映画『シカゴ』のあらすじ・概要
ブロードウェイの伝説的演出家・振付師ボブ・フォッシーが生んだ名作ミュージカルを、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ、リチャード・ギアの共演で映画化。
振付師として活躍していたロブ・マーシャルが初メガホンをとり、2003年・第75回アカデミー賞で作品賞を含む6部門に輝いています。1920年代、シカゴ。しがない自動車修理工の妻で、スターを夢見るロキシーは、ナイトクラブの舞台に立つヴェルマを憧れのまなざしで見つめていました。ロキシーは自分をショーに売り込んでくれるという男と不倫しますが、その言葉が真っ赤な嘘だったことを知り、逆上し彼をピストルで殺害してしまいます。
刑務所に送られた彼女は、同じく殺人罪で投獄されたヴェルマと出会います。ヴェルマはマスコミ操作に長けた敏腕弁護士ビリーを雇って自らを被害者として演出し、獄中にいながらも世間の注目を集めていました。ロキシーもそれを真似てビリーを雇い、ヴェルマを上回る人気を獲得しますが……。
2002年製作／113分／アメリカ
原題：Chicago
映画『シカゴ』のスタッフとキャストについて
ロブ・マーシャル監督：96年、ロサンゼルスでのミュージカル「シカゴ」リバイバル公演で振付けと監督を担当した。98年、サム・メンデスと共同で監督した「キャバレー」のリバイバル公演が高い評価を得る。
他監督作品関連記事➢映画『NINE』ダニエル・デイ＝ルイス主演のミュージカル映画（感想）豪華女優陣の眩いばかりのゴージャスな踊りと歌にただただ圧倒されるばかり…
レニー・ゼルウィガー(ロキシー・ハート）：ロブ・マーシャル監督から3カ月に及び、ダンス・歌の特訓を受けたそうです／どちらかというとキャサリンのオーラに負け、歌・踊りも得意そうにはみえなかったが、かなり頑張っていたところは評価出来ます。
➢おすすめ映画｜『奇跡の絆』（２０１７／マイケル・カーニー監督）レネー・ゼルウィガー主演の人間ドラマ
おすすめ映画｜『ジュディ 虹の彼方に』（２０１９／ルパート・グールド監督） レネー・ゼルウィガーによるジュディ・ガーランドの半生
キャサリン・ゼタ＝ジョーンズ（ヴェルマ・ケリー）：10代のときからロンドンのウエストエンドで「バグジー・マローン」「アニー」等のミュージカルに出演し、17歳で「42nd ストリート」の主役を務める。彼女の歌と踊り、特にタップダンスは若いときから培われてきたもの。本編出演の話を貰った時脚本すら読まず、何の質問もせずにサインしたという／全身を使いはち切れんばかりの踊りと歌声を披露しています。刑務所の中でも女看守と懇ろになり取り仕切るという姐御役で存在感たっぷり。
➢おすすめ映画｜『幸せのレシピ』（２００７／スコット・ヒックス監督）キャサリン・ゼタ＝ジョーンズのシェフ役が似合う！
主人公のモデルは、1988年からパリのシャルル・ド・ゴール空港で18年も生活したイラン人！『ターミナル』トム・ハンクス主演映画(感想）
リチャード・ギア（弁護士ビリー・フリン）：舞台で経験を重ねながら、チャンスを待ち続け、75年「ニューヨーク麻薬捜査線」で映画デビュー／軽快なステップと歌に驚きました。時々ふと見せる笑顔が底抜けに無邪気でいい。
おすすめ映画｜『真実の行方』（１９９６／グレゴリー・ホブリット監督）
映画『シカゴ』のネタバレ感想
三大スター競演の超大作ミュージカル映画は見応え十分でした。監獄とショービジネスの舞台とのシーンを絶妙に絡み合わせた構成はお見事でした。最近では米倉涼子主演（ロキシー・ハート役）のブロードウェイ・ミュージカルとしてたいへん話題を呼んでいますが（トランプ前アメリカ大統領もお気に入り！）、この舞台にもたいへん興味が湧いてきました。（本年１２月に東京公演＠東京国際フォーラムも開催予定）真剣に見に行ってみようかと考えています。
本編、姐御肌のキャサリン・ゼタ＝ジョーンズの歌と踊りの魅力は遥かに、レニー・ゼルウィガーを凌いでいたのではないかと思いました。刑務所内でも女看守を上手く手なずけ、悠々自適の生活ぶりには驚きです。敏腕弁護士を破格の”費用”で味方に付け、まったく良心の呵責も無く殺人罪からも上手く逃げてしまうとところはぞっとさせられる部分ですが…
映像の７，８割を占めた歌と踊りのシーンは目も眩むばかり、素晴らしい脚線美露わのレオタードのダンサーに目は釘づけになります。レニー・ゼルウィガーは３ヶ月の特訓を受けての撮影だったそうですが、それにしては素晴らしい仕上がりに驚きました。撮影中は、筋肉が緊張してしまい夜寝るのもたいへんだったそうです。
コメント