400年前の中国に、バス1本で行ける。
そう聞いて、太原から中国バスツアーに参加して平遥古城へ日帰りで行ってきました。
山西省。北京から新幹線+バスで3時間半。
ガイドブックにもあまり詳しく載ってない。だからこそ行く価値がありました。
平遥古城の概要
平遥古城は歴史は古く1370年に築かれ、その後25回の修復を受け、創建当時の姿を現在まで伝えているとの事。明代から清代末期までは山西商人の拠点であり、特に清代末期は為替業務で栄えた中国の金融(票号)の中心地であったが、清末から中華民国への動乱に際して業務継続が困難となり、20世紀後半には貧困地域に転落。
しかしながら、県財政に余裕がないために都市の再開発が行われず、結果として平遥古城には14世紀の明代始めに造営された町がそのまま残ることとなりました。明代から清代にかけての中国の典型的な城郭、街路の配置、商店や住居などの古建築の保存状態はよく、中国でも最も整っているもののひとつです。また、古城内に学校、工場、病院なども備わっており現代においても旧市街だけで都市機能を有している珍しい都市となっています。
現在も高さ10㍍に及ぶ城壁が周囲6kmを取り囲み、古城内部では市民が現在も普通の生活を営んでいるというのも驚きです。
なんといっても特筆すべきは清朝末には金融事業で中国全土及び海外展開で強大な力を誇った票号(金融業者)が平遥古城内に20数家も存在しており、その票号のひとつ「日昇昌」の旧宅は未だに当時のまま現存していることです。
辛亥革命以降それら票号各社は巨額の債権が回収不能に陥り、没落して行きました。また、現存する県署(役所、裁判所、牢獄、拷問用の道具類などが当時のまま保存されている)等見所は多くあり、いずれも往時の状態のまま保存されています。まるで百数十年前にいるような気分になります。
なお、現地ガイドの説明によれば、山西出身で後世に名を残す著名な政治家はほとんど出ていない。これは小さい頃から、少しでも才覚がありそうな人材は見つけ出し、全て商人となるべく教育を叩き込まれ、商売の道に入っていった為と説明を受けました。この地区の人材は昔から生きる目的は「山西商人」となり富を築くことだったそうです。
なぜ平遥古城が特別なのか
ここは「明・清時代の城郭がそのまま現存してる」世界遺産。
周囲6キロ、高さ10メートルの方型の城壁が今も完全に残ってる。
城壁の上を歩くと、72の櫓と3000の銃眼が見える。まさに中世の要塞都市。平遥の古城の城壁は14世紀明代に造営されたもので非常に保存状態が良く維持されています。
1997年に世界遺産登録。銀行発祥の地「票号」が存在してい街、建物は現在もそのままの残されています。
票号とは銀行の前身。日昇昌は1823年創業した中国最初の票号


銀行家の店構えが豪華すぎる
ここが昔のメガバンク「票号」。
机、椅子、棚、全部が重厚。お金の匂いがした。
ガイド「ここで全国更には他のアジアの国々の支店への送金を取り仕切ってた」って。スケールが違いすぎる。

票号の豪華な室内が公開されています。自由参観可能


調度類の豪華さは100年経ても変化無いようです

商人の町、そろばん博物館もありました
旧県庁が映画のセット
ドラマ『康熙帝』で使われた場所。裁きの間、牢屋、実際に使用されたと思われる拷問器具の数々(多種多様)全部見学できます。
「ここで人生が決まったんだ」って思うと背筋が寒くなる思いが…
なんと元代から清代までの平遥の県庁所在地が姿形がそのままで現存しています。中国全土でも最も保存状態の良い旧県庁として大変貴重な建築群となっています。

旧県庁の正門前

旧県庁の中庭

罪人の牢屋

生々しい牢屋の内部、罪人が寝起きしていた当時のまま、服は罪人服!?
城壁に本物の大砲
高さ10mの城壁の上に、実際に使われてた大砲が今も並んでる。
「平遥は300年一度も落ちなかった」らしい。
そりゃそうだわ。

商店が立ち並ぶ


石畳の続く場内の小道

実際使われたような大砲、300年間城内の平和を維持!

ここから迫りくる敵軍を狙い撃つ!
今も人が住んでる
観光地なのに、おばあちゃんが洗濯物干してる。「生きた世界遺産」ってこういうこと。
行く前に知っておきたい注意点
1. トイレ 古城内は基本有料。1元〜2元で利用。レストランやカフェなら無料で借りれるので、そこで済ませておくのがおすすめ。1元コイン数枚はポケットに必ず持っておいて。
2. ネット 城壁の中は電波弱い。マップは事前にオフラインDL
3. 宿泊 1泊すると観光客がみな帰った、夕方の静かな平遥が見れる。絶対1泊推奨、例えるなら「姫路城に泊まる」ような感覚。夜の提灯と朝の無人石畳が最高。
それほど観光地化されてない奇跡(まったくされていないわけではありません)雲南省麗江はお土産屋だらけ。平遥はまだ”生活”と”歴史”が当時のままタイムスリップしたかのように奇跡的に残っている稀有な存在。6km×10mの城壁に囲まれた中に、400年前がそのまま隔絶された存在です。しかも人々が現在も普通の日常生活しているし、民宿に宿泊も可能(最低で4000円/人くらいとか)…
4.アクセス 太原→平遥はバスで1時間半、建南バスステーションから1日4便、28-85元(約800-1800円)片道。私の場合はいつものC-TRIPから申し込み太原のホテル、バス往復運賃、食事代、ガイド料込みの中国バスツアーに参加しました。250元ほどだったと記憶しています。中国人のあらゆる年代、グループの方と一緒ですが、面倒なことは一切無く、日常会話の中国語さえできれば、非常に便利で安く超おススメ…
古城内の「客栈」(民宿)に泊まるのが正解。世界遺産の城壁の内側に泊まれる。
例えるなら「姫路城に泊まる」ような感覚。夜の提灯と朝の無人石畳が最高。
中国凄いわ。姫路城、松本城、犬山城…全部観光地化されてホテルは外。平遥古城は今も人が住んでいて、宿にもなっている。だから「生きた世界遺産」と呼ばれています。[福建省の世界遺産土楼の中にも泊まることが出来るようですが、夏は通気が悪く往生するとの記事もあり]
それほど観光地化されてない奇跡(まったくされていないわけではありません)
麗江はお土産屋だらけ。平遥はまだ”生活”と”歴史”がはっきりくっきり当時のままタイムスリップしたように奇跡的に残っています。
6km×10mの城壁に囲まれた中に、400年前がそのまま隔絶された存在です。しかも人々が生活しているし、民宿に宿泊も可能(最低で4000円/人くらいとか)…
バスで3時間かけて行く価値、100%ある。
※2019年に行った時の記録です。2026年現在は念の為、是非事前確認を

追記 2026年
2019年は日帰りだったけど、後から知ってめっちゃ後悔した。
平遥は「城壁の内側に泊まれる」世界遺産だった。
中国、進化が半端ない。

古城ほぼ中央に位置する「市楼」

高度10メートルある外壁の内側の通路、やはりかなりの圧迫感があります

何らかの伝統行事か?

古城東南に位置する圭星楼





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