『はじまりのうた』のあらすじと概要
アカデミー歌曲賞を受賞した「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー監督が、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのキーラ・ナイトレイ&「アベンジャーズ」「キッズ・オールライト」のマーク・ラファロ共演で描いたハートフルドラマ。
イギリスからニューヨークへとやって来たシンガーソングライターのグレタ(キーラ・ナイトレイ)は、恋人デイブ(アダム・レビーン)に裏切ら為、友人のスティーヴを頼ります。スティーブは失意のグレタを励まそうとライブバーに連れていき、彼女を無理やりステージに上げ歌を歌わせることになる。グレタが歌っていたところ、偶然その場に居合わせた、もう何年も新人ミュージシャンを発掘していない落ち目の音楽プロデューサー・ダンの目に留まります。ダンはグレタに一緒にアルバムを作ろうと持ち掛けます。ダンに誘われてアルバムを制作することになったグレタは、スタジオを借りる資金が無いことから、ニューヨークの街角で次々とゲリラレコーディングを敢行していくシーンが最高に見もの。
キーラがギターを演奏しながら歌声を初披露するほか、人気ロックバンド「Maroon 5」のアダム・レビーンがグレタの恋人デイブ役でスクリーンデビューを果たしています。
劇中歌『Lost Stars』が第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされています。
『はじまりのうた』のスタッフとキャストについて
ジョン・カーニー監督・脚本:1972年アイルランド・ダブリン生まれ。ダブリンを拠点に活動する映画監督。音楽ドラマ「ONCE ダブリンの街角で」(06)が低予算映画ながら口コミで広まり、世界中で大ヒットを記録、主題歌「Falling Slowly」は第80回アカデミー賞オリジナル歌曲賞を受賞。同作はブロードウェイ・ミュージカルにもなり、トニー賞作品賞(ミュージカル部門)を受賞。続く本作品キーラ・ナイトレイとマーク・ラファロ主演の「はじまりのうた」(13)も、全米でわずか5館から1300館へと拡大公開されるロングヒットを達成している。劇中歌『Lost Stars』が第87回アカデミー賞の歌曲賞にノミネートされています。
キーラ・ナイトレイ(グレタ):一人では羽ばたけない、くすぶって埋もれてしまう才能を掘り起こすきっかけとなる音楽プロデューサーとあるバーでの運命的な出会い、かなり眩しいシーンでした。
感想|『オフィシャル・シークレット』(上映中/ギャビン・フッド監督)キーラ・ナイトレイ主演でイラク戦争にまつわる国民を裏切る政府の不正を告発(実話)
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映画感想|『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』(2014/モルテン・ティルドゥム監督)
マーク・ラファロ(音楽プロデューサー ダン):1967年米国ウィスコンシン州生まれ。キッズ・オールライト」(10)でアカデミー助演男優賞に初ノミネートされた。
本作品の役、ダンの音楽の才能があるところは十分表現されている映画だと思います。グレタの才能を直感的に勘づき、その現場に存在しない音まで頭の中でミキシングしてしまう映像シーンは正に鳥肌ものです。天才音楽プロデューサ―の頭の中身を垣間見た様な気持ちになります。
映画感想|『ソディアック』(2007/デビッド・フィンチャー監督)実際に起こった未解決事件を題材に放つサスペンス映画
感想|『シャッター アイランド』(2010年/マーティン・スコセッシ監督)レオナルド・ディカプリオ主演のミステリー映画
感想|『キャプテン・マーベル』(2019/ブリ―・ラーソン主演)アメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。
ジェイムス・コーデン(友人 スティーヴ): 嫌がるグレタを無理やり舞台に上げるキューピット役が非常に似合う。
最近出演していた映画の投稿:
映画感想|『ザ・プロム』(2020/ライアン・マーフィ監督)メリル・ストリープとニコール・キッドマン共演のミュージカル映画
アダム・レビーン(元恋人デイブ)映画初出演
『はじまりのうた』のネタバレ感想
確か一番好きなミュージシャンという質問にディランと応えていたので、ドッキリしました。実生活でもディランが好きなんだろうと思います。街角をスタジオにしてライブ風に楽曲を作っていくアイデアは面白いと思いました。洒落たセリフや生き方があり、非常に新鮮な映画でした。
製作費はわずか15万ドル、全米でわずか5館から口コミで1300館へと拡大公開されるロングヒットを達成している映画、さらにさらに見事に第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞という。これだけ豪華なキャストを揃えて、最初は5館だけというスタートは到底信じられない出発点の様な気もします。
それにしても、作品の中で、ダンが乗り回す車はジャガーだと思われますが、高級車をすごくカジュアルに乗り回すところが、とても似合ってました。
当に、天才音楽プロデューサ―の頭の中身を垣間見たような気になる映画でした…
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