重慶から日帰りで行ける世界遺産の二つ目「武隆」です。
重慶から行けるもう一つの世界遺産はこちらです。
武隆は重慶より東方200㌔に位置しています。
2007年に世界遺産に登録された「中国南方カルスト」はそれぞれ3億年前から50万年前に形成されたカルスト地形。自然の作用とは思えない摩訶不思議で芸術的な造形が人気を集めています。世界遺産登録時は雲南省石林、貴州省茘波、重慶武隆の3ヶ所が選ばれていましたが、2014年に桂林、施秉、金仏山、環江も追加で選ばれ7ヶ所に拡張されました。
石林、桂林はともに現在世界的に有名な中国を代表する有名観光地となっています。特に桂林はまるで水墨画の世界に迷い込んだような景観で訪れた人は圧倒されます。「東洋人であれば、桂林を見てから死ね」と言われるほど素晴らしい絶景と称賛されています。実際行ってみるとこの言葉が決して誇張ではない事が理解できます。
一方、今回紹介する「武隆」は桂林、石林ほど有名ではありませんが、そのスケールの巨大さに本当に圧倒されます。写真を掲載していますが、どれもフレームに収まり切れず構図が決まらず困りました。実際行かれれば1億年という悠久の時間の経過を体感できるかもしれません...
重慶武隆へのアクセス
重慶より武隆一日日帰り(含む仙女国家森林公園見学)観光バスツアーに参加(C-Trip 携程)
重慶武隆の見どころ
武隆カルスト 「天生三橋」 天龍橋(高度 235㍍)、青龍橋(281㍍)、黒龍橋(223㍍)「地縫」「芙蓉洞」などが1億年前の地殻変動で形成されたもの。
武隆カルスト核心部へ辿り着くには、まずバス降車場からエレベーター乗り場まで少し歩きました。エレベーターを利用して80㍍程下り、さらにそこの到着地点である中段より階段を利用して徒歩で100㍍下りやっと「地底」に到着します。
ここから、遊歩道の最終点である龍泉洞池までゆっくり2.8㌔の遊歩道を散策します。道はほぼ一直線なので迷う心配はありません。
この区間ずっと地底から上空200㍍に渡るカルストの超巨大スケールの絶景に圧倒されながら見上げて歩くので、少し首が痛くなります。スケールが大き過ぎるので広角カメラで無い限り全景は撮る事は出来ません。
ここは日本や中国のいままで訪問した観光地にはない巨大な天空の開けた洞窟、自然の造形の絶景です。米国アリゾナのグランドキャニオンには比較できませんが、目を見張る巨大さです。1億年もの時間を掛けた自然の隆起、侵食で造成された地形です。カルストとしては世界第二の規模との説明がありました。途方もない時間を経過し、このような大きさの洞穴が出来た事に驚かされます。
ぽっかり穴の開いた超巨大な洞穴の地底に立っていると、恐怖を感じるものです。もし、訪問者が私だけたった一人で、他に観光客がいないとしたら、薄気味悪さを感じ、ここから早々に逃げ出したくなるかも知れません。
最終点の龍泉洞池からバス駐車場までは登りの坂道になります。急な階段を含めて800段あります。 しっかり足許を見ながら戻りましょう!
まとめ
ご参考(仙女国家森林公園)
バスツアーの立ち寄りスポットである「仙女国家森林公園」は海抜2033㍍、山上に広がる6700ヘクタールに及ぶ草原は高原状の広大な平野でたいへん爽快でした。徒歩で回った場合3~5時間を要する為、高原内では各ポイントを巡り適宜乗り降り自由な無料循環マイクロバスを利用することで時間は大幅に短縮されます。
また、夏季には40℃超える炎暑の重慶市内と比らべ15℃程度の気温差がある為、重慶市民の恰好の避暑地となっているとの事。冬場は降雪があり一面雪景色となるそうです。
高原全体が把握できるイラストマップの提供でもあれば便利でしょうが、まだ、そこまでのサービス提供は無いようです。地図が無く勝手に動き回っていると自分が園内のどこにいるのか皆目見当が付かなくなります。集合時間にくれぐれも遅れないように注意しましょう。
重慶
今回拠点となった重慶に少し触れておきます。中国内陸都市で最大の人口3000万人を抱えています。8月の重慶は日中の気温は40度を超えます。中国「三大かまど」一つで、湿度もたいへん高く酷暑の町です。食べ物も「重慶火鍋」で代表される超激辛料理が有名です。もちろん街中の店は激辛料理ばかりではないので安心して下さい。また、一人、二人の小人数でぶらりと立ち寄れる「小吃(スナック、麺類等)」中心の食堂もかなり多いので便利です。
コメント