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映画『レザボア・ドッグス』(1992/クウェンティン・タランティーノ監督)感想‣タランティーノの名を世界に知らしめた注目のデビュー作!

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映画『レザボア・ドッグス』のあらすじ概要

クエンティン・タランティーノの監督・脚本の第1作で、宝石店強盗計画に失敗した男たちがたどる運命を、独特の語り口で緊迫感たっぷりに描いたクライムドラマ。

ロサンゼルスを拠点とする裏社会の大物ジョーは宝石強盗を計画し、息子エディと共に6名の実行メンバーを集めます。宝石店を襲撃するため寄せ集められた黒スーツ姿の6人の男たち。彼らは互いの素性を知らず、それぞれ「色」をコードネームにして呼び合っています。計画は完璧なはずでしたが、現場には何故か大勢の警官が待ち伏せており、激しい銃撃戦となってしまいます。命からがら集合場所の倉庫にたどり着いた男たちは、メンバーの中に裏切り者がいると考え、互いへの不信感を募らせていくことに。

キャストには本作の制作にも尽力したハーベイ・カイテルをはじめ、ティム・ロス、スティーブ・ブシェーミ、マイケル・マドセンら大変個性豊かな顔ぶれが揃う。

1991年製作/100分/アメリカ
原題:Reservoir Dogs

映画『レザボア・ドッグス』のスタッフとキャストについて

クエンティン・タランティーノ監督・脚本・出演:レンタルビデオショップ店員時代に、大量の映画に埋もれ働きながら脚本を書いたという。この当時に培った映画の知識が、後の映画制作に役立っています。主にアジアを中心としたマニアックな映画・日本のアニメ・音楽に精通/本作脚本はタランティーノが3週間半で書き上げたと言われる。

なお、映画評論家の久保田明氏は、見せ場の多くが香港映画「友は風の彼方に」(周潤發主演)のリメイクかアレンジと言えると指摘されていましたが、本人はそれをあっさりと認めています。

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ハーベイ・カイテル(ホワイト):若手製作者による映画への積極的な助力で知られる俳優として知られる。マーティン・スコセッシ監督作品「タクシードライバー」(76)で売春宿のポン引き役を演じて注目を集めた後、長き不遇の時を経て、90年代に入り『テルマ&ルイーズ』などで高い評価を得る。

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ティム・ロス(オレンジ):本作「レザボア・ドッグス」(92)で注目を浴び、続く「パルプ・フィクション」(94)にも出演してハリウッドでの地位を確立しています。

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マイケル・マドセン(オレンジ):本編『レザボア・ドッグス』のMr.ブロンド役は評価が大変高い。

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映画『レザボア・ドッグス』のネタバレ感想、見どころ

(ネタバレ有り)

冒頭いきなりマドンナの大ヒット曲「ライク・ア・ヴァージン」に関する取りとめの無い会話が交わされています。この歌は巨根を賛美している歌だとかなんとか自分勝手に主張する人物がいました。後に、タランティーノ監督はこの冒頭の「暴論」について、マドンナ自身から「ダメ出し」されたという話を語っています。もしかすると指摘は図星だったのかもしれません…

朝から黒服・黒いネクタイの怪しい男たちの集団が朝食を取っているシーンから始まります。食事が終わり、食事代はボスのジョーが支払おうとしていますが、各自1ドルのチップを出す出さないという、とても些細な問題で大揉めしていました。この先に待つ大きな困難が思いやられるシーンでした。

「すべてのタランティーノ作品は、様々な過去の作品のコラージュであり、パッチワークであることが、今では広く知られている。オリジナリティーがないことを自ら吐露しながら、魅力的な作品を世に放ち続ける・・・」(出典:洋画専門チャンネル ザ・シネマ)と映画解説がありました。本作品が「真似した」過去の作品とは何か?と疑問に思っていました。そして、香港映画「友は風の彼方に」という情報に辿り着きました。主演チョウ・ユンファ(=周潤發)

本作品のラストの三人が三つ巴でお互いが銃口を頭に狙いをつけている一発即発のシーン、この映像を見た瞬間元ネタである過去の映像シーンが脳裏に蘇りました。それは、香港映画「友は風の彼方に」は日本名ではピンときませんでしたが、中国名『龍虎風雲』であると合点しました。1987年公開の『竜虎風雲』を、わたしは台湾に駐在中、台北の映画館「明星電影院」で広東語(字幕は北京語=繁体字)の映画の中でこの銃を向け合う強烈なシーンを忘れる事が出来ません。(当時の香港、台湾の映画事情はあまり詳しくありませんでしたが、多分香港封切りとほとんど同じタイミングに、台湾でも封切られていたのではないかと思います。チョウ・ユンファ=周潤發はマギー・チャン=張曼玉と共演する映画もかなり多く作られていたので、よく見ました)

タランティーノ監督が広東語の映画を見て理解したとは想像できませんが、早い段階で英訳版を目にしたのかもしれません。それにしてもアジアの映画にも造詣が深いと言われていますが、見ている映画の範囲の広さに圧倒されました。

感想が本作の内容から大幅に脱線してしまい申し訳ありません。

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