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公開中 新作『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』(ジェームズ・ホーズ監督)感想‣チェコの子供たちをナチスから救い、50年後に奇跡の再会を果たす…

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『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』のあらすじと概要

名優アンソニー・ホプキンスが主演を務め、ナチスの脅威からプラハに避難した669人のユダヤ人難民の子どもたちを救ったイギリスの人道活動家ニコラス・ウィントンの半生を描いた伝記ドラマ。

第2次世界大戦直前の1938年。ナチスから逃れてきた多くのユダヤ人難民がプラハで悲惨な生活を強いられていることを知ったニコラス・ウィントンは、子どもたちをイギリスに避難させる活動を組織し、同志たちとともに里親探しや資金集めに奔走します。ナチスの侵攻が迫るなか、子どもたちを次々と列車に乗せていきますが、ついに開戦の日が訪れてしまいます。それから49年後、救出できなかった子どもたちのことが忘れられず自責の念にかられ続けていたニコラスのもとに、BBCの番組「ザッツ・ライフ!」の収録への参加依頼が届きます。そこで彼を待っていたのは、胸を締め付けるような再会と、思いもよらない”未来”でした。

「スターダスト」のジョニー・フリンのほか、ヘレナ・ボナム・カーター、ジョナサン・プライスら実力派キャストが共演。また、実際にニコラスに助けられたかつての子どもたちやその親族も撮影に参加している。

2023年製作/110分/イギリス
原題:One Life

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』のスタッフとキャストについて

ジェームズ・ホーズ監督:ポン・ジュノ監督と共に「スノーピアサー」の製作総指揮を務めています。

アンソニー・ホプキンス(ニコラス・ウィントン):アカデミー賞に6度ノミネートされ、そのうち『羊たちの沈黙』と『ファーザー』で主演男優賞を2度受賞しています。本作では一般人であるニコラスが善意と強い使命感によりユダヤ人避難者の子供669名を救出したという人物の老境におけるエピソードを描出しています。救った子供たちよりも、救う事の出来なかった多くの子供たちの運命を気に掛けるあまり、『自責の念』に捕らわれていました。

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ジョニー・フリン(若き日のニコラス・ウィントン):危険を顧みず、窮地にいる人々に迷うことなく手を差し伸べる若きニコラス役を演じています。

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ヘレナ・ボナム・カーター(ニコラスの母親バペット):正義感の強い母親役。

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アレックス・シャープ(トレヴァー・チャドウィック):イギリス難民委員会児童課の仲間。主な出演作、『心のカルテ』(17)、『パーティで女の子に話しかけるには』(17)など…

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』のネタバレ感想・見どころ

ナチスの難から逃れた避難民の子供ら669名を救出したという民間人の活躍を描いた映画。ジョニー・フリン扮する若き日のニコラス・ウィントンの正義感に溢れた行動が次々と実を結んでいく様子が克明に描かれていきます。里親を見つけること、資金援助を受けること、英国入国の為のビザ発給を手配する事等々やらなければならない事が山積していました。しかも、開戦という運命の時が刻々と迫まり緊迫感が溢れる映像が映し出されます。

イギリス行きの国際列車に乗り込んでいき子供たちは良心とも離れ離れ不安が一杯です。番号の描かれた木札を首からぶら下げられていました。救出された子供の数669人にも及びます。しかし、もっと多くの救出されなかった子供や、残された両親のその後の運命を想像するだけで絶句させられました。

やがて彼らは命を繋ぎ、6000名という膨大な数まで子孫を増やし続けていることが語られています。BBCのテレビ番組の計らいでニコラス・ウィントンと大人になった子供たちの再会が演出される感動シーンには思わず込み上げて来るものがありました。さらに、番組収録会場に集められた視聴者はすべてがニコラス・ウィントンが救出した子供たちの血縁の人々でした…

メッセージとしては作品の中では直接は語られませんが、やはり”反戦”の強い意思が込められているように思います。

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