>

祝 ゴールデン・グローブ賞受賞!おすすめ新作映画『ドライブ・マイ・カー』(2021/濱口竜介監督)村上春樹原作、西島秀俊主演、名車サーブ900、チェーホフの「ワーニャ叔父さん」、広島が舞台。

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
Graham HendicottによるPixabayからの画像
スポンサーリンク

S. Hermann & F. RichterによるPixabayからの画像

『ドライブ・マイ・カー』のあらすじ概要

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベネチア国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。

舞台俳優で演出家でもある家福悠介(西島秀俊)は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻(霧島れいか)は秘密を残し(不倫相手だった高槻〈岡田将生〉との対峙も延々と続く)くも膜下出血で他界してしまいます。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、空き時間の全てを本読みに費やし、宿泊場所に戻ってからは、重要な要素となる“音”を聴き続ける日々を送っていました。そんな、かれはある演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かうことになります。

そこで出会った寡黙な北海道出身の専属ドライバーのみさき(三浦透子)と出会い、また、延々と繰り返される芝居のリハーサルのシーン…そんな中、家福はやがてそれまで目を背けていたあることに気づかされていきます。

2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。ほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞した。現在、47の国と地域で配給が決定しているという。また、第94回米アカデミー国際長編映画賞部門の日本代表作品に決定しました。気は多少早いですが、第94回アカデミー賞授賞式は、2022年3月27日に開催予定。

日テレドラマ

Free-PhotosによるPixabayからの画像

『ドライブ・マイ・カー』のスタッフとキャストについて

濱口竜介監督・脚本:1978年生まれ、神奈川出身。15年に発表した監督・脚本作「ハッピーアワー」では、ロカルノ国際映画祭やナント国際映画祭など、数々の国際映画祭で主要な賞を受賞した。商業映画デビュー作品「寝ても覚めても」(18)が、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるなど、国内外で注目されている。

西島秀俊(家福悠介):1971年生まれ、東京出身。1992年にTVドラマ「はぐれ刑事純情派5」で本格デビュー。大ヒットドラマ「あすなろ白書」(93)で一躍注目を浴び、「居酒屋ゆうれい」(94)で銀幕デビューする。黒沢清監督の「ニンゲン合格」(99)で映画初主演を果たす。

➢本作品では抑制の効いた演技で妻の「秘密」を目撃し、しかもその妻に先立たれ、心の内部で葛藤し苦しむ舞台俳優・演出家としての素晴らしい演技を見せていました。

三浦透子(運転手・渡利みさき):1996年生まれ、北海道出身。5歳のときにサントリー「なっちゃん」のCMで2代目なっちゃんを務めて話題となり、同年10月、TVドラマ「天才柳沢教授の生活」に子役としてレギュラー出演。

➢作品中では北海道の厳しい自然環境の中で育ったことや自然災害で家族を失い、自動車頼りに北海道を抜け出し、広島に漸く辿り付いた過去がある。車の運転技術は信頼出来る。人の対話の中から人物を見抜く能力に優れている。

岡田将生(役者・高柳耕史):1989年東京出身。07年「アヒルと鴨のコインロッカー」、09年「重力ピエロ」でスクリーンデビューを果たす。

霧島れいか(劇作家・家福音):1975年生まれ、新潟生まれ。「しあわせのパン」(12)出演。

見逃し配信バナー

Albrecht FietzによるPixabayからの画像

『ドライブ・マイ・カー』のネタバレ感想

(ネタバレ有り)

3時間にも及び長編大作映画。身近に感じられたのは舞台の大半を占める「広島」です。個人的には過去2年間程転勤で家族で生活した土地であり、随所に見られる広島、瀬戸内海の風景が非常に懐かしく感慨深いものがありました。

今回、初めて濱口竜介監督の作品を見ました。感動的な素晴らしい作品であり、世界的にも非常に高い評価を受けている事を納得しました。出演している俳優・西島秀俊、岡田将生は出演映画、TVコマーシャルなどで見る機会が多いので良く知っていました。

何の不自由も無い、仲良しカップルに見えた家福夫婦の妻の突然の不倫場面には少々びっくり仰天。ご主人にとっても、われわれにとっても当に青天の霹靂でした。妻・音は夫にどんな不満があったのか最後まで理解出来ませんでした。一方、不倫相手の若い男高柳が広島の舞台のオーディションに駆けつけてきます。演出家と役者の間柄ではありますが、どろどろとした複雑な心境が交錯している心理描写は中々見どころがあります。

劇中劇であるチェーホフの「ワーニャ叔父さん」の舞台稽古のセリフ読みのシーンが長時間繰り返されます。役者が日本人以外に台湾人、韓国人ら及び手話による役者なども入交ることで使用言語は9ケ国語にも及びたいへん複雑な舞台となっています。

さらにヒロイン役の運転手みさきは寡黙な存在です。家福悠介の心理を見抜くような重要な役割を演じています。ある日、広島で好きな場所を紹介して欲しいという家福の要請を受けて、何とゴミ処理施設に案内しています。以前ゴミ処理運搬車のドライバーもしていたそうです。

驚くべき事にはラストには名車赤いサーブ900を駆って、広島から新潟経由北海道まで一気に訪れるシーンがありました。

わたしの頭の中では、映画2,3作分を一本の映画の中でいっぺんに見せられた様な気分になりました。監督の溢れるアイデアを惜しみなく投入して頂いたのは、限りなく有り難いのですが、やはり少し内容は詰め込み過ぎのような気もしました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました