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おすすめ映画『北北西に進路を取れ』(1959/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣人違いによって生命の危険にさらされ、どんどん追い詰められていく不幸な男を描くサスペンス

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『北北西に進路を取れ』のあらすじ概要

アルフレッド・ヒッチコック監督の集大成とも言われる巻き込まれ型サスペンス映画の名作です。ニューヨークで広告会社を経営するロジャーは、偶然同じ場所に居合わせてしまったためにカプランという男に間違えられ、謎の組織から追われる羽目になります。ロジャーは追われながらも真相を探るべくニューヨークからシカゴ、サウスダコタのラシュモア山まで息もつかせぬ逃走(真相究明の為に必死の追跡)劇を展開します。

主演にケイリー・グラント。脚本は「成功の甘き香り」の名手アーネスト・レーマン。

1959年製作/137分/アメリカ

原題:North by Northwest

ロッテントマト批評家支持率:99% 批評家の一致した見解は「手に汗握るサスペンスで、映像的にも象徴的な、このヒッチコック後期の傑作は後に続く数え切れないほど多くのアクションスリラーの基礎を築いた。」(ウィキペディア情報)

『北北西に進路を取れ』のスタッフとキャストについて

アルフレッド・ヒッチコック監督・製作

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ケーリー・グラント(ロジャー・ソーンヒル):広告会社を経営する紳士、スパイであるカプランと間違われて謎の組織に命を狙われることになります。実際は実在しない人物と間違われていることに後々気付く。

エバ・マリー・セイント(イヴ・ケンドール):列車の中で偶然知り合った若い女性ながら、謎の組織一味とグルになっていました。26歳独身。自称工業デザイン関連の仕事。

Aline DasselによるPixabayからの画像

『北北西に進路を取れ』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレあり

ストーリー展開がかなり速いので、途中何故ここにいるのか分からなくなり、もう一度前のシーンから見返した場面がありました。題名はとても有名でTV放映された番組を見た気になっていました。しかしながら、改めて全編を見てみるとまったくの「初見」であった事に驚きました…

完全な人違いで、スパイ・カプランと間違われたロジャーは誘拐された挙句、大量のアルコールを飲まされ断崖絶壁から車ごと転落させられる、というとてつもなく恐ろしい手段で殺されそうになります。酒酔い運転で良くぞあのピンチを乗り切る事が出来たと甚だ関心させられました。しかしながら、次には思わぬ事件に巻き込まれ、殺人事件の犯人に仕立て上げられ、全国に指名手配されてしまします。

万事休すと思われましたが、ニューヨークからシカゴに向かう列車の中で知り合った大変な金髪美人に助けられることになります。そしてなんと彼女のコンパートメントに運良く転がり込みます。しかし、これがすべて仕組まれていた事とはまったく気付きませんでした。一歩間違えばこの列車に乗る事は出来なかった可能性の方が高かったのに、彼女は列車の中で彼を待っていました…

更にシカゴに到着後、彼女はカプランと連絡を取ったと大嘘をつかれ、ロジャーをひたすらだだっ広い

とうもろこし畑に向かわせます。今度は農薬散布用のプロペラ機でロジャーの殺害を試みますが、またもやこの危機を乗り越えます…

その後も数多のピンチを、ありとあらゆる知恵と工夫と勇気で切り抜けていくストーリー展開は決してあきることがありません。

最大のクライマックスはラシュモア山頂からの逃走シーンでした。実際のシーンは現地ロケが行われたものではなく、スタジオ内に巨大なセットを作り上げ撮影されたそうです。何度も、滑りながらも間一髪ぶら下がり助かっています。最後は、ロジャーの片手の指だけで二人の体重を支えていました。上にいた悪党一味の一人に救いを求めますが、逆に靴で踏みつぶされてしまいます。どう考えても有りそうも無い設定のラストシーンでしたが、恐ろしい怖さが十分伝わってきました。1959年もし劇場で見ていたら悲鳴が聞こえてきたのではないかと思います。それ程恐怖を感じました。標高1745㍍の怖さは十分出ていました…

一瞬にして今度は列車の中に場面が切り替わります。とてつもない困難を乗り越え、身の潔白も晴れ、しかも美人の3人目の奥さんも手に入れるというハッピーエンド! この点ちょっと現実味が掛ける事だけは欠点かも!? イヴ譲は”ボンドガール”のさきがけのような気がしました・・・

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