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映画『ヘイトフル・エイト』(感想)クエンティン・タランティーノ監督描く緊張感漲る密室ミステリーの真冬が舞台の西部劇(真夏の暑さも忘れそう…)

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『ヘイトフル・エイト』のあらすじと概要

WikiImagesによるPixabayからの画像

「イングロリアス・バスターズ」「ジャンゴ 繋がれざる者」のクエンティン・タランティーノ監督の長編第8作で、大雪のため閉ざされた男女8人がロッジで繰り広げられる密室ミステリーを描いた西部劇。

(あらすじ)
降りしきる猛吹雪の中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえた女盗賊デイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で新任保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、吹雪から避難するために「ミニーの紳士服飾店」へ駆け込む。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、予想を超えた事件が発生していきます。

タランティーノ作品常連のサミュエル・L・ジャクソンを筆頭に、カート・ラッセル、ブルース・ダーンらが出演。全員が嘘をついているワケありの男女8人が猛吹雪のため山小屋に閉じ込められ、そこで起こる殺人事件をきっかけに、意外な真相が明らかになっていきます。

音楽をタランティーノが敬愛する巨匠エンニオ・モリコーネが担当し、第88回アカデミー賞で作曲賞を受賞。モリコーネにとっては、名誉賞を除いては初のアカデミー賞受賞となりました。

70(65ミリ?)ミリのフィルムで撮影され、画面は2.76:1という超ワイドスクリーンで描かれます。

「キル・ビルVol.1」を担当した種田陽平が今回も美術監督を担当します。

『ヘイトフル・エイト』のスタッフとキャストについて

David MarkによるPixabayからの画像

クウェンティン・タランティーノ監督・脚本:1963年生まれ、米国テネシー州出身。高校中退後、俳優を目指す傍らレンタルビデオ屋の店員になり、膨大な数の映画を鑑賞する生活を送る。やがて脚本を書きはじめ、「レザボアドッグス」(91)を自主製作しようとした頃、同作の脚本が俳優ハーベイ・カイテルに認められ、彼の後押しもあって監督デビューを果たしている。

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サミュエル・L・ジャクソン(マーキス・ウォーレン):クエンティン・タランティーノ監督作「パルプ・フィクション」(94)でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、以降タランティーノ作品に欠かせない存在となる。本作の主人公。黒人の賞金稼ぎ。

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カート・ラッセル(ジョン・ルース):子役としてエルビス・プレスリー主演映画「ヤング・ヤング・パレード」(63)などに出演。70年代には一時マイナーリーグの野球選手として活躍し、その後再び俳優の道へ進んでいる経歴を持つ。豪快で横暴な賞金稼ぎ。ウォーレンとは顔馴染み。

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ジェニファー・ジェイソン・リー(デイジー・ドメルク):1980年に『他人の眼』で映画デビュー。役柄ごとに徹底的にリサーチすることで知られる女優。

1万ドルの賞金をかけられている悪党、女盗賊。ジョン・ルースに捕らえられ、彼と終日手錠でつながれている。かなり口が悪く、何度ルースに殴られても平然としている。

『ヘイトフル・エイト』のネタバレ感想

SteppinstarsによるPixabayからの画像

(ネタバレありご注意)167分全編に及ぶ緊張感が凄まじい映画だった。バイオレンス部分も相当多いので、本作品を見るうえで注意は必要ではないか。賞金稼ぎ、死刑執行人、新任保安官、女盗賊など8人もの素性のはっきり分からない人物が絡んでの密室劇なので、登場人物すべての一挙手一投足から目が離せないサスペンス要素がたっぷりでした。おまけに床下にももう一人人物が潜んでいたというからくりが後に明らかにされ、びっくり仰天です。

主人公マーキス・ウォーレン役のサミュエル・L・ジャクソンの演技もはまり役で、碌でもない賞金稼ぎ、決して正義の味方ではありません。極悪非道なアウトローとして良く描かれていました。白人を信じ込ませるにはリンカーン大統領と文通していたという”嘘”をでっち上げている理由も分からないではありませんが、余りにも突拍子もない発想です。

娯楽映画として気楽に楽しむ映画としてはやや過激過ぎる描写が多いので、視聴要注意です。

 

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