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映画『マッドバウンド 哀しき友情』(2017/ディー・リース監督)感想/キャリー・マリガン主演でアメリカ史の一断片を描く!

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『マッドバウンド 哀しき友情』のあらすじと概要

David MarkによるPixabayからの画像

ヒラリー・ジョーダンの長編小説をもとに、2次世界大戦直後の米国ミシシッピを舞台とする、綿花農場で働く白人一家と黒人一家がそれぞれの苦悩と向き合いながら愛と希望を見いだしていく姿を見事に描いたヒューマンドラマ。

本作品は2017年にNetflixが配信した作品の中でも最高の評価を受けており、ジェイソン・ミッチェルとメアリー・J・ブライジの演技は特に称賛されているという。

ミシシッピ・デルタの綿花農場を買い取り引っ越してきた夢想家の地主ヘンリー・マッカランと新妻ローラ。代々その土地で暮らしてきた小作人のジャクソン一家は、家長ハップのもとでより良い生活を求めて、一家で粘り強く働き続けていました。

ある日、戦争に空軍パイロットとして従軍していたヘンリーの弟ジェイミーと、陸軍戦車大隊軍曹として従軍したジャクソン家の長男ロンゼルが帰郷して来ますがが、2人には生還したことを素直に喜べない事情がありました。ロンゼルに与えられた褒賞はその働きにとても見合わないものでした。また、ジェイミーはPTSDに苦しめられるなど、戦争が2人の心に残した傷は大きく故郷での生活は順調にいきません。 居場所のない二人は、いつしか友情で結ばれる様になっていきます。人種隔離政策が社会にまだ相当深く根付いた南部の田舎町で、友情を育んでいくジェイミーとロンゼルでしたが、予期せぬ大きな災難に遭遇します。

白人一家と黒人一家の交流と苦悩を描き、黒人女性脚本家として初のアカデミー脚色賞ノミネートを果しました。

ジェイミー役を「PAN ネバーランド、夢のはじまり」のギャレット・ヘドランド、ロンゼル役を「キングコング 髑髏島の巨神」のジェイソン・ミッチェル、ヘンリー役を「猿の惑星:新世紀」のジェイソン・クラーク、ローラ役を「華麗なるギャツビー」のキャリー・マリガンがそれぞれ演じた。

『マッドバウンド 哀しき友情』のスタッフとキャストについて

Mistyck MoonによるPixabayからの画像

ディー・リース監督:米テネシー州ナッシュビル出身。ニューヨーク大学の映画学科でスパイク・リー(監督)に師事し、在学中の2005年頃から短編映画の脚本・監督を手がけていた。

キャリー・マリガン(ローラ・マッカラン):1985年英・ロンドン生まれ。映画出演4作目にして主演を務めた「17歳の肖像」(09)でBAFTA(英国アカデミー賞)主演女優賞を受賞、アカデミー賞にもノミネートされ、一躍注目を集めた。以降「わたしを離さないで」(10)や「華麗なるギャツビー」「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(ともに13)などの話題作でヒロインを演じている。

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ジェイソン・クラーク(ヘンリー・マッカラン):1969年オーストラリア・メルボルン出身、「デス・レース」(08)、「パブリック・エネミーズ」(09)、「ウォール・ストリート」(10)といった話題作に出演。その後もハリウッドの実力派として旺盛な活躍を続けている。

ジェイソン・ミッチェル(ロンゼル・ジャクソン):米ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。2011年、サスペンス映画「キリング・フィールズ 失踪地帯で俳優デビューし、以降「ハード・ラッシュ」(12)や「ブロークンシティ」(13)に出演

ギャレット・ヘドランド(ジェイミー・マッカラン):ミネソタの小さな町の農家に生まれ育ち、15歳ごろアリゾナへ。 ウォルフガング・ペーターゼンの歴史大作「トロイ」(04)で、ブラッド・ピット演じるアキレスのいとこ・パトロクロス役に抜擢されデビューを飾る

メアリー・J・ブライジ(フローレンス・ジャクソン):実力派R&Bシンガーソングライターで、女優としても活動。米ニューヨークのブロンクスに生まれ、幼い頃からソウルミュージックに慣れ親しむ。1989年にアップタウン・レコードと契約し、映画「Strictly Business(原題)」(91)からのシングル「You Remind Me」で本格的に歌手デビュー、

『マッドバウンド 哀しき友情』のネタバレ感想

Gregory WaddellによるPixabayからの画像

ネタバレ有り

キャリー・マリガン主演映画という事で事前に内容を調べず鑑賞しました。第二次世界大戦直後のアメリカ南部の歴史の一場面を見事に活写する感動的な映画だったの驚きました。彼女の役柄も今までの映画と一味も二味も違った味わいが有りました。

南部綿花農園で生き抜く農民の苦悩が良く伝わって来ました。また、当時の黒人に対する偏見の深さもあれ程根深いというのは驚きでした。とんでもない事件が起こり、何とかロンゼルは一命を取り留め、最終的に自分の生きる道を新しくドイツに求めたようです。しかし、自分の故郷ミシシッピーで受けた心の痛手は一生拭えなかったのでは無いかと思います。

ジェイソン・ミッチェルとメアリー・J・ブライジの演技が特に称賛されているという事です。主演キャリー・マリガンも、南部で生きる逞しい女性の難しい役柄を、見事に演じていたと思います。

 

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