久し振りに秩父武甲山に日帰りで登ってきました。今回は新緑眩しい大持山・子持山〜武甲山を縦走するルートを取りました。主な目的は次の3つでした。
- 芽吹き始めた眩しい新緑
- 森の妖精カタクリ
- 秩父のアカヤシオ
幸い好天に恵まれ(ちょっと暑過ぎましたが)満開のカタクリ、アカヤシオ他スミレ等多くの春の野草を十分堪能する事が出来ました。大持山、武甲山への上りは相当な急登の連続で足腰にかなりの負担となりましたが、その分登り終えた後の達成感は大きく満足のいく旅でした。最後に西武秩父駅に隣接する日帰り温泉『祭りの湯』でのんびり疲れを癒し帰途につきました。
前回の秩父山行記事➢
大持山・武甲山へのアクセス
<行き>
西武池袋駅6:50発→横瀬駅 8:09着 特急ちちぶ ラビュー3号 料金1470円(特急券込)
<帰り>
浦山口駅16:00発 → お花畑駅 16:06着 240円
西武秩父駅18:24発→池袋駅 19:46着 特急ちちぶ ラビュー44号 料金1500円(特急券込)
久し振りに西武線の特急電車に乗りました。ホームに停車中のラビュー号を一目見て斬新なデザインの外観の素晴らしさに感動しました。驚くほど広い窓、ゆったりしたリクライニングシート、車窓からの眺望も素晴らしく快適そのものでした。しかも片道(特急料金を含めて)僅か1500円!やるじゃん西武鉄道!
一の鳥居〜大持山・武甲山〜浦山口へのコースタイム
歩いたルート:横瀬駅〜一の鳥居〜妻坂峠〜大持山・子持山〜武甲山〜浦山口駅のロングコース
総距離18.5㌔ 累積標高差 上り1623㍍/下り1629㍍ わたしの携帯の万歩計の記録では42000歩強に達していました。
8:19横瀬駅出発→9:35一の鳥居着→10:19妻坂峠着→10:50小ピーク着→11:25子持山着→12:05大持山着→12:40シラジクボ着→13:15武甲山山頂(1304㍍)着13:38下山開始→14:04水飲み場着→15:10滝着→16:00浦山口駅着(全行動時間7時間半)
横瀬駅から登山道入口である「一の鳥居」までの車道は徒歩で1時間15分という超丁場でした。途中石灰工場の大型トラックの往来が激しく、また、横瀬駅から登山客を乗せたタクシー、自家用車で登山口まで向かう車両も多いので歩行は十分注意が必要です。時間節約と体力温存の為には人数がまとまればタクシー利用がお勧めです。
大持山・子持山方面への登山口となる妻坂峠へは一の鳥居から更に40分程度の上りとなります。
妻坂峠から子持山までのコースはいきなり急登が連続するのでペース配分に気をつけてゆっくり上る必要があると思います。この最初の上りをかなり早いペースで登ってしまった為、あとあと脚の疲労が後半のペースダウンに繋がりました。
大持山・子持山・シラジクボ・武甲山までの尾根道は大変なアップダウンの繰り返しとなります。岩場らしい雰囲気の個所も何か所か連続しますが、今回はアカヤシオの美しい花の出現にすっかり脚の疲れを忘れる事ができました(本当は大嘘です!)一番苦しい場面で良く見掛ける花はカタクリでした。それと同じく紫色の可憐なスミレも全山至る所で見掛ける事が出来ました。
武甲山山頂に到達した時は本当にヘトヘトの状態でした。準備したおにぎりも暑さと疲れでまったく食欲がなくなり、下山後に食べる事になりました。異常な暑さと大量の発汗の為、持って登った2リットルの水も殆んど飲み尽くす状態でしたが、途中浦山口方面へ下り初めて30分程の場所に水飲み場(湧き水)があったので、新鮮な湧き水を補給する事が出来、生きかえりました。
浦山口への下山道もかなりな急坂の連続でした。こちらの下山ルートを取る登山客は見掛ける事はありませんでした。或は既に大部分の方は下山してしまったのかもしれません。静寂な新緑ルートをひとり独占して歩く事が出来ました。
周遊路での感激的な出会いの数々
大持山への苦しい急登を登っている最中、愈々お目当ての一つ森の妖精・カタクリに出会いました。群生するという程ではあちこちに顔を出していいます。大きな木の根っこの蔭に隠れて咲いている事が多いのお見逃しに注意です。多分この時期が開花の最盛期を迎えているのではないかと思われる程沢山見掛けました。
猛毒の為、鹿にも食べられず群生する「バイケイソウ」の群落。尾根道のあちこちに見られました。
話には聞いていましたが、満開の時季を迎えたアカヤシオの多さに圧倒されました。大持山〜子持山〜武甲山に掛けてのコース沿いに咲き競うアカヤシオの群生は見事の一言に尽きます。一週間5月GWの登山時に掛けて花が残るかちょっと気掛かりです。
子持山〜武甲山の下りと上りが300㍍もあります。シラジクボからの300㍍も相当な急登です。覚悟して登りましょう!ご丁寧にも看板にわざわざ「急な登り坂」と表記されています!
朝方の雲もすっかりなくなり、くっきりと秩父市街地を遠望することが出来ました。随分高く登ったものです。
当初、浦山口登山道には余り見るべきものがないというネットの情報もありました。しかしながら、鬱蒼とした新緑と数々の春の満開の花に圧倒されるコースでした。
ようやく渓流の流れる地点まで下りて来ました。しかしながら、更に浦山口駅までは1時間弱の林道歩きがあります。
浦山口駅まで下る直前に「そば処手打 土津園」の大きな看板が目に入ります。座敷があり、上がり込みゆっくり食事が取れます。甚太郎蕎麦、燻製たまご、みそおでんなどが美味しそうです。時間に余裕がある場合は立ち寄るには便利だと思います。今回は残念ながら素通りしました。
大持山・武甲山周遊を終えて
へとへとになり、浦山口駅付近までやってくると遠くから駅のプラットフォームに電車の到着を待つリュックを背負った人影が見えました。最後の気力を振り絞り、駅まで駆け出しました。急な坂道をダッシュで走りホームに入ると、無情にも一旦ドアが閉まってしまいました。ところがあっと思った瞬間ドアが開いたので滑り込むことが出来ました。
西武秩父駅に隣接する日帰り温泉『祭りの湯』にのんびり入り帰途に着きました。
西武秩父駅前温泉 祭の湯
埼玉県秩父市野坂町1丁目16-15
料金1100円(大人)、730円(こども)土日・祝日料金
岩風呂(温泉)、高濃度人工炭酸泉、サウナ、水風呂等々完備した快適な温浴施設、休憩所もあり。
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