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おすすめ映画『ファーストフード・ネイション』(2007/リチャード・リンクレイター監督)感想‣“安くて安全な食べ物”などこの世の中にはないのかもしれない…

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『ファーストフード・ネイション』のあらすじ概要

ジャーナリストのエリック・シュローサーがファーストフード業界の闇を暴いたルポタージュ「ファストフードが世界を食いつくす」を原作に、アナハイムに本社を持つ大手ハンバーガーチェーン「ミッキーズ」での“牛肉パテへの糞便性大腸菌検出の報告を受け、調査のためコロラドの工場へ向かいます。工場・牧場を調査している内に、そこで出くわす様々な人間を通して現代社会が抱える様々な問題、工場の衛生問題、店舗における店員の意識、さらには移民問題、環境問題などをあぶり出した衝撃作。

シュローサーはこの映画の脚本も手がけています。また、シュローサーはドキュメンタリーを製作しようとしましたが、撮影が難しいと判断しドラマを作ることにしたという。「ビフォア・サンセット」のリチャード・リンクレイターが監督を務め、グレッグ・キニア、イーサン・ホーク、アブリル・ラビーンら豪華キャストが顔を揃える。

 

2007年製作/108分/アメリカ・イギリス合作
原題:Fast Food Nation

 

ロッテントマト批評家支持率:64%

PublicDomainPicturesによるPixabayからの画像

『ファーストフード・ネイション』のスタッフとキャストについて

リチャード・リンクレイター監督・脚本

1990年代にインディペンデント映画界から頭角を現し、1995年の『恋人までの距離』で、ベルリン国際映画祭の監督賞を受賞しています。

作品の多くは1日の出来事を扱っており、ヒューストンを舞台にしていることが多い。インディペンデント映画とハリウッド映画(大手プロダクションのメジャー映画)の両方で監督を務めることができる器用な映画監督です。

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グレッグ・キニア(ドン):大学卒業後にテレビ界に入ってクイズ番組の司会者として人気を博した。その後、自身のトークショー番組『レイター・ウィズ・グレッグ・キニア』の司会に就任。2年間司会を務めた経歴を持つ俳優。

ハンバーガー・チェーン「ミッキーズ」のマーケティング担当者。社長に呼ばれ、大学が行った分析の結果、ハンバーガーのパテに大量の糞便由来の大腸菌が含まれていたと打ち明けられ、早速パテ工場に調査に乗り込みます。

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イーサン・ホーク(ピート):バーガーチェーンでバイトしている女子高生の叔父役。

パトリシア・アークエット(シンディ):

ラヴィーン(アリス アヴリル)
カタリーナ・サンディノ・モレノ(シルヴィア)
クリス・クリストファーソン(ルーディ)
ポール・ダノ(ブライアン):『ミッキーズ』で働くアルバイト、かなり素行は悪い。

ブルース・ウィリス(ハリー・リデル):ハンバーガーを美味しそうにかぶりつくところが様になっています。

JamesDeMersによるPixabayからの画像

『ファーストフード・ネイション』のネタバレ感想・見どころ

ネタバレ有り

大手ハンバーガーチェーン企業に関わる問題点を一つ一つ浮き彫りにしていく手法(ドキュメント映画ではなく、一般的な映画形式)は見事でした。そしてあまりにも大きな問題を抱え過ぎている事に唖然とするしかありません。どの問題も大変深刻、尚且ついずれも早急に解決されるべき問題ばかりでした。

映画に登場する架空のバーガーチェーンは誰もが知っている『マクドxxx』ではないかと想像されます。この牛肉パテが糞尿由来の大腸菌が混入されているという事実にはびっくり仰天、しかもコロラドのパテ工場の社長はそれを包み隠すことなく、混入する可能性を認めていました。更に、大きなハンバーガーを社長自身(ブルース・ウィルス扮する)美味しそうにパクついている映像は妙に白々しさを感じました。

問題はそればかりではなく、移民の不法就労、極悪な労働環境、牛のし尿処理問題…これでもかこれでもかとリアルな映像を見せつけられる事になります。日本提供されるハンバーガーのパテがアメリカから輸入されているかどうかは定かではありませんが、この映画を見ると今後ハンバーガーを食べる事を躊躇せざるを得なくなりそうです。(安くて美味しいのに…)

ニューヨーク・タイムズでは「マイケル・ムーアの『華氏911』に次ぐ政治的映画だ」と高い評価を受けていたそうですが、興行的には振るわなかったのは誠に残念!

次回からは『マクドxxx』を止めて、『モスXXXX』に変えてみようと思いましたが、そういう問題でもなさそうです。

 

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