行き慣れた丹沢「表尾根縦走コース」ですが、今回は小田急線の列車を乗り間違えて、江の島方面に向かってしまいました。「相模大野」で乗り替える必要がありました。「読書」に夢中になっていました。聞いたことも無い駅名が次々現れ『異変』に気が付いたのは「長後」駅でした。登山客の姿がほとんど無く、何となく海水浴客ばかりの雰囲気…それでも何とか『秦野駅』で午前中のヤビツ峠行き最終バスに乗れたので助かりました。危うく、予定を変更して大倉尾根のピストンになるところでした…
夏の丹沢では山ヒルに要注意です。長袖、長ズボンで肌の露出をさせるのは勿論、更に塩水などを塗って防御する必要があります。今回、効果があったのかどうか不詳ながら、「はっか油」ボディミストーを腕、首筋、ズボンの下の脚に塗りまくりました。ミミズかと思ったら茶色っぽい長い生物が土を這っていました。多分あれが『山ヒル』だと思います。恐ろしい大きさにびっくり仰天!
今夏8月上旬北海道トレッキング(国民宿舎東大雪荘泊、トムラウシ山日帰り)を計画しているので、比較的長時間山中で行動時間が必要な山を歩いて、身体を慣らそうと考えました。山頂1491㍍。谷を渡る風はかなり涼しいものの、やはり照り付ける太陽の紫外線は強烈、しっかり水分を補給しないと熱中症が心配です。今回持参した水2.6㍑はギリギリだったと思います。欲を言えば4㍑位持っていけば、尚良かったと思います(”燃費”が悪過ぎる)また、以前していた様に半分の2㍑は冷凍庫で凍らせたものを持ち込めば良かったかなと考えました。勿論、コース上に点在する多くの山小屋・茶屋で冷えた飲料・ビール、かき氷はいくらでもお金を出しさえすれば買う事がでるので、水分補給に関しては、丹沢はまったく問題は無いのですが…
正直いうと真夏の丹沢はあまりお勧めできません。標高が低いので、かなり暑いです。山ヒルの恐ろしい姿にびっくり。夏山に登り慣れていない方には熱中症の危険があると思います。もう少し涼しくなってからの登山をお勧めします…
丹沢塔ノ岳へのアクセス方法
(行き)
小田急線 代々木上原→秦野 乗車時間1時間7分 片道640円
秦野駅から神奈川中央交通バス 4番乗場→ヤビツ峠(終点)行き 48分、片道490円。
平日の午前中は8:25一本のみですが、土日には7時台2本、8時・9時台にそれぞれ1本と増えます。
(帰り)
大倉バス亭→小田急線渋沢北口駅 15分片道260円 ※毎時2便《22分、52分》と大変便利。
小田急線渋沢駅→代々木上原 1時間3分 片道690円
ヤビツ峠〜塔ノ岳〜大倉尾根・表尾根縦走路コース
山中での全行動時間は約7時間(含む小休止、昼食時間)となりました。春・秋の山行と違ってかなりの疲労感を感じました。
9:48 ヤビツ峠出発 午前最終便のバスを利用しました。運良く座る事が出来ましたが、結構登山客は多く、立ち席の方も多くいました。ヤビツ峠から塔ノ岳登山口方面に歩かれる方は少なく、ほとんどが大山登山客だったのではないかと思います。
10:10富士見峠着 車道歩きも後わずか、梅雨の晴れ間の強烈な紫外線を浴びて、林道歩き20分。
11:18二ノ塔着
11:35三ノ塔着
12:10鳥尾山荘着
13:20新大日着
14:17塔ノ岳山頂着 各登山口方面から山頂を目指した登山客が集結し、多くの山客が寛いでいました。午後から広がり始めた雲で富士山方面の眺望は無し。
15:44堀山山荘着
16:35見晴茶屋着
16:55大倉バス停着 1時間に2本ある渋沢行バスに駆け込み、タイミング良く飛び乗る事が出来ました。(偶然)
コースでの素晴らしい出会い
富士見までの車道歩き、自動車・オートバイ・自転車の走行が非常に多かった。登山客の姿は稀
ここからが本格的な登山道の始まり。ヤビツ峠からは1.7㌔地点
木々の緑と青空のコントラストが非常に美しい。
10㍍程の車道を歩き更に登山道を行く。塔ノ岳まで6㌔とあります。但し平坦な道ではありません
登山道はしっかり整備されており、非常に歩き易い
歩き始めは出来る限りゆっくりペースを心掛けのが良い
名前不詳?黄色い美しい花を見掛けました
登山道脇で非常に良く見掛けたお化けの様に大きな葉っぱ、花期は終わっている様です?
漸く二ノ塔に到着、尾根に突き上げたので非常に見晴らしが良い
相模原、小田原、相模湾、箱根、伊豆半島方面まで眺望する事が出来ました。素晴らしい眺めです!
ウツギ 白い花は全山に点在、登山客の目を楽しませていました。
シモツケソウのピンクの花もあちこちに見掛ける事が出来ました。
大きな雲がとても近いところを飛んでいます。
ノバラ 茎の小さな棘は不注意で掴むととても痛いので要注意!この花も登山道のあちこちに
ヤマボウシ
ヤマオダマキ 何か所かで見掛ける事が出来ます。美しい花です。
先は長いのであまり花を眺めている時間はありません…
道に迷う心配はまったくありません
何か所かある鎖場でも本当に鎖の確保が必要なのは1,2か所だと思いました。ここでは慎重にゆっくり『三点確保』で下りましょう
鬱蒼と茂るジャングル地帯?遠景も素晴らしい場所でした!
表尾根”最難関”だと私は思います。しかし、焦らず慎重に下りれば全く問題はありません。
一難去れば、るんるん木道が待っている。塔ノ岳方面は突然厚いガスに覆われ始めました…
塔ノ岳山頂直下のこの辺りは胸突き八丁で相当息が上がります。頑張りましょう!
本来、真正面に富士山の雄姿が有る筈 @塔ノ岳山頂
天候は崩れそうな気配はありましたが、雨が降る事は無く何とか下山出来ました
野草を食い荒らすのですっかり嫌われ者になってしまった『鹿』久々の遭遇! 人の気配を全く気にする素振りがありません。悠然と草を食む!
最後に
今回久々に2本のポールを下りで使いました。(10年程前は1本のポールを使った事がありましたが、山行の最後に電車内に置き忘れて以来、買うのが面倒でポール無しで歩いていました)大倉尾根は半分以上、木の階段、木道などが整備されており、ポールに頼る場所はそれ程多くはありませんが、それでも、あって便利だなと感じた箇所もたくさんありました。
右足第II指が以前から「黒爪」状態で、今回も下りで第I指が痛みました。靴下が薄かったのか、靴のサイズがあっていないのか、靴紐が緩かったのか原因は良く分かりません…来月のトムラウシを控えて吐き慣れた登山靴を替えようとは思わないのですが、ちょっと悩ましい問題となっています。
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