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おすすめ映画|『スキャンダル』(2019/ジェイ・ローチ監督)女性キャスターへのセクハラ騒動・ハリウッド三大女優の共演

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スキャンダルのあらすじと概要

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シャーリーズ・セロンが主演とプロデューサーを兼ね、さらにニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと、いまハリウッドを背負う3大女優が超豪華に勢揃いした本作品『スキャンダル』。

もともとハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴァ―・ワインスタインが告発された事件が一つのきっかけとなって”MeTOO”などの世界的なムーブメントに繋がったセクシャル・ハラスメント問題がベースにある。

脚本にほれ込んだシャーリーズ・セロンは「今こそ伝えるべき重要な物語」だと自ら出演・製作を努める事を決断。クランクイン直前に製作会社が撤退を表明し、一時はこの企画がとん挫したが、彼女はすぐさまプロデューサーとして新たな出資先を探し出しす程の入れ込みようだったそうだ。

FOXニュースの元人気キャスターのグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)が、テレビ界の帝王として君臨していたCEOのロジャー・エイルズを告発し、彼に強要されせた性的関係を拒絶したせいで降格、解雇されたことを理由に、遂にセクハラについて声をあげる決断をする。その強さは繊細な感情を引き出したニコールの凄みのある表情に現れているのも見もの。

そのスキャンダラスなニュースに、米国メディア界に激震が走る。騒然とするFOXニュース社内。看板番組を背負う売れっ子キャスターのメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)は、自分自身が上り詰めるまでの過程を振り返り心中穏やかではない。一方、新たにメインキャスターの座を狙う貪欲な若手のケイラ(マーゴット・ロビー)は、ロジャーと対面し、自身を売り込む絶好の機会を得ていたが、やはりロジャーの刃に掛かってしまうのか…

原題:Bombshell

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ニコール・キッドマンは最近の下の映画「THE UPSIDE最強のふたり」にも秘書役で出ていました。

アメリカ映画「THE UPSIDE/最強のふたり」を見にいった

スキャンダルのネタバレ感想

cdu445によるPixabayからの画像

ストーリーとテーマについて

シャーリーズが語っているが、『本作品では告訴した女性をヒーローに見せたり、わたしが演じる人物を好きにならせる映画ではない。私たちはただ彼女たちの真実を伝えたかった』と。

セクハラ問題、男女差別問題は人間の弱みに付け入った卑劣な犯罪であることに間違いなく、又、被害者が告発する場合もかあり勇気の要る問題でこのテーマは非常に重い。

同時のアメリカトランプ大統領の選挙戦の時期と重なり、矢継ぎ早の報道・ニュースが流されるという非常に臨場感に溢れ、息も切らさぬ早いテンポでストーリーがどんどん展開していく。上映時間の1時間49分はあっという間に終わってしまう。原題が「爆弾」ということも映画を鑑賞すれば納得がいく。

演出と脚本について

FOXニュース報道局トップに君臨するキャスターのメーガン・ケリーを演じたシャーリーズの、外見だけでなく話し方も追及したという驚異の再現度で全米を驚愕させている。なお、シャーリーズの特殊メイクを手掛けたカズ・ヒロ(辻一弘)はご存知の通りアカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞をこの『スキャンダル』で見事受賞している。シャーリーズはカズ・ヒロの特殊メイクは顔全体にマスクをつけるというものではなく、実はとても細かいパーツで出来ており、細かいところを変えるだけで全体の印象を大きく変えることが出来る特殊技能。余りのそっくりぶりに全米が二度見したと大きな話題になっていたそうだ。

一方、演技についてシャーリーズが語るには『TVや彼女の発言などあらゆることを知っていたので、役をつかむのにとても時間がかかった。でもメーガンの本やインタビューを読んで、本当の彼女は複雑で傷つきやすい人だとわかり、少し彼女を近くに感じることができました』と役に向けて準備するうちに、キャラクターを捉えられるようになったとのこと。

キャラクターとキャストについて

ジェイ・ローチ監督:1957年アメリカニューメキシコ州生まれ、映画監督・プロデューサー。『オースティン・パワーズ』や『ミート・ザ・ペアレンツ』で知られる。

シャーリーズ・セロン(メーガン・ケリ―役):南アフリカ郊外で農場を経営するフランス人の父とドイツ人の母の下に生まれる。母と娘は幼い頃から酒癖の悪い父親の家庭内暴力に悩まされる。シャーリーズ15歳の時には、ついに母親が父親を射殺する悲劇が起きる(母親は正当防衛が認められた)。

LAへ渡り女優を目指すようになる。97年の『2 days トゥー・ディズ』で映画デビュー、03年に主演した『モンスター』では、ハリウッド一の美貌の持ち主との評判をかなぐり捨て、10キロ以上の体重増加を行い醜女メイクで実在の女シリアルキラーを熱演、この演技が各方面から高い評価を受け、みごとアカデミー主演女優賞を獲得。本作品では『モンスター』以来2度目のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるが『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーに敗れる。

ニコール:キッドマン(グレッチェン・カールソン役):オーストラリア人の父がハワイの大学に留学中に生まれた。3歳の時、にオーストラリアに帰国。14歳の時にオーストラリア映画でデビュー。88年「デッド・カーム/戦慄の航海」のアメリカ・ヒットをきっかけにトム・クルーズが彼女に惚れ込み「デイズ・オブ・サンダー」で共演。90年12月に結婚。クルーズ夫人として注目されるが、95年には「誘う女」でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。現在ではアメリカを代表する女優へと成長。99年、キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・シャット」で3度目の夫婦共演を果たしが01年に離婚。その後演技力はますます際だち、「ムーラン・ルージュ」でのノミネートに続き、「めぐりあう時間たち」でアカデミー主演賞を獲得している。

マーゴット・ロビー(ケイラ役)

まとめ

ハリウッド三大女優奇跡の初共演、三人はとても仲がいいとの事。劇中3人が同じエレベーターに乗り合わせるシーンがある。お互いに声を交わす事も無く、お互いに顔を少しだけ覗き見たりするシーンだが何故かとても強烈に印象に残るシーンだった。

内容的にはかなり衝撃的な重いテーマながら、時期的にもタイムリーで、よく纏められた作品だと感心する。報道番組の裏側ではこんな問題もあったという事実を伝える「社会性」をクローズアップした作品と言えよう。美人3女優の気迫漲る演技力に圧倒される。わたしの評価は95点。

 

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