前回昨年1月伊香保温泉を初訪問(その時は「森秋旅館』宿泊)して以来、伊香保がすっかりお気に入りとなり、年明け早々、さっそく伊香保温泉に出掛けてみました。今回選んだのは老舗「岸権(きしごん)旅館」です。期待した通り部屋・温泉・食事とも大変素晴らしく、ゆったりとした温泉気分に浸ることが出来たので、ご紹介します。
出発前日の天気予報では関東南部に初雪とありましたが、幸いに群馬県は出掛けた日の午後から青空が広がる好天に恵まれ、1泊2日の旅行中は一切雪に降られる事はありませんでした。しかしながら、伊香保温泉は標高600㍍前後の山中にある事から朝晩の冷え込みは厳しいものがあり(氷点下0度)周辺散策時には万全の防寒対策は必須でした。
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東京から伊香保温泉へのアクセス
自宅(松戸)➢ 伊香保温泉 約150㌔ 関越自動車道を利用して2時間の道程。渋川伊香保ICから伊香保温泉まではわずか10㌔(15分)と便利です。今回は、時間的に余裕があった事から、高速道路を利用せず、下道を利用し、ふるさと埼玉の田園風景を眺めながらゆっくり向かう事にしました。途中、庄和、おおたなどの道の駅に立ち寄り。
伊香保温泉はご存知の様にシンボルである急峻な石段の左右に50軒ほどの旅館が集中する温泉街です。ナビの案内が詰めが甘く、温泉街の中で少し右往左往する事になりました。仕方なく交番で道順を教えてもらったりして、なんとか辿り着く事が出来ました。初めて行かれる人は可能ならば、予め詳細地図で道順を確認しておいた方がいいかも知れません。旅館までの道はかなり急峻で、且つ道幅が狭くなり対面車両との離合が困難な個所もあるので要注意です。万一、積雪があり、道路が凍結していた場合はこの時期は冬タイヤかチェーンは必須です。
※なお、後で知った事ですが、旅館入口の道路が急に狭くなりますので、当館駐車場 第3・第4を利用し、そこから旅館に電話すれば送迎もして頂けるようでした。坂道運転に自信が無い場合は是非利用した方が無難です。
伊香保温泉
伊香保温泉を象徴する古い歴史の365段の石段を中心に温泉旅館が軒を連ねています。この石段の下には貴重な源泉が流れ、各旅館に配水されるシステムとなっています。
岸権旅館
伊香保温泉で室町時代から400年以上続く3軒の宿の内の1軒。館内の説明では伊香保温泉の全湧出量の10分の一の源泉(毎分約300リットル強)を同旅館で源泉掛け流しで贅沢に利用されています。
部屋・館内
赤城山、榛名山、谷川連峰の絶景を眺望できる部屋に案内されました。こざっぱりした清々しい雰囲気の部屋で居心地は抜群でした。特に早朝紫色に染まる山々の景色は圧巻でした。是非早めに起き、部屋のカーテンを開け、或は露天風呂からの早朝の澄み切った空気の中、山の景色の移り変わりを暫し堪能される事をおすすめします。
温泉
風呂場は大きく分けて三か所、大浴場、展望浴場、下駄に履き替えて行く総桧作りの「離れ」の露天風呂とそれぞれ趣向が異なるので飽きが来ません。館内だけでも「温泉巡り」が出来てしまう様な数の多さには驚きました。また、平日にもかかわらず館内、食事処では宿泊客の姿を結構多く見掛けました。しかしながら、何度も繰り返し入浴した風呂の中では、いつ行ってもまったく他宿泊客と一緒にならず、常に湯船は独占状態で利用することが出来ました。
鉄分が空気に触れ酸化し茶色くなった湯の花が豊富。泉質は硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉)温泉温度は42度程度に保たれており、Ph6.4と一切肌への刺激もありません。
食事
夕食は大広間での会食でした。岸権旅館のスタンダードな夕食”四季膳”を頂きました。料理長、熟練の料理を十分堪能させて頂きました。メインは和牛ロースから味噌仕立て鍋でした。心が籠った料理の一品一品に大満足しました。
朝食は別会場にてバイキング料理、小皿に盛り付けられた一品一品がとても美味しく、朝から食べ過ぎてしまいました。特に、かつお出汁の鶏”お茶漬け”が絶品で二膳お替わりをしました。
最後に
総合評価としては部屋、温泉、食事ともに期待以上で大変満足することが出来ました。伊香保温泉には岸権旅館以外にも同じような古い歴史を持つ「ホテル木暮」「千明仁泉亭」など老舗旅館も多く、今後はこれらの旅館も訪れてみたいと考えています。また、冬ばかりではなく少し異なる季節に訪問出来れば、伊香保の違った魅力を発見できるかもしれません。
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