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おすすめ映画『裏窓』(1954/アルフレッド・ヒッチコック監督)感想‣暇つぶしに窓から外を覗いている内にとんでもない事件を目撃してしまう…

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tianpixによるPixabayからの画像
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『裏窓』のあらすじ概要

ヒッチコックの最高傑作と評される一級サスペンス。コーネル・ウールリッチ(ウィリアム・アイリッシュ)による同名の短編小説(原題は『It Had to Be Murder』)を原作とし、自由気ままな生活を送っていたカメラマンが足に大ケガをし、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートの一室で、車いすの生活を強いられます。部屋から一歩も出られず暇を持て余した彼は、隣人の生活をのぞき見る楽しさを覚えます。ある日、ケンカの絶えない夫婦の妻がこつ然と姿を消します。夫のセールスマンの様子を窺う内に、ジェフはその男が女房を殺したのではないかと推測します。恋人のリザと看護人ステラの協力を得て調査を始めるのですが…。

物語はわずか1セットで展開されます。構成とカメラワークが秀逸で視聴者はスクリーンとの一体感さえ感じられます。

1954年製作/113分/アメリカ
原題:Rear Window

ロッテントマト批評家支持率:99%

『裏窓』のスタッフとキャストについて

アルフレッド・ヒッチコック監督:本作公開から2年間で興行収入は1000万ドルを超える人気となります。第27回アカデミー賞ではヒッチコックは監督賞にノミネートされています。

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グレイス・ケリー(リザ・キャロル・フレモント):ブロンドの活動的なヒロイン、モナコ公国の元公妃として知られています。映画監督アルフレッド・ヒッチコックのお気に入り女優で本作以外にも『ダイヤルMを廻せ!』『裏窓』『泥棒成金』などの作品でヒロインをつとめています。

ジェームズ・スチュワート(ジェフ):カメラマン、ヒッチコックお気に入りの男優として計4本に主演しています。「その誠実な人柄と、日々の生活で困難に立ち向かう『平均的な中流階級のアメリカ人』の善良な役柄を多く演じたことによる印象から『アメリカの良心』と呼ばれた」(”ウィキペディア情報”)

『裏窓』のネタバレ感想

【ネタバレ有り!未視聴の方は要注意】

映画解説によれば、ニューヨークのクリストファー通り125番地の裏に広がる中庭(クリストファー通り、ハドソン通り、西10丁目に囲まれている)では現在も映画の中と同じように、中庭に面して窓が開かれたた集合住宅(アパートメント)の景観は当時と変わらずに残っているとの記載がありました。

と、言われても実際ニューヨークに一度しか行ったことが無いので、その地域がどのあたりか定かではありません…現在ではプライバシーを気にする様になったので、映画の中のように開けっ広げの生活をしている事は、もはや無いのではないかと想像します。

本作が制作された1950年代の日本でも同じような、アパートではないものの、平屋・長屋住宅が密集した地域では”中庭”の様な”広場”(井戸端)を中心にして、コミュニティーが形成されていたおぼろげな記憶があります。(埼玉の田舎町)子供を叱る父母の声、派手な夫婦げんかなど全て筒抜けだったと思います。ここまで、双眼鏡・望遠レンズを駆使して覗きまくるという人は多分以前はいなかったのではないかと思いますが…

カメラマンのジェフは重大な事件が起きた事を偶然に感づいてしまいます。のこぎりやロープ、大きな荷物を運び出すところなどを次から次へと目撃します。犬が必死に花壇の植え込みの下を掘り起こそうとしていました。

前半に犯人はほぼ確定されてしまうのですが、多くの視聴者は何か大きな大どんでん返しでも準備されているのではないかと期待して見続けますが、この期待は呆気なく裏切られることになります。ましてや、殺しの動機すらもまったく不明のまま終わっています…

本作品は、特別な舞台設定なので、ジェフの双眼鏡を通して、視聴者も市井のありとあらゆる人間模様を観察(平たく言えば覗き見)出来るというささやかな楽しみを享受出来ます。ここが多分一番の見どころです。それともう一つは、美しいヒロイン、グレース・ケリー‼ また、下着姿でいつもダンスを踊っている”グラマー女性”を覗き見る男性心理(車いす生活で他に楽しみが無い)は十分理解出来ます。残念ながらいつも遠目でしかみられません。最後にジェフに天罰が下って両足を再度骨折してしまいます。そして、更に7週間の車いす生活で、唯一の楽しみ”覗き”を享受したのでしょうか?

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