『マスク・オブ・ゾロ』のあらすじ概要
ジョンストン・マッカリーの大衆小説の主人公ゾロを映画化したアクション作品。かつてダグラス・フェアバンクス・シニアやアラン・ドロンが演じた伝説のヒーローを本作ではアントニオ・バンデラスが演じます。
スペインの植民地から独立を宣言したメキシコ。カリフォルニア知事のドン・ラファエル・モンテロ（スチュアート・ウィルソン）は、本国へ帰還する前に民衆のヒーローであるゾロを倒そうと待ち構えていました。ゾロの正体がスペインの貴族、ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ（アンソニー・ホプキンズ）であることをつきとめた彼は、デ・ラ・ベガを捕らえて投獄、生まれたばかりのひとり娘を奪います。その争いにより、デ・ラ・ベガの妻は命を落とします。20年後、モンテロがカリフォルニアに戻ってきたことを知ったデ・ラ・ベガは脱獄に成功、彼を殺そうとしますが、成人した娘のエレナ（キャサリン・ゼタ・ジョーンズ）を見て思いとどまります。エレナは何も知らずモンテロの実の娘として育てられていたのでした。
兄を殺され酒場で自暴自棄になっていた青年アレハンドロが、かつてゾロを手助けした少年の成長した姿だと知ったデ・ラ・ベガは、彼をゾロの後継者として育てようと特訓を始めます。厳しい修行の末、新生ゾロとなったアレハンドロは、貴族になりすましてモンテロの屋敷に乗り込みます。美しいエレナとの情熱的なダンス。アレハンドロとエレナはいつしか心惹かれ合う存在となります。
ゾロの姿で地図を盗み、金鉱の場所をつきとめたアレハンドロ。人々が奴隷のように酷使される金鉱へ駆けつけ、宿敵であるラブ大尉と対決します。デ・ラ・ベガもまた、実の父親を知ったエレナの助力で、モンテロに立ち向かいます。ラブ大尉とモンテロを倒し、復讐を遂げる2人でした…
1998年製作／137分／アメリカ
原題：The Mask of Zorro
ロッテントマト批評家支持率：８３％
『マスク・オブ・ゾロ』のスタッフとキャストについて
マーティン・キャンベル監督：ピアース・ブロスナンが初めてボンド役を演じた「007 ゴールデンアイ」（95）の監督を務めて注目を集め、本作「マスク・オブ・ゾロ」（98）や「バーティカル・リミット」（00）などのアクション大作で世界的ヒットを収めています。
アンソニー・ホプキンス（ディエゴ・デ・ラ・ベガ / 初代ゾロ）：貴族ながら庶民の味方となり、民衆の支持を得る。ドン・ラファエル・モンテロ総督に正体を見破られ捉えられる。妻を殺され、愛娘はモンテロに奪われるという辛苦を舐める。20年後に牢獄から抜け出し、復讐の機会を狙う。アレハンドロに剣術を伝授し、二代目ゾロを継がせる。娘が生きており、宿敵モンテロの娘として育てられていた事を知りショックを受ける。最後にエレナに自分が本当の父親である事を分かって貰う。
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アントニオ・バンデラス（アレハンドロ・ムリエッタ / 二代目ゾロ）：幼い事初代ゼロのピンチを救う。20年後酒場でゾロと再会し、これ押された兄の仇を獲る為剣術の指南を受ける。
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キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ（エレナ・モンテロ）：幼い頃、母親を殺されたモンテロに実の娘として育てられる。20年後自分の本当の父母の事を知る。4才から剣戟の技術を学ぶ、ダンスのセンスも素晴らしくアレハンドロとの情熱的な踊りを披露する。
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『マスク・オブ・ゾロ』のネタバレ感想・見どころ
小さい頃TV番組『怪傑ゾロ』を良く見たのを久し振りに思い出しました。ふたりのゾロの活躍振りがとにかくカッコいいのなんの。また、アンソニー・ホプキンスにしては珍しいアクションシーンの数々にも驚きました。数多の敵をバッタバッタと薙ぎ倒すシーンは非常に力が入りました。ロープを縦横無尽に駆使して高所を飛び移るところ、階段を駆け上り、夕陽を背にして民衆の歓喜に応えて愛馬が前足を上げ嘶くシーンは素直にジーンときました。(数十年前同じようなシーンを何度も見たのかも知れません・・・）非常にベタなシーンにもかかわらず、民衆のヒーローとはこんなにも格好好いものなのかと感動しました。
一方、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズの出世作となった作品でもあり、彼女の魅力を惜しむことなく、120％出し切った名演技（ダンス、剣戟、ゾロの姿を物陰からそっと見送るシーン等々）見どころ超満載！(本作を見てキャサリンに惚れ込んだ人も多いのでは！？）
１，２か所非常に血生臭いショッキングなシーンも出て来るので観賞は要注意です！しかしながら、二人のゾロの大暴れと本当の父親を知らずに育てられたエレナが、本当の父親を知るシーンなど感動的な場面も見どころとなっており、とても楽しむ事が出来ます。
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