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映画『ビューティフル・デイ』(2017/リン・ラムジー監督)感想‣『タクシー・ドライバー』のジョディ・フォスターのように、エカテリーナも、この狂気の作品で才能を開花する可能性を秘める!

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映画『ビューティフル・デイ』のあらすじ概要

「ザ・マスター」「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」などの実力派俳優ホアキン・フェニックスと「少年は残酷な弓を射る」のリン・ラムジー監督がタッグを組み、第70回カンヌ国際映画祭で男優賞と脚本賞をダブル受賞した衝撃的なクライムスリラー。

トラウマを抱え、暴力を恐れない元軍人のジョー。年老いた母と暮らす彼は、行方不明の少女たちを捜し出す報酬で生計を立てていました。そんな彼のもとに、アルバート・ヴォット上院議員の娘ニーナを捜してほしいとの依頼が舞い込みます。数日後、ヴォット議員のもとに「ニーナが富裕層向けの高級売春宿で働かされている」という情報が匿名で寄せられ、売春宿で働かされていたニーナは無事救出されますが、怯える様子もなく人形のように感情を失っていました。ニーナを連れて待ち合わせ場所のモーテルの一室で待機していたところを、何者かの陰謀に寄り、ニーナはジョーの目の前から再びさらわれてしまうことになります……。本編はジョナサン・エイムズの小説『You Were Never Really Here』を映画化したもの。

ラムジー監督の前作「少年は残酷な弓を射る」も担当した「レディオヘッド」のジョニー・グリーンウッドが、今作でも引き続き非常に衝撃的で濃厚な音楽を手がけています。

2017年製作/90分/イギリス
原題:You Were Never Really Here、邦題のビューディフル・デイは劇中のニーナの台詞(It’s a beautiful day.)から取られたものという。

映画『ビューティフル・デイ』のスタッフとキャストについて

リン・ラムジー監督・脚本:スコットランド・グラスゴー出身。主要監督作品に『ボクと空と麦畑』『少年は残酷な弓を射る』など、各映画賞で高く評価される作品を世に送り出しています。

ホアキン・フェニックス(年老いた母と暮らすトラウマを抱えた元軍人の捜索スペシャリスト/ジョー):「スタンド・バイ・ミー」「マイ・プライベート・アイダホ」などで注目された俳優リバー・フェニックスの弟で、8歳から演技を始める/本作品ははまり役だと思います。眼光の鋭さ、演技力のすばらしさ十分堪能する事が出来ました…

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エカテリーナ・サムソノフ州上院議員の娘二-ナ):2003年、ニューヨークで生まれ。父はロシア人 、母はウクライナ人、米ロの二重国籍。/本作では、野心溢れる政治家を親に持ち、誘拐されて性奴隷にされそうになる少女。父親である議員が知事に取り入る為に娘を犠牲にしたのではないかと考えられています…ホアキンはカンヌ映画祭で最優秀男優賞を受賞しましたが、映画祭で脚光と喝采を浴びたのは、実のところ、エカテリーナの方だったという某映画誌の情報があります…撮影当時は14歳。

映画『ビューティフル・デイ』のネタバレ感想・見どころ

【ネタバレ有り】

『タクシードライバー』『レオン』と共通する非常にダークな世界。また、壮絶な復讐劇となっています。ジョディ―・ファスター、ナタリー・ポートマンの様に、本作品を足掛かりとして将来の大女優に成長して欲しいと願うエカテリーナファンは多いのではないかと思います。わたしもその一人。非常に楽しみな若手女優です。

リン・ラムジー監督の作品は初見でした。ホアキン演じる元軍人ジョーが過去に抱えるトラウマ映像を何度執拗に繰り返しフラッシュバックで見せる事で、観客にジョーの凄惨な過去の経験につき一切語られる事無く、理解させるという手法はちょっと強引なところはありますが、非常に印象的で、視聴者が自ら体験したトラウマの似非体験をさせられている錯覚に陥りました。特色ある手法を取り入れている大変興味深い映画・脚本だったので、過去の作品も是非見たくなりました。

幼い少女を自分の欲望の為に犠牲者にしてしまう知事や、自分の利益の為にその片棒を担いだのかも知れない実の父親の存在という、人間の闇の世界を描いています。さらに、執拗に娘の捜索に関連した人々を徹底して殺害してしまうという行動は非常に恐ろしく描かれています。ジョーの老いた母親までも手に掛けられ犠牲になる徹底振りに呆然とさせられました。

これら一連の数々の犯行(殺害)は娘二-ナの大人たちに対する「復讐」を正当化させる為の、お膳立てに過ぎなかったのかもしれません。しかしながら、映画の中での二-ナの「復讐劇」はあまりに唐突でわたしにはまったく予想出来ない展開でした。しかも、カンヌ映画祭で上映後、スタンディングオベーションで絶賛されたという作品です。わたしは、映画を見終わった瞬間「何故?」という驚きの疑問符の方が大きく、もしその場にいたとしたら、立ち上がり賛辞を贈るのにはもう少し頭の整理をする時間が必要だったかもしれません。

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