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【南会津】滝沢登山口〜会津駒ケ岳〜中門岳ピストン 檜枝岐をベースにしっかり歩ける日帰り登山

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久々に会津駒ケ岳に登りました。夏の高山植物は開花時期はすべて終わっていました。かろうじてエゾリンドウの蕾などを見掛ける程度、一方秋の紅葉シーズンにはまだ時期尚早でした…そんな中、9月半ばというのに真夏を思わせる日差しの強さには辟易しましたが、山頂から中門岳間の稜線闊歩で雄大な景観を楽しむ事が出来ました。添付の写真で素晴らしい展望の一部をお伝えできればと思います。6-7月の高山植物の開花時期に是非改めて再訪したいものです。

都心からの檜枝岐へのアクセス方法

自動車利用の場合(およそ260km):片道4-5時間程度

西那須野ICから下道で100km 〜国道400、121、252号等を通過して檜枝岐村へ

途中、「会津西街道」沿いにある南会津町「道の駅たじま」などが点在しています。そこから更に奥の道は国道ではあるものの、車の通行量も少なく、野生のサルの群に遭遇するなど奥深い自然になります。

東武鉄道を利用の場合

浅草→新藤原→会津高原尾瀬口→尾瀬檜枝岐温泉 会津高原尾瀬口までは特急で約3時間、更に尾瀬檜枝岐温泉まで会津バスで90分 (片道6,530円)

「会津駒ケ岳」滝沢登山口からの往復

実際の行動時間

6:00 滝沢登山口(駐車場)出発 7:00休憩① 7:35休憩② 8:30休憩④ 9:08駒の小屋着 10:18中門岳着 

11:21駒の小屋着 12:38休憩 12:53出発点(国道)へ3.8km付近 14:30駐車場着 (合計活動時間8:30含む休憩時間)

登山ルートの状況説明

今回歩いた滝沢登山口からの駒ケ岳・中門岳ルート(ピストン)はルートも大変明瞭で道迷いや転落などの危険は殆んど無い安全ルートだと思います。但し、登山口から歩き始め早々急登を強いられるのが少し辛いと感じるかもしれません。また、2時間程度我慢し、ようやく木道歩きが始まる事から傾斜は穏やかになって来ます。

田中澄江により「花の百名山」にも選定されています。夏の花は終わりでも『秋の花』が少しはあるだろうと勝手に想像していました。ところが、ほとんど何も咲いていない状況だったのでがっかりしました。ちょっと早目の『秋景色』も少しはみられたかなと思います(下の写真を是非ご覧ください)

30年以上前の夏に、東武鉄道の夜行電車とバスを乗り継ぎ訪れました。その時は「中門岳」に登らず、駒ケ岳ピークだけで折り返してしまいました。会社の山友だちに報告したところ、会津駒ケ岳の先にある中門岳往復のルートこそが”絶景”と聞き、その時はたいへん惜しい思いをしました。

9月とはいうものの、日中の山中での陽射しは驚く程強く、大汗を掻きました。ちょっと多いかなと思いつつ持参した3㍑の水も飲み干す程でした。途中「水場」と表示もありましたが、実際登山ルートからどれ位はなれているかも定かで無かった為、ちょっと躊躇して水を汲みには行きませんでした…(詳しい状況が分かれば、次回の参考までにご教示ください!)

滝沢登山口駐車場から直ぐのところにある階段状の登山道入口 早朝6:00丁度に出発しました。5:30頃には駐車場に到着しました。既に10台前後の車両が駐車されていましたが、若干駐車スペースに余裕はありました(平日にも関わらず多くの登山客が早朝あるいは前日から入山されている様子)人気の高さが分かります。

鬱蒼とした樹林帯の中の登山道、最近雨が余り振っていない為か登山道表面はかなり乾燥していました。幹の曲がり具合は降雪量の多さを物語ります…

登り始め早々かなりの急登を強いられます。朝の陽射しが眩しい中、標高を稼ぎます。

アキノキリンソウ? この時期山麓も山頂付近も残念乍らほとんどの高山植物は花期を過ぎていました。

かなりの大木がとても目に着きました

エゾリンドウの蕾は登山道の足元に大変多く見る事が出来ました…

やっと見掛けた白い花 最初で最後!

時々見掛ける山頂までの距離が表示された道標 あまり目立ちません!

抜けそうで中々抜けない「森林限界」行けども行けども背の高い樹木が多い

漸く稜線付近が視界に開けてきました。長い急登を経由して9月でも大汗です。

手前の光輝くクマザサと遠方の山の稜線が美しい

いよいよ木道歩きの開始です。基本的には右側通行らしいです

突然「駒の小屋」の姿が目に入りました

池塘も至る所に姿を現します

とても立派な造りの『駒の小屋』管理人が常駐。食事の提供は無し。素泊り3300円(税込み・寝具付)多分昨晩は満点の星が小屋から見えた筈です。前泊した檜枝岐村のキャンプ場(標高960㍍)からも降る様な無数の星が見えました…

小屋のすぐ下にある駒ケ岳方面への木道横にある大きな池塘 駒の小屋から山頂まではわずか700㍍

標高2,132㍍の山頂は視界が余り良くありません。前回登った印象はまったく無いので、多分雨か霧で何も見えない状況で登ったのかもしれません(30年以上昔の話)

緩やかに中門岳までの木道が伸びている山稜歩き。高山植物の花は殆んど咲き終わり…

花が咲いていないので2.2㌔の中門岳への道をひたすら歩きます。途中で帰ろうかと思えて来ました…

経年劣化で半ば朽ちかけている木道の個所もあり、左右にグラグラと揺れ動く場所もあるので、雨天での歩行は注意が必要かもしれません。

この池塘は草が生い茂りやがて埋まってしまうのか!? 良く見ると秋らしい色合い!

大きな池塘のほとり、「この辺り一帯を中門岳という」との標識がありました

汗ばむほどの日中の陽射し乍ら、空の雲の色・形、地表の黄色は確実に秋の気配を感じさせます

誰が見てもすぐに分かる尾瀬燧岳(双耳峰)が間近に見えます

雲が湧き起る!

爽快な秋色の空…

池塘だらけ…

駒の小屋に戻って来ました…中門岳から帰りは駒ケ岳ピークを経由しない側道(巻き道)があります

檜枝岐かわばオートキャンプ場及び公共温泉施設「燧の湯」など

国道352号沿いには驚く程の民宿、旅館が立ちならんでいました。登山客のみならず、渓流釣りの釣り人御用達の「定宿」があるのではないかと思いました。キャンプ場の管理人の方に100軒位民宿があるのでは無いかと伺ったところ、そんなに多くは無いと言われていましたが…インターネットの検索で出て来る民宿は数軒程度、いずれも結構”満室”あるいは一人客の受け入れ不可の様な表示もあり。宿がこれ程多いのであれば、実際かなり融通が利くのではないとも考えられます…

「裁ち蕎麦」という看板が目についたので、「燧の湯」のご主人に美味しい蕎麦屋の紹介をお願いしたところ、「かどや」「まる屋」の名前を教えてくれました。ところが、どちらも営業時間は午後4時か4時半で終わるとのことでした。翌日営業開始は午前11:00からと…結局時間が合わず食べる事を断念して帰途に着きました…

途中の国道沿いには蕎麦の白い花が満開となっている畑を多く目にする事が出来ました。秋の”新蕎麦”の季節はもう少し先なのかも知れません。

檜枝岐村の中央を通る国道352号を尾瀬方面に向かう左側に見えて来るキャンプ場「かわばオートキャンプ場」の看板が目印。但し、集落の中心からは相当離れてしまうので、始めていく場合は心配になるかもしれません。バス利用の場合、もう少し滝沢登山口に近いキャンプ場利用が便利かも知れません。御覧の通りだだっ広い敷地内空いていれば好きなところに車を乗り入れテントを張る事が出来ます。一泊700円、他に駐車場料金500円 炊事場・トイレ(水洗)が完備されています。小石混じりの地面にはテント用のペグは刺さり難い為、管理人室には小型ハンマーが用意されています

キャンプ場で勧められた「燧の湯」1000円(キャンプ場で400円で前売り券が購入可能)内湯・露天風呂と洗い場しかありません。源泉掛け流しの熱めの源泉で、豊富な湯量。非常に肌に優しい泉質です。単純硫黄泉。

国道沿いに大きな看板があり分かり易いですが、道を曲がってからちょっと分かり難い立地。食事場所・休憩室等の付帯施設はありません。石鹸・シャンプーの備えはあり。

檜枝岐から那須塩原方面に戻る途中、「木賊(とくさ)温泉」「湯ノ花温泉」などの看板に気を引かれました。次回改めて、訪問しようと思います。(いずれも温泉ファンに大人気らしいです…)

余談

無事駐車場まで下山してほっとし、その日泊まる予定のキャンプ場に戻る支度をしました。ふと見ると駐車場の裏にある山の中に、白いレジバッグに入ったゴミが投げ捨ててあるのを見掛けました。わたしは「山に登る人は決して山を汚さない」と堅く信じていたので、がっかりしました。咄嗟にガードレールを乗り越えそのゴミを拾い、持って帰ってきました。…山登りをする人は是非とも自然は汚さないという最低限のマナーは守って欲しいものです!

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