚力養成
奥多摩湖小河内ダムからの大ブナ尾根ルートによる御前山登山のルートは極めて明瞭であること、看板が多く道に迷う心配はほとんどありません。サス沢山さらに惣岳山、御前山へ通じる大ブナ尾根は2時間強の直登を強いられます。一部は断崖絶壁となり非常に狭隘な尾根道歩きがあります。登山道右側遥か下方に多摩湖の美しい湖面を見下ろす事が出来ます。但し、風景に見とれて一歩間違えば転落しかねず冷や汗ものです…
途中何か所かベンチ、景勝スポットもありますので、焦らずにゆっくり休憩しながら登れば特に問題はありません。しかしながら、目の間にあるピークを山頂と間違えて、足ばやに歩くとピークの向こうに又ピークが待ち受けているので要注意です。この時期樹木も新芽が出て1,2日経過したタイミングです。或は真冬の態勢のまま。新緑を観賞するにはちょっと早過ぎたという印象です。特に山麓の桜、ツツジ(アカヤシオ?)以外に余り見るべき花も有りませんでした。カタクリの開花時期にはまだ相当早い(一か月後)栃木県三毳山公園では早くもカタクリ満開の時期を過ぎたというニュースもありましたが…奥多摩とは気候条件がかなり違う様です。所々カタクリの葉っぱが1葉出ているところがありました。足元を良く注意して歩き、踏みつけないようにしましょう!
今回の下山ルートはそれなりに傾斜があり、注意深く下りる必要があります。途中からは林道(コンクリート舗装)歩きを強いられます。それなりに勾配がきつい個所もありますので、ゆっくり歩くと太ももへの負担が掛かり疲れるので、軽いジョッギングをする感じで小走りで下ると時間短縮になりそうです。お蔭で(事前に堺バス亭の乗車時間を確認していたわけではないのですが…)バス到着の3分前に境橋バス亭に到着できました。一時間に2本(土日)、平日は何と13:00台は運行無し!なので、平日行かれる方は事前にバス時刻表の確認が必要です。ちなみに、国道411号(青梅街道)は道幅は狭く、ひっきり無しに車両が通過するので、健脚の方は歩いて奥多摩駅まで行くことはあまりお勧めできません。
奥多摩湖から御前山、そして境橋バス亭までの周回ルート(赤線)を歩きました
便利なアクセス
6:45発 新宿→7:46着 青梅 ホリデー快速おくたま1号(青梅行き)
7:48発 青梅→8:24着 奥多摩 ホリデー快速おくたま81号(奥多摩行き)新宿から奥多摩までの乗車券 片道1,100円
青梅線の車窓の景色は特別です。新宿から一時間強で深山幽谷の中を走る電車に乗っている事が不思議に感じされます。これから日一日と登山に最適な季節になって行きますので、天気予報と相談しながら、登山計画を練ってみては如何でしょうか?
奥多摩駅→奥多摩湖までのバスは一時間に2,3本出ていますが、乗客が多い時は臨時便が増発されるので、非常に便利です。(片道360円)
次の電車でも十分間に合いますが、山の行動は早目を心掛けましょう!
7:44 新宿→青梅 ホリデー快速おくたま3号(青梅行き)・・・
御前山で見られた花(本来カタクリの自生地として有名ですが、現在の状況は辛うじて 1株に葉が1枚観察される程度です)
ミツバツツジ!
奥多摩駅周囲に広がる桜並木
ミツバツツジも満開でした
大ブナ尾根ルートの途中にある展望台より奥多摩湖を眺望する
樹林帯の間を行く登山道
バイケイソウの蕾
御前山頂上(1405㍍)頂上ではかなりの人数の登山客が寛いでいました
新緑が待ち遠しい・・・山頂は未だにちょっと殺風景
日差しは強烈ですが、山頂付近の風は少し冷たい
明瞭な大きな看板が目印 登りに比べて下りルートは結構複雑そうに見えました
標識と標識の間は踏み後が頼りとなりますが、ちょっと不明瞭な地点もあり、ルートファインディングを強いられます(落ち着いて歩けば何の問題もなし)
からまつ広場のがっちりした東屋風休憩スポット 展望は余り無し
春まではもう少し
深山幽谷の雰囲気の岩の苔 この辺からは舗装道路をひたすら下ります(走った方が楽!)
やっと見つけた春の花”ヤマブキ” 目的地近くの林道脇
渓流の上に架かる境橋の上にあるバス停 運良くバスの出発予定3分前に滑り込む(バス待ちの他の登山客は無し、バスはほぼ時刻表通りに運行されています)橋の下の渓流までは70-80㍍はありそう…
日帰り温泉 ゛もえぎの湯”
以前はコロナ感染対策で暫く休業していましたが、今日は営業中で久し振りに入浴出来ました。
日本最古の地層といわれる古生層より湧き出る奥多摩温泉の源泉100%の温泉
普通の源泉掛け流しの温泉とどう違うの良く分かりませんが、肌触りは何となく”温泉”を感じるものがあります。おすすめは木々に囲まれた露天風呂の快適さです。7.8名入るといっぱいになってしまいそうな浴槽ですが、気持ちがいいです。サウナ、水風呂が完備されていないので、長居はできません。
大人料金950円(3時間)(タイルは持参しました。有料貸タオルあり)
JR奥多摩駅より徒歩10分の好立地にあります。
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