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おすすめ映画|『最高の人生の見つけ方』(2019/犬童一心監督) 吉永小百合・天海祐希主演映画

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   先週末ぶらりと夫婦でシネマコンプレックスに行き映画を見てきた。開始時間がたまたまぴったりだったのが表題の吉永小百合、天海祐希主演の映画だった。私は映画内容に予備知識がなく全くの飛び込み。但し、題名をどこかで聞いた覚えがあるよう気がしていた。やはり、見終えた後調べたらジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマンの同名映画のリメイク版と知って納得がいった。スカイダイビングのシーンはそっくりだった…

   映画の冒頭シーンは余命宣告を受けたり、少女の死など暗いシーンが続いたが、状況展開が急変していくところが面白い、また、テンポも速くアッという間の115分だった。

   現実離れした結末は上手く締めくくられたという印象が残される。

最高の人生の見つけ方 作品情報

  • 公開年 2019年、上映時間115分
  • 監督 犬童一心 (1960年東京都出身、東京造形大学卒業後、朝日プロモーションに入社、CMディレクターとして活躍、その後『ジョゼと虎と魚たち』(03)で芸術選奨新人賞受賞、『グーグーだって猫である』(08)、『のぼうの城』(12)、『引っ越し大名』(19)など多くの作品を手掛ける。)
  • 主演 吉永小百合(1945年東京都渋谷区代々木出身、1960年代を代表する映画女優、早稲田大学第二文学部西洋史学科卒、小学6年デラジドラマ『赤胴鈴之助』でデビュー、1959年『朝を呼ぶ男口笛』で映画デビュー、その後は日活の看板女優として活躍を開始する。 天海祐希 1967年東京都台東区東上野出身、宝塚歌劇団月組トップスターで活躍、1995年退団後テレビ、映画で活躍。
  • 他出演者 ムロツヨシ、満島ひかり、前川清

最高の人生の見つけ方 のあらすじ

家庭のために生きてきた幸枝と、会社のために生きてきたマ子という全く違う世界に暮らしてきた2人が偶然に出会い、自分たちの唯一の共通点は余命宣告を受けたことだと知る。主婦業と仕事以外に何もやりたいことのない人生の虚しさにふと気づいた幸枝とマ子は、たまたま手にした12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」をその実現できなかった少女に代わって自分たちで実行するという無謀な旅に出ることで意見が一致した。

“スカイダイビングをする”“ももクロのライブに行く”“好きな人に告白する”──今までの自分なら絶対にやらないことに、自ら殻を破って飛び込む2人であった。初めて知った生きる喜びに輝く2人は、家族や周囲のものたち、さらには旅先で出会った人々も巻き込み、彼らの人生さえも変えていくことになる。

最高の人生の見つけ方 見どころ

  幸枝(吉永小百合)が亡くなった12歳の少女に代わって「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行しようと決意することに映画展開の肝があったと思う。自分が半生を捧げた、夫、子供たちとの関係、家庭そのものがどうも満ち足りたものと感じられなくなっている。一方、自分自身余命宣告を受けたことで、絶望するのではなく逆にすべてが吹っ切れたのではないか。そこには自らの人生を家族の為に尽くしてきた今までの幸枝の意思の強靭さが感じられ、それこそ自らの運命さえも大きく変えてしまったエネルギーとなっているのだろう。女性の真の強さを見せられた気がする。

  誠実で平凡な真面目な人生を終える予定だったが、あるきっかけで背中を強く押されて、無謀とも言える行動を始めてしまう。また、そこにまったく違う境遇乍ら偶然にも強烈な個性を持つ同行者マ子(天海祐希)が出現してくるのも偶然とは言えず、必然だったのかもしれない。

   はちゃめちゃなストーリー展開ながら、一般人が夢見ていることを一つ一つが現実化していく痛快さが感じられ観客の大きな共鳴を呼ぶのではないだろうか。どうせ一度の人生なのだから、悔いが残らないようにやり残したことを一つでも多くやり遂げて死にたいという願望は本当は誰もが思っているのではないか?

 この映画を見終えて、あれもこれもやってみようと一つ一つ考え始める人がいる事は確実だと思う。やりたいことはいくつもあるが、やり始める前に日常生活や周りの家族との関係が吹っ切れず、なかなか実行に移せず終わってしまうのが現実ではあるが…

 しかしながら、達成目標がどこかに行ってみたいとか、何かを食べてみたい、スカイダイビングを楽しみたいというものなら、時間とお金を掛ければ実現できそうだが、ゴルフで平均80台で上がってみたいとか、剣道で昇段したい、スキーでパラレルターンをもっとうまく滑りたいなどという希望は長い年月の技術習得が必要で、やはり、今回の「死ぬまでにやり遂げたい達成目標」とは少し違う気がするので、この種の目標は除いた方がいいと思う。

   この映画は最後にどんでん返しのある秘密(ここで明かすことはできないが)があるのが興味深い。よく考えられたストーリーに関心させられた。ほとんど全員だまされると思う。

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