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おすすめ映画『バーニーズ・バージョン ローマと共に』(2010/リチャード・J・ルイス監督)感想‣型破りな男の、波乱に満ちた人生…

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『バーニーズ・バージョン ローマと共に』のネタバレ感想・見どころ

かなり破天荒な行動をする男バーニーの半生を描いています。周囲の友人もかなりの変わり種揃いでした。なかでも、非常に仲の良い、元警察官の父親イズラエルとの関係も驚きました。年を食った親友といった感じの付き合いで、何でも話し合える仲という不思議な関係でした。

大金持ちの娘と二番目の結婚式を挙げている最中に別の女性を見初めてしまうという行動はかなりな不可解な行動で、常人には全く理解できません。こんな行動は当然作り話ではないかと疑いたくなりますが、バーニーならやりかねないと衆人は理解したのかもしれません。それにしても1番目、2番目の結婚相手とバーニーの友人らは不倫をしているというその”友人”の倫理観も信じ難いものでした。

そんな破天荒な行動ばかりしているバーニーに対して、常識がある、美貌のミリアムが押しまくられ、とうとう結婚を決意してしまうということが有り得るのでしょうか?

30年以上も続く超人気TV番組製作の成功している責任者なので、それなりの才能、能力は認めるにしても、仕事以外の行動についてはあまり褒められたものではありません。

そんな彼も痴呆症という病に冒されつつある様子が描かれドッキリさせられました。破天荒な人生を送った男の余りにも”平凡”過ぎる幕切れに唖然とさせられました…痴呆症、こればかりは誰にでも忍び寄る可能性があるので覚悟しなければなりませんが、人生の真実味を実感させられた結末でした。

『バーニーズ・バージョン ローマと共に』のあらすじと概要

個性派俳優ポール・ジアマッティ扮する型破りな男の、波乱に満ちた人生を描いたヒューマンコメディ。モルデカイ・リッチラーの小説『Barney’s Version』を原作としています。30年以上も人気昼ドラを制作している会社で働く男性バーニーは、変わり者の父親や遊び人の親友たちに囲まれて気ままな人生を送ってきた。そんなバーニーは、叔父の紹介で金持ちの娘と2度目の結婚しますが、その結婚式で運命の女性ミリアムと出会い、一目惚れしてしまいます。バーニーは、3度の結婚を通してついに真実の愛にたどり着くが……。主人公の父親役に名優ダスティン・ホフマン、さらに息子役でホフマンの実子ジェイクも出演している。第68回ゴールデングローブ賞でジアマッティが男優賞(コメディ/ミュージカル部門)を受賞した。しかしながら、残念ながら日本では一般公開されていない作品です。

2010年製作/134分/カナダ・イタリア合作
原題:Barney’s Version

『バーニーズ・バージョン ローマと共に』のスタッフとキャストについて

リチャード・J・ルイス監督

ポール・ジアマッティ(バーニー・パノフスキー): テレビドラマの製作者。ユダヤ系。お金には困らず自由奔放に生きる男を演じています。友人に好かれてはいるものの、余り倫理観の希薄な連中ばかりで何かと問題を起こすタイプの人間に囲まれています。

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ダスティン・ホフマン(イズラエル・パノフスキー): バーニーの父親。元警官のやもめ。物わかりの良い父親役。親子の間が大変仲が良い。結婚記念に息子に自分自身が最初に使ったピストルを贈っている。

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ロザムンド・パイク(ミリアム・グラント): バーニーの3番目の妻。ラジオ司会者。バーニーの2度目の結婚式に参加している時に見初められる。結婚式以降毎週ニューヨークに住む彼女に赤いバラを贈り続けるという”非常識”な行動を取る(これはいずれ2番目の奥さんの知るところとなります)

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