『SUPER 8 スーパーエイト』のあらすじと概要
「M:i:III」「スター・トレック」のJ・J・エイブラムス監督が、スティーブン・スピルバーグをプロデューサーに迎え、「未知との遭遇」などスピルバーグ初期監督作にオマージュをささげて製作するSF大作。
1979年、米空軍はネバダ州エリア51の一部を閉鎖。ある研究素材を極秘にオハイオ州の施設に移送しようとしますが、貨物列車が脱線事故を起こしてしまいます。そして、その中から何かがうごめきだし……。
8ミリカメラで映画製作をしていた少年少女たちが事故現場に遭遇し、アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった彼らのカメラには、事故の一部始終が記録されていた為、エリア51をめぐる巨大なナゾに巻き込まれていくことになります。
『SUPER 8 スーパーエイト』のスタッフとキャストについて
J・J・エイブラムス監督・脚本・製作:当時スーパー8カメラ(8ミリカメラ)で映画を作っていた子どもたちのことを語りたいという気持ちから生まれたのが本作品だという。
「フェリシティの青春」(98~02)でTV界に進出すると、「エイリアス」(01~06)や「LOST」(04~10)などヒット作を次々と送り出す。この活躍がトム・クルーズの目に止まり、シリーズ第3弾「M:i:III」(06)の監督に抜てきされ、4作目以降も製作に携わる。その後パニック映画「クローバーフィールド HAKAISHA」(08)のプロデュースを経て、往年の人気SFシリーズを劇場版としてリブートさせた「スター・トレック」(07)で製作・監督を務めて大ヒット
ジョエル・コートニー(ジョー・ラム):夏休みにロサンゼルスの兄・ケイレブを訪ねた際に、演技のレッスンやCMのオーディションを軽い気持ちで受け、演技のコーチの勧めで映画のオーディションを受けたところ合格、本作品主人公・ジョー役で華々しいデビューを飾りました。
映画初出演とは思えない落ち着きのある演技をみせていました。映画用メイキャップ、ミニチュア作りにある程度の技術を持つ事で、映画作りに打ち込んでます。アリスに仄かに恋心を抱いていますが、父親からは交際を反対されてしまいます
エル・ファニング(アリス):1998年米ジョージア州生まれ。姉は女優のダコタ・ファニング。2歳のとき「I am Sam アイ・アム・サム」(01)で姉ダコタ扮するルーシーの幼い頃を演じてスクリーンデビュー。子役として映画やTVドラマに多数出演。
飲んだくれの父親とは家庭の中では不和となっています。映画作りの少年たちの中ではヒロイン的立場。エイリアンに捉えられ、逆さ吊りされていましたが、一命を取り留めます。
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カイル・チャンドラー(ジャクソン・ラム):アカデミー賞受賞作「アルゴ」や「ゼロ・ダーク・サーティ」(ともに12)、「キャロル」(15)、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)、「ファースト・マン」(18)などの話題作に続々出演。
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『SUPER 8 スーパーエイト』のネタバレ感想
【ネタバレ有り】
劇中の映画作りという設定で少年たちはゾンビ映画を撮影しています。1979年製8ミリカメラを回しているシーンは本格的な撮影シーンそのもの。劇中撮影される主役である子供達の監督や他のメンバーもエル・ファニング演じるアリスの演技に惚れ惚れしていましたが、本作品を見ているわれわれ視聴者もそう感じたに違いありません。とても短いシーンでしたが確かに名場面だったと感じました。
本編は巨大な力を持つエイリアンが登場する映画です。単にエイリアンが大暴れするだけではなく、少年たちの映画作りを通じて、同時に描かれる甘酸っぱい初恋物語、また家族の物語なども色濃く描出されていました。この部分のストーリー展開も大変見どころです。
冒頭列車と車の衝突事故から引き起こされる、凄まじい車両の脱線転覆のシーンは少々度を越しているのではないかと思えました。このあと引き続き、一体どんな恐ろしい事態が起きるのか暗示しているようでした。さらに、しばらくエイリアンの姿がはっきりとは見えず、次々と怪事件が発生するところは恐怖を感じる部分です。
また、エイリアンは超能力を駆使して、戦車同士が撃ち合って街を破壊するシーンや町中の貴金属製品が強烈な磁力によって吸い寄せられるシーンは不思議な感じがしました。宇宙船の発射台の下に集められた金属製品は、何の意味があったのかイマイチ理解出来ませんでしたが…一瞬にして溶かされ、宇宙船の一部分になってしまったのでしょうか?(このあたりの展開が少々雑な作りになってしまったところが気になりました)
当時12,3歳だった初々しいエル・ファニングは、エイリアンにさらわれても最後に無事、救出されますので、ご安心ください。でも、地下室であの逆さ吊りシーンは少し可哀想!
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