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世界遺産 2020年初雪の「熊野古道」訪問

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以前より「熊野古道」については大変興味を持っていました。しかしながら、なかなか訪問する機会がありませんでした。漸く今回初めて訪問することが出来ました。最近話題の多い「GoToトラベルキャンペーン」を利用しました。コロナ感染の広がりが収まる気配が無く、多少心配ではありましたが、思い切って行ってきました。割安な旅行料金に加え、地域クーポン券も利用で買い物もできました。

H社のパンフレットで「熊野古道」(2泊3日)というタイトルだけをみて申し込んだものの、今回の内容の充実ぶりにびっくり仰天しました。副題として「語り部と歩く山・海・石畳3つの熊野古道紀伊半島7つの世界遺産構成資産 ひのとり乗車3日間」と長いのですが、題名通りの充実した旅行で、正直かなり忙しい超ハードな旅行で、普通の温泉三昧のゆったり気分の旅とまったく異なり、自分の脚、目、耳を存分に使った旅だったので、却って非常に新鮮な気分で印象深い「熊野古道」を実感することが出来ました。

熊野古道のみならず、実は和歌山県を訪問するのは初めてでした。和歌山の海の青さに感動しました。2泊宿泊したホテルはそれぞれが海に面しており、且つ高台に立つホテルの部屋からの抜群の眺望に目を見張りました。幸いにも二晩とも角部屋だったので、夕陽、夜明けの海景を見る事が出来ました。全く期待していなかったにも関わらず、美しい海の雄大な景色に本当に感動しました。

パックツアーを利用せず、個人旅行で熊野を訪れたとしたらこれほどの短時間でここまで効率的に訪問することはまず無理だったのではないかと思います。

旅程(かなりハード)<太字は世界遺産構成資産>

第一日目

東京駅 ➡ 新大阪 (新幹線)

新大阪 ⇛ 紀三井寺 ⇛ 玉津島神社 ⇛ 湯浅 (醤油発祥の町) ⇛ 紀州南部(ホテル&リゾーツ和歌山みなべ 温泉♨付)バス移動

第二日目

ホテル ⇛ 天神崎 ⇛ 闘鶏神社 ⇛ 滝尻王子 → 熊野古道中辺路・三軒茶屋跡 → 祓殿王子 → 熊野本宮大社 → 大斎原 ⇛ 補陀洛山寺 → 浜の宮王子 ⇛ 串本(ホテル&リゾーツ和歌山串本 温泉♨付)バス及び徒歩 

第三日目

ホテル ⇛ 那智の滝 ⇛ 熊野那智大社 ⇛ 青願渡寺・那智大社 ⇛ 熊野古道・大門坂 ⇛ 熊野速玉神社 ⇛ 鬼が城 ⇛ 七里御浜 ⇛ 花の窟神社 ⇛ 津駅 ➡ 名古屋(特急「ひのとり」)➡ 東京 (新幹線) バス、徒歩、鉄道移動

訪問した主なおすすめスポット

紀三井寺 

護国院楼門
多宝塔

紀三井寺は開創1250年の古い寺です。今回訪問した時期は秘仏本尊の『十一面観世音菩薩像』が50年に一度の御開帳時期で12月20日まで拝むことが出来ます。(但し、撮影は禁止)紀三井寺は名前は以前から良く聞いていました。山腹にある為、結構な階段上りを強いられます。

玉津島神社 和歌の浦に鎮座する神社

本殿は正面からははっきり見られないので、裏から撮影したもの

湯浅町 中世に遡る醤油醸造発祥の地、金山寺味噌醸造

湯浅の雰囲気のある町並 通りに一歩入ると醤油の良い香りがしました
有名な金山寺味噌

醤油”発祥”の湯浅の「角長」手作りの醤油蔵

ホテル&リゾート和歌山みなべ 部屋からのたそがれの絶景

天神崎 田辺湾の北側に突き出た岬

早朝の海、海水が驚くような青さ
二日目の海は大荒れ模様 さすが太平洋

闘鶏神社

鬪雞神社の由来は、平家物語壇ノ浦合戦の故事による、本殿の前で赤を平氏、白を源氏に見立てた紅白7羽の鶏を闘わせたことによる

2016年「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産追加登録された神社、御祭神の中には、熊野三山(熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社)も勧請(かんじょう)されており、熊野権現の三山御参詣に替えるという(かつて熊野詣でが困難な人々はここに参拝することで三山参詣に代えた)三山の別宮的存在で熊野信仰の一翼を負っていたという。熊野本宮大社が川の増水で流失する以前の社殿の形が再現されているそうです。

天候の急変で山間部は雪の荒れ模様、厳しい寒さの一日となった。熊野古道館付近の食事処より熊野三山方面
初雪、雪景色の熊野 目的が登山であれば、今日の登山は諦めるところですが、、、

滝尻王子 熊野の神域への入り口として古くから重んじられていた場所

滝尻王子は富田川と石船川が合流する地点に鎮座、かつてはこの王子社が熊野三山の霊域のはじまり
「滝尻」の名は、岩田川(富田川)と石船川(いしぶりがわ)の合流する地点に位置し、2つの急流がぶつかりあって滝のように音高く流れたことに由来する

熊野古道 中辺路

古道合流地点付近 三軒茶屋跡 参拝路の合流点の為、往時は大変な賑わいだったらしい
樹木の下には鬱蒼としてシダが見事
個の道の過ぎは比較的若い

熊野本宮大社

熊野本宮大社の主祭神は、家津美御子大神(スサノオノミコト)。歴史を遡ると、古代本宮の地に神が降臨したと伝えられています

大斎原(おおゆのはら)大鳥居

大斎原の大鳥居(高さ33.9㍍)

神が舞い降りたという大斎原。近年はパワースポットとして多くの人の人気をあつめているそうです。

熊野本宮大社はかつて、熊野川・音無川・岩田川の合流点にある「大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲にありました。
当時、約1万1千坪の境内に五棟十二社の社殿、楼門、神楽殿や能舞台など、現在の数倍の規模。江戸時代までは、中洲への橋がかけられる事はなく、参拝に訪れた人々は歩いて川を渡り、着物の裾を濡らしてから詣でるのがしきたりだったそうです。

ところが明治22年(1889年)の8月に起こった大水害が本宮大社の社殿を呑み込み、社殿の多くが流出したため、水害を免れた4社を現在の熊野本宮大社がある場所に遷座し、かつて多くの人々の祈りを受け止めた大斎原には、流失した中四社・下四社をまつる石造の小祠が建てられています。

熊野川絶景 (熊野本宮大社から那智勝浦まで下る車窓風景)

川の青さが素晴らしい

補陀洛山寺(ふだらくさんじ)

補陀洛山寺「補陀洛渡海」(=小船で那智の浜から出港する)でも有名
補陀洛渡海に使う小船

仁徳天皇の治世にインドから熊野の海岸に漂着した裸形上人によって開山されたと伝える古刹で、平安時代から江戸時代にかけて人々が観音浄土である補陀洛山へと小船で那智の浜から旅立った宗教儀礼「補陀洛渡海(補陀落渡海とも)」で知られる寺である。(800年位継続した歴史があったが、既に中止されている)

ホテル&リゾート和歌山串本 ホテルの部屋から大絶景・一日の始まり

昨日と比べて穏やかな始まり
目の前の大きな島は「紀伊大島」手前のホテルは大江戸温泉物語串本
アーチ状の美しいくしもと大橋の遠望

那智の滝

豪快な133㍍ やっと見る事が出来ました!

落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの落差日本一の名瀑で、熊野の山塊、その奥方より流れ落ちる姿は圧巻で、大晦日にはライトアップも行われるそうです。銚子口の岩盤に切れ目があって、三筋に分かれて流れ落ちるところから、「三筋の滝」ともよばれています。

熊野那智大社

熊野のシンボル ヤタガラス

熊野古道・大門坂 樹齢800年超の杉の大木が林立

熊野古道のかつての面影を、もっとも色濃く残しているところとして知られ、和歌山県道46号那智山勝浦線の那智勝浦町市野々のふもとから那智山に至る1kmほどの石段・石畳の道。かつて坂の入り口に大門があり、通行税を徴収していたことが名称の由来とされるという。石段はそれ程きつい勾配ではなく、上り下りは比較的楽になるように非常に丁寧に作られています。今回は下りのみを歩きましたが、修学旅行生の集団が元気に登っていました。

熊野速玉神社

鬼ヶ城 熊野灘の荒波により浸食を受けた海岸

鬼ヶ城(おにがじょう)は三重県熊野市木本町にある海岸景勝地。熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段上に並び、熊野灘に面して約1.2km続いている。志摩半島から続くリアス式海岸の最南端で、これより南はなだらかな砂浜の海岸(七里御浜)へと変わる。

花の窟神社(はなのいわやじんじゃ)

花の窟は、神々の母である伊弉冊尊(イザナミノミコト)が火神・軻遇突智尊(カグツチノミコト)を産み、灼かれて亡くなった後に葬られた御陵。平成16年7月に花の窟を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されています。
花窟神社(花の窟神社)は日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれています。花の窟では年2回、例大祭を行います。神々に舞を奉納し、日本一長いともいわれております約170メートルの大綱を岩窟上45メートル程の高さの御神体から境内南隅の松の御神木にわたします。この「御綱掛け神事」は、太古の昔から今日も行われている行事で「三重県無形文化指定」されています。

最後に

気軽な気持ちで参加申し込みをしましたが、その内容の凝縮された内容にびっくり仰天しました。東京駅から3日間旅行会社派遣の添乗員が一名つきました。また、大阪駅からはバスガイドが一名追加され、これも3日間行く先々の観光地、途中通過する町の歴史・文化について非常に懇切丁寧な説明をしてくれました。さらに、各観光スポット毎に現地の「語り部」の方が代わる代わる付き添われ説明してくれました。非常に充実した内容の3日間でした。

更に、印象深かったのは和歌山県の海の青さと大きさです。広島県にも2年間住んだことがあるので、瀬戸内海の「多島美」については日々触れて知っていましたが、太平洋側の和歌山の海に初めて触れ、その美しさに感銘を受けました。地理的には、関東からなかなか訪問が難しい場所ですが、是非また季節を変えて(今度は春か夏に)温泉と海を目的に再訪したいと思いました。

それにしても地元で購入した『有田みかん』の美味しさは格別でした。とても甘い!

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