>

映画『時の面影』(感想)英国東部「ヴァイキング時代か、それより前のもの」船の遺跡 世紀の大発見を目撃する!

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

『時の面影』のあらすじと概要

InspiredImagesによるPixabayからの画像

『華麗なるギャツビー』(12)『ワイルドライフ』(19)などで知られるキャリー・マリガンと『キングスマン』『007』シリーズなどで知られるレイフ・ファインズが共演する映画(ジョン・プレストンの小説を原作に描く実話に基づく映画)本作品『時の面影』が1月29日にNetflixで独占配信開始となったものを観賞したもの。

舞台は1939年第二次世界大戦が迫るイギリス。サットン・フーに引っ越してきた裕福な未亡人エディス・プリティ(マリガン)は、所有する土地にある墳丘墓を発掘しようと考えたものの、博物館は戦争の直前で新たな事業に乗り出さないと考えた彼女は、アマチュア考古学者であるバジル・ブラウン(レイフ・ファインズ)を雇い入れる事にしました。

ブラウンはやがて、墳墓の中に、大発見となる「ヴァイキング時代か、それより前のもの」船の遺跡を発見します。戦争の到来など全く感じさせない静寂な大地に眠る遠い過去の遺産。これが、ただの墓でなく「戦士、もしくは王の墓」ということがやがて判明していきます。

サットン・フーから出土した船葬墓(船をお墓にしたもの)は墓荒らしにも合うこともなく、遺跡の船内からは遺体と共にアングロサクソン時代の貴重な品々が数多く発見され、考古学的に重要な資料となった様子が描かれています。

第1発見が第二次世界大戦勃発の年で、戦時下となりつつある中、かなり急ピッチで作業が行われた様子が描かれていますが、途中から発掘の専門家が入り込み、第一発見者であるアマチュア考古学者バジル・ブラウンの功績が横取りされそうになりますが、時間の経過と共に功績者が誰なのかきちんと伝えられたようです。

 

『時の面影』のスタッフとキャストについて

EmphyrioによるPixabayからの画像

サイモン・ストーン監督:2018年上演の舞台『Yerma(原題)』でローレンス・オリヴィエ賞最優秀監督賞を受賞した気鋭監督。

キャリー・マリガン:イギリス・ロンドン出身、1985年生まれ。映画・TVだけでなく舞台にも立ち、07年の「かもめ」ではロンドン公演に続き、ブロードウェイ公演も行う。映画出演4作目の「17歳の肖像」では主演を務め、BAFTA主演女優賞を受賞、アカデミー賞にもノミネートされ、一躍注目の若手女優となる。『ワイルドライフ』『華麗なるギャッツビ―』『ドライブ』に出演。なお、スクリーンデビュー作品はキーラ・ナイトレイ主演作の『プライドと偏見』で妹役キティー役。

本作品では薄幸の女主人役です。

当初、キャリー・マリガン演じる未亡人はニコール・キッドマンがキャスティングされていたとの情報もあります。

その他出演作感想投稿記事はこちら:

ワイルドライフ 映画 ポール・ダノ初監督作品 レビュー 

レイフ・ファインズ:イギリスを代表する俳優。「嵐が丘」(92)でスクリーンデビュー。続く「シンドラーのリスト」(93)でアカデミー助演男優賞、「イングリッシュ・ペイシェント」(96)で同主演男優賞にノミネートされた。大人気シリーズ第4作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(05)からヴォルデモート卿を演じる。そのほか、「ナイロビの蜂」(05)や「愛を読むひと」「ハート・ロッカー」(ともに08)などに出演し、「007 スカイフォール」(12)からギャレス・マロリー/M役で「007」シリーズにも参加。「グランド・ブダペスト・ホテル」(14)、「キングスマン ファースト・エージェント」(20)など数多くの世界的な話題作で大活躍をしている。

本作品では実直な発掘家を熱演している。

『時の面影』のネタバレ感想

遺跡からの出土品の一部(現在は大英博物館に所蔵)

本作品の舞台となったサットン・フーがどこか調べたところ、イングランド東部の地域でコブの様に北海に突き出た地域になっています。 映画で語られている様に、1939年、この地サットン・フー遺跡で、1400年前のアングロ・サクソン戦士のものとみられる墓が発見され、そこには、まるごと1隻の船の痕跡があり、目もくらむほどの豪華な品々が埋葬されていました。西暦625年という年代が刻印された金貨も発見されたとのこと。

ストーリーの展開としては土を掘るという事がメインであり、極めて地味な感じはしました。いかし、1400年前の大きな船の発掘のシーンにはびっくり仰天しました。また、実際は海岸から7マイルも離れているそうです。この船を埋葬の為にわざわざこんな内陸まで運び上げたということです。

途中、ドイツとの調停が上手く行かず交戦状態になる直前のかなり緊迫した異様な雰囲気の漂う世相が良く反映されてシーンが何度も繰り返されます。

過去の戦士の墓、第二次世界大戦の暗雲、そして現在のコロナ感染防止対応(映画館での一般公開が変更となり本作品はNet配信が開始された状況)など通常とは若干異なる状況下で本作品を観賞出来た事も何かの縁かも知れません。

なお、未亡人エディス・プリティの住む大邸宅の佇まいや広大な所有地など、イングランド東部に残る豊かな自然のシーンを見る事が出来るのも本作品の楽しみの一つとなっています。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました