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おすすめ映画『レミニセンス』(2021/リサ・ジョイ監督・脚本・製作)感想‣特殊な機械を使用し、人の記憶を“現実に再現する”技術が関わる

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『レミニセンス』のあらすじと概要

ヒュー・ジャックマンが人の記憶に潜入するエージェントに扮したSFサスペンス大作。「インターステラー」「ダークナイト」などクリストファー・ノーラン作品で脚本を担当してきた、クリストファー・ノーランの弟ジョナサン・ノーランが製作を手がけ、ジョナサンの妻でテレビシリーズ「ウエストワールド」のクリエイターとして知られるリサ・ジョイがメガホンをとっています。

多くの都市が水没して水に覆われた未来のマイアミが舞台。記憶に潜入し、その記憶を時空間映像として再現する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニック(ヒュー・ジャックマン)は、無骨で孤独な退役軍人。ある日、彼の人生は、メイ(レベッカ・ファーガソン)という謎めいた若い女性との出会いによって一変することになります。そんな彼に、検察からある仕事が舞い込みます。それは、瀕死の状態で発見された新興勢力のギャング組織の男の記憶に潜入し、組織の正体と目的をつかむというものでした。男の記憶から映し出された、事件の鍵を握るメイを追うことになったニックは、次々とレミニセンスを繰り返していく。しかし、膨大な記憶と映像に翻弄され、やがて予測もしなかった陰謀に巻き込まれていきます。

2021年製作/116分/アメリカ
原題:Reminiscence(記憶潜入)

『レミニセンス』のスタッフとキャストについて

リサ・ジョイ監督・脚本・製作:クリストファー・ノーランの弟であり、脚本家として「インターステラー」「ダークナイト」などの物語を作り上げて来たジョナサン・ノーランの妻でありクリエイター。

ヒュー・ジャックマン(レミニセンス・エージェントのニック):オーストラリア・シドニー出身。ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」では主人公ジャン・バルジャン役で見事な歌声を披露、アカデミー主演男優賞に初ノミネートされています。

映画感想|『レ・ミゼラブル(2012)』(トム・フーパー監督)パンを盗んだ罪で19年間服役後のジャン・バルジャンの後半生

レベッカ・ファーガソン(メイ):スウェーデン出身。トム・クルーズ主演の人気シリーズ第5弾「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」(15)よりヒロインに抜てきされています。

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タンディ・ニュートン(エミリー):ジンバブエ人の母とイギリス人の父のもと、英ロンドンに生まれ、幼少期をザンビアで過ごす。

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『レミニセンス』のネタバレ感想・見どころ

記憶に潜入するという最近の映画ではクリストファー・ノーラン監督の「インセプション」があります。しかし、本作は、実際には人間の記憶に潜入するというものでは無く、脳内にある過去の記憶を立体映像化する”装置”の活用という単純なものでした。本人すら忘れてしまっている過去の映像を、この装置を利用すれば、第三者が何度も繰り返してみる事が出来るという優れものでした。

あればあったで大変うれしい装置の様な気もしますが、逆に本人が思い出したくも無い記憶を鮮明に映像化してしまったら、とてつも無く辛い思いをするのではないかと思います。

また、犯罪者の記憶を辿る事で、事件の概要が解き明かされていきます。これは犯罪捜査の為の有力は”証拠”になります。ここまで技術が発達した近未来であれば、一方で、嫌な記憶は消し去る技術も同時に発展している様な気もしますが…確か、そのような内容の映画もありました。

舞台であるマイアミがまるでベネチアの様な水没都市に変貌してしまっているところは恐怖でした。水上タクシーにより移動を強いられる一方、水深の浅い地域では自動車も水を掻き分け乍ら疾走してるシーンもありました。北極の氷が解けだしたら、現実化すると思うと大変に恐ろしい映像でした。

ストーリーのメインは堅物人間のニックがある日、偶然を装って現れた美貌のメイに一目惚れしてしまうという極めて単純なものでした。やがて愛し合おうようになったふたりですが、彼女には人には言えないような”裏”がある事が分かって行きます。そして、メイは忽然と姿を消します。未練タラタラのニックはメイを必死に追い駆けるのですが…彼女の失踪と麻薬絡みのマフィアの話が絡み合うよくあるパターン、願わくばもう一捻り、二捻り欲しかった気がします…

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