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公開中新作映画『オットーという男』(2022/マーク・フォースター監督)感想‣妻に先立たれ、会社を退職したオットー、生きる意味を失いかけた男に起きる意外な出来事…

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『オットーという男』のあらすじ概要

町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー。曲がったことが許せない彼は、近所の町内会を毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で、野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在でした。しかし、そんなオットーも人知れず孤独を抱えていました。最愛の妻に癌で先立たれ、仕事も失った彼は、自らの人生を終わらせようと決意します。ところが、向かいの家に越してきたメキシコ出身の陽気な女性マリソルとその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができません。しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を次第に変えてくことになります。

スウェーデン発のベストセラー小説を映画化し、第89回アカデミー外国語映画賞ノミネートされた「幸せなひとりぼっち」を、ハンクスの主演・製作でハリウッドがリメイク。

2022年製作/126分/アメリカ
原題:A Man Called Otto

ロッテントマト批評家支持率:69% 

『オットーという男』のスタッフとキャストについて

マーク・フォースター監督:ドイツ生まれ。スイスで成長し、12歳でフランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』を観て熱中し、映画監督を将来の夢とした。1990年に渡米後、ニューヨーク大学で3年間映画製作を学ぶ。

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トム・ハンクス/製作(オットー・アンダーソン):嫌われ者の頑固おやじ。自殺を決意した日に、たまたま引っ越して来た自分とは正反対な家族に振りまわされ、何度も邪魔をされます。しかし。その触れあいを通して もう一度生きる希望を見つけていくことになります。

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マリアナ・トレビーニョ(マリソル):メキシコ/モンテレイ 生まれ。メキシコで最も人気のあるコメディ女優の一人。

マヌエル・ガルシア・ルルフォ(トミー):メキシコ出身。いくつかのスペイン語作品に出演した後、ジェニファー・アニストン主演の“Cake”(2014)の好演によってハリウッドでのチャンスをつかんでいます。

トルーマン・ハンクス(若き日のオットー):トム・ハンクスの息子。父トム・ハンクスの主演した『この茫漠たる荒野で』(2020)に小さな役で顔出ししたことはあるが、本作『オットーという男』が俳優デビューとなる。

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『オットーという男』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り

妻に先立たれ、会社も退職した為、自分の住む町内会の見回り役を日課としていました。しかし、それも生きる希望の為の糧にはならず、とうとう自殺を図ろうとします。オットーはなんと前後4回試みますが、全て”失敗”に終わり、幸いにも何とか一命を取り留める事になります。

映画の冒頭からかなり暗いイメージの漂う映画でした。しかしながら、突然向かいの家にオットーとは正反対のとても明るい性格の家族(奥さんマリソルはメキシコ人)4人が引っ越してきます。彼らの車を上手く駐車場に入れる手助けをしたことから、手作りの料理やお菓子を貰らい、この一家との繋がりが始まります。

マリソルのあっけらかんとした明るい性格・行動はオットーの今まで暗かった生活を徐々に変化させていきます。車の運転教習を無理矢理頼んで来たり、ふたりの娘のシッターをオットーに押し付け夫婦二人はちゃっかり食事に出掛けるということまでやってのけます。

一方、オットーの性格がそこまで意固地で凝り固まる様になった過去の出来事なども再現されて、徐々に彼の心の中のわだかまりも理解する事が出来ます。

また、向かいの家族以外にもオットーを取り巻く登場人物もそれぞれ大変個性の強い人物揃い(どこにでも居そうにも思えますが、なかなか珍しい)嫌われていた迷い猫も結局オットーに蹴飛ばされることなく、遂にはオットーの家で無事飼われていました。

引越して来た明るい家族に引っ掻き回されてオットーの人生が変わったとも解釈出来ますが、結局は夢の中に現れた亡き妻の言葉に励まされ、頑張って生きようという気になったのかなぁと思いました。

泣けて笑えるハッピーコメディ!是非劇場大画面での鑑賞をお勧めします。トム・ハンクスの息子さんトルーマンがオットーの若い頃役で出演しています。

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