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上映中 新作映画『ロイヤルホテル』(2023/キティ・グリーン監督)感想‣ハラスメントのオンパレード、女性にとって有り得ない恐怖体験を描く!

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『ロイヤルホテル』のあらすじと概要

映画会社の職場におけるハラスメント問題を題材にした映画「アシスタント」の監督キティ・グリーンと主演ジュリア・ガーナーが再タッグを組んだスリラー映画。カナダ人女性バックパッカー2人がオーストラリアのパブで働く中でハラスメントを受ける様子を記録した2016年のドキュメンタリー映画「Hotel Coolgardie」に着想を得て、オーストラリアに実在する寂れたパブでバーテンダーとしてアルバイトする女性2人に襲いかかる悪夢のような出来事を描きます。

ハンナと親友リブはオーストラリア旅行中にお金に困り、砂漠のど真ん中の炭鉱町の荒野に建つ古いパブ「ロイヤルホテル」に住み込みでバーテンダーとしてワーキングホリデイをすることに。しかし彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や粗野な客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続でした。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいきますが、真面目なハンナは孤立して精神的に追い込まれ、2人の友情はやがて崩壊の危機に追い込まれていきます・・・

ガーナーがハンナ、ドラマ「アイアン・フィスト」のジェシカ・ヘンウィックがリブ、「マトリックス」シリーズのヒューゴ・ウィービングがパブの店長を演じています。

2023年製作/91分/オーストラリア
原題:The Royal Hotel

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『ロイヤルホテル』のスタッフとキャストについて

キティ・グリーン監督・脚本:1984年、オーストラリア・メルボルン出身の映画監督、脚本家

ジュリア・ガーナー(ハンナ):

ジェシカ・ヘンウィック(リブ):映画「スター・ウォーズ フォースの覚醒」にレジスタンスの戦闘機X-ウィングのパイロット、ジェス・テストール役として出演しています/ハンナと対照的に、現地の人たちと交流して、そこでの生活を満喫したいと思っています…

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ヒューゴ・ウィービング(パブの主人ビリー):「マトリックス」3部作のエージェント・スミス役や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのエルロンド役などハリウッド大作に重要な役で出演しています/父親の後を継いだビリーはうまくパブの経営できず借金を抱え、毎日飲んだくれアルコール依存症となっています。

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ハーバート・ノードラム(トルステン):ノルウェー出身の俳優。

『ロイヤルホテル』のネタバレ感想・見どころ

カナダからオーストラリアにやって来た二人の若い女性が主人公です。有り金も無く、クレジットカードが使えず、困り切りお金を稼ぐ必要がありました。シドニーの斡旋所で紹介された辺鄙な炭鉱町に数週間、泊まり込みのバーテンダーとしてアルバイトをする事になります。そこは古びて寂れた場末のパブでした。毎夜、炭鉱夫らが集い酒を飲んでいました。

水不足で水も碌に使う事ができないという最悪の環境でした。更にこのパブに毎夜集う客筋の下品さは目と耳を覆うばかりです。全ての男性客は色目で彼女たちを物色している様でした。おまけに下品なおばさんも毎夜通ってきます。とっとと逃げ出してしまえば良いのにと思いますが、街に帰るバス便は2日に一便来るか来ないかという飛んでも無い辺鄙な所でした。

更に本来頼りとなるはずの店主も飲んだくれで、アルバイト料をきちんと払ってくれるのかどうかも心配でした。やがて、その店主も病気に倒れ、コックを務めていた女性が遠い病院まで店主を連れていく事態となります。店主らが不在となった店は、混沌とし無法地帯となってしまいます。身の危険を感じた彼女ハンナ(友達のリブは薬で前後不覚に)は必死の抵抗で自分とリブを守り抜くのですが…

ラストとしては彼女たちの身にもっと重大な結果がもたらされる事を非常に案じられましたが、そうはならなかったのが不幸中の幸いでした。また、若い女性(外国籍しかもワーキングホリデイ)を雇うからには店主がもう少ししっかりして、ならず者の客をしっかりあしらう必要があると強く感じました。(店主自ら飲んだくれ、借金まみれで、客と一緒にセクハラを堂々とやっている…)また、シドニーの仕事斡旋会社も碌に仕事環境を調査する事も無く、5-8週間毎に次々と若い女性を現地に送り込む事に協力、(利益の事ばかり考えて)これも大いに問題があると思います。

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