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世界遺産 重慶市 大足仏教彫刻群 現地観光バスツアー

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まず、「大足」という地名は日本の言葉で「馬鹿の大足、間抜けのxx」を思い出し、ユーモラスな地名だと思いました。しかし、大足仏教彫刻群は実際聞くと見るとは大違い、想像をはるかに超える、精緻で優れた石刻芸術の宝庫でした。規模、スケール、芸術性、彫刻の数など仏教美術の粋の集大成であるという印象を強く受けました。

 大足石刻は、中国の他の石窟、甘粛省敦煌の莫高窟、山西省雲崗石窟、河南省洛陽龍門石窟と並び、中国4大石窟の一つです。仏教芸術として見た場合、敦煌の石窟などにも負けず劣らず、極彩色で躍動感溢れる彫刻群ではないかと感じました。

 もし重慶まで行き、空いている時間が一日、二日あれば大足を訪問することは十分価値があると思います。絶対におすすめします。

 

重慶から日帰りバスツアーで行けるもう一か所の世界遺産はこちら。

中国世界自然遺産「中国南方カルスト」(重慶武隆)に現地バスツアーで行ってみた回想録

わたしは、九寨溝や黄龍にいったのは重慶から飛行機で行きましたので、こちらも記事も参考までに。

中国世界自然遺産 四川省「黄龍の景観と歴史地域」と「九寨溝の渓谷の景観と歴史地域」に現地ミニツアーで行ってみた回想録

釈迦涅槃像

大足石刻へのアクセス

 わたしは今回も中国C-tripのサイトから前日に日帰りバスツアー(重慶出発)に申し込み参加しました。

 大足は重慶から160㌔離れています。往復するだけでもかなりの時間を掛ります。それでも大足彫刻見学に十分時間を掛けたとしても日帰りは可能です。

 最も経済的、効率的な方法は私が今回利用したC-trip(携程)のバス旅行(中国語で”一日遊”=日帰りツアー)です。バス代(重慶から大足往復)、昼食、大足石刻(宝頂山のみ)の入場料、現地ガイドが込みでわずか200元は非常に価値があると思います。

 但、中国人ガイドが説明する集合時間、集合場所を理解する最低限の北京語能力が必須なのが難点です。さらに、ガイドあるいは旅行会社から電話連絡を受けられる中国で利用可能な携帯電話番号をツアー申込時にサイトに登録する必要があります。この現地携帯電話を登録しないと旅行の申し込みも成立しません。これさえあれば、中国人でも外国人でも明日出発の旅行からC-trip(携程)の現地バスツアーに参加が可能になります。

 最後に、これは結構難度が高いですが、ツアー参加料金は事前に支払い込む必要があります。自分の銀行口座を中国銀行等に開設するか、「支付宝」等のネット支払手続きの事前登録が必要となります。この点は中国に留学しているか、駐在員として滞在していないと対応は難しいかもしれません。 (益々壁が高い話になってしまい誠に申し訳ありません…)

千手観音菩薩像
庶民生活を描いた彫刻
六道輪廻

大足石刻の見どころ、おすすめポイント

 大足市内の宝頂山地区と北山地区の二か所に点在する仏教石窟群ですが、今回は宝頂山地区のみを訪問。ゆっくり時間を掛けても1〜2時間あれば、見て回れるのではないかと思います。

 大足では、地元中国人観光ガイドの説明を聞きました。ガイドに引率され丹念に1時間余の時間を掛けてじっくり鑑賞しました。私の拙い中国語理解力では仏教芸術の高尚な説明を聞き、理解するにはかなりの難度があります。

 ガイドは彫刻の来歴、意味などを懇切丁寧に説明してくれるのですが、彫刻が物語る仏教寓話にまつわる来歴の説明内容に仏教用語、仏教関連の話題が多く含まれているので、基本的な仏教関連の中国語知識が必須の為、正直ガイドが何を言っているのか、大半はさっぱり理解できませんでした。(辛いところです!)

 同行した他の中国人旅行客は、しきりに肯きガイドの言葉に真剣な顔で聞き入っていたのが印象的でした。

 訪問する前に中国語の簡単な解説書で下調べをすれば理解は深まったかもしれませんが、その解説書が有るのかないのか、あったとしてどの程度詳細に書かれている解説書なのかわからず、残念ながら事前の学習は全く手がついていませんでした。

 それはさておき、やはり歴史ある石刻群を直接見て感動することは絶対重要だと思います…

宝頂山石刻入場門 
恐ろしや! 地獄図?

まとめ

  大足は重慶から行った方が近いのか、あるいは成都から行くのか便利なの地理的な予備知識も全くありませんでした。九寨溝の訪問の帰途重慶に泊まり、急遽大足石刻の訪問することを思い立ちました。これもやはり、何度も言っていますが、便利なC-trip(携程)の旅行関連予約サイトのお蔭です。このサイトが無ければ、思い立ってすぐに大足行きを決断できなかったと思います。(C-tripから広告宣伝料を頂いている訳ではありませんが、、、)

  行ってみた感想ですが、重慶から160㌔も離れた田舎町(現在の大足区人口約100万人)にこれほど高度な仏教石窟が設営されたか未だに疑問です。また、文化大革命時代の破壊からもほとんど無傷で残されていたのも偶然だったのか…

  ガイドが地名の由来として「大満足」する町、何でも満ち足りている町が名前の由来と言ってたような気がします。今回の旅で少しだけ地名の由来を感じることが出来たのかもしれません…

護法神像

最後に蛇足

 夜遅く重慶市内へ戻るツアーバスの車中、ホテル付近に近づいたところで私の携帯電話に「南方航空」を名乗る一本のメールの着信がありました。

 「貴方の搭乗予定の南方航空のフライトがキャンセルになったので至急、南方航空宛て連絡を願いたい」旨のメッセージがはいっていました。今回の旅ではフライトの確認で一度トラブル(予約したフライトが突如キャンセルとなり他航空会社の別便に振り替えた)もあり、「またか」と思いました。悪い事は重なるものです。

 ホテルにチェックイン後、部屋に荷物を置き、メールに指定された番号に電話しました。電話に応答した「南方航空」を騙る人物が「貴方の明日のフライトはキャンセルになった。しかし、お金を直ぐにデポジットすれば、別便の席を確保出来る。明日中に長沙に戻るフライトの確保の問題は無い。但し、別便を手配する為には、すぐに銀行ATMに行って支払い手続きをしなければならない」と言ってきました。

 当初既に夜遅く22:00を過ぎており、これほど遅い時間に明日のフライトのキャンセル連絡というのも奇妙な話という思いも一瞬脳裏を掠めました。

 また、携帯サイトの南方航空のフライト状況を念の為確認したところ、元々予約していた明日のフライトの運行状況は「正常問題無し」と表示されていました。

 しかしながら、万一、明朝重慶空港に到着後、明日中に長沙に戻れないとなると明後日の予約してある長沙から日本への帰国便に間に合わない可能性があるので、やはり明日の長沙への戻り便は確認をしておいた方が良いと思い直しました。

 「南方航空」の指示に従い、深夜遅い時間帯にも関わらず、ホテルの近くにある銀行ATMを探して、明日のフライトのチケット手配して貰う為、「デポジット」の払い込み手続をしようとしました。ここまではまさか自分が振り込み詐欺に引っ掛かるとは夢にも思いませんでした。

  近くの銀行ATMを見つけ、そこから「南方航空」担当者に再度電話を掛け、言われる相手先銀行口座番号に、指示された金額5000元を振り込むべく、銀行口座番号を入力しようとしました。(実際のチケット料金は1000元前後でしたが)

 振込指定の口座番号が細かい長い10数桁の数字の羅列であった為、何度も打ち間違えて、入力がうまくできません。「南方航空」担当者は、通話口でわたしを励ましていました。   「間違ってもいい、落ち着いて最初からもう一度やり直して入力すればよい」と何度も懇切丁寧に口座番号を教えてくれました。

 正しい口座番号、入金指示金額を入力し終えた最終段階で、「南方航空」の担当者は時間がかなり経過していたため、焦りが感じてkはじめたのか、とうとう絶叫口調になり、「確認ボタンを押せ!」「確認ボタンを押せ!」(中国語:按確認!)叫ぶようになっていました。

 この突拍子もない絶叫を聞いて、南方航空職員がどんなに急いでいたとしても、絶叫して『振り込め!』というのは「おかしい」と思った瞬間、私は正気に戻り、冷静になることが出来ました。

 ふと、冷静さを戻しました。5,000元の振込を中断しました。電話口で相手に向かって「止めた!」と言って、どう考えても「おかしい」と言って、電話を切ると共に、振込手続きタッチの差で踏みとどまる事ができました。

 まさか自分のフライト詳細や携帯電話番号が第三者に渡され、間一髪で中国版振り込め詐欺に引っかかるところだったとは考えていませんでした。

 今後はもっと巧妙な手口で、狙われてくると思うので十分注意しなければならないと思いました。たまたま多少北京語が理解出来たが為に、まんまとATM窓口で詐欺師の言いなりになる寸前だったことを猛省しなければなりません。

 それにしても、人の弱味(明日どうしても長沙に戻らなければならない)に付け込む手段は極めて巧妙です。最後に「振り込め!」と相手が絶叫せず、淡々とした冷静な口調で会話を続けていれば、間違いなくわたしは正気に戻らず振り込み「確認」ボタンを押していたに違いありません。

 他人ごとだとばかり思っていた振込詐欺にまさか中国で、しかも重慶で巻き込まれそうになるとは…本当にびっくり仰天です。

今後も十分注意しなければなりません。皆さんもくれぐれもいろいろな形の”詐欺”にご注意ください!

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