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ものすごい映画『ファーナス 訣別の朝』(2013/スコット・クーパー監督)感想‣クリスチャン・ベール主演で描く、男くさ過ぎる復讐ドラマ!

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『ファーナス 訣別の朝』のあらすじと概要

クリスチャン・ベールが主演、ウディ・ハレルソン、ケイシー・アフレック、フォレスト・ウィテカー、ウィレム・デフォーら実力派キャスト陣として共演、更にレオナルド・ディカプリオ、リドリー・スコットが製作、「クレイジー・ハート」のスコット・クーパー監督がメガホンをとったクライムドラマ。米中南部に広がるラストベルトの一角ペンシルバニアの寂れた製鉄業の田舎町ブラドックを舞台に、地元の犯罪組織と関わってしまった弟を助けるため、元受刑者の兄が決死の覚悟で戦いを挑む姿を描いています。溶鉱炉(ファーナス)から絶えず白い煙がのぼる鉄鋼業の町ブラドック。年老いた父親の面倒を見ながら製鉄所で地道に働く寡黙なラッセルは、貧しいながらも恋人リナと過ごす時間にささやなか幸せを見出していました。しかし、イラク戦争で心に傷を負った帰還兵の弟ロドニーが、ある事件に関わったことから、ラッセルの運命は大きく変わって行きます…

2013年製作/116分/アメリカ
原題:Out of the Furnace

 

『ファーナス 訣別の朝』のスタッフとキャストについて

スコット・クーパー監督:製作・脚本を兼ねた監督デビュー作「クレイジー・ハート」(09)が、インディペンデント・スピリット・アワードで最優秀初監督作賞を受賞し、アカデミー賞では主演俳優ジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらしています。

クリスチャン・ベール(ラッセル):1987年にスティーブン・スピルバーグ監督の「太陽の帝国」でスクリーンデビューしています。その後数多くの映画に出演。『ザ・ファイター』でアカデミー賞助演男優賞を受賞しています。

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ウディ・ハレルソン(極悪人ハーラン・デグロート、犯罪グループのボス):数多くの映画に出演し存在感ある役柄を演じています。

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ケイシー・アフレック(ラッセルの弟ロドニー、イラク戦争帰りで心に問題を抱える):

主演作「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(16)では家族の悲劇をきっかけに心を閉ざした主人公を熱演し、アカデミー主演男優賞を受賞しています。

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フォレスト・ウィテカー(保安官ウェズリー・バーンズ):

ウィレム・デフォー(ジョン・ベティ):

ゾーイ・サルダナ(リナ・テイラー):ジェームズ・キャメロン監督の超大作「アバター」(09)という話題作に出演し、大きな注目を集めています。13年ぶりの続編「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」(22)でも再びネイティリ役を務めています。

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『ファーナス 訣別の朝』のネタバレ感想・見どころ

ペンシルバニア州の斜陽産業の製鉄所(第名のファーナスとは溶鉱炉という意味です)で地道に働く寡黙なラッセルがなんとも男臭い。同じく製鉄所を勤め上げた病弱の父親の面倒を見たり、イラク戦争帰りの弟ロドリーを気に掛けて暮らしていました。しかし、不運にも交通事故に巻き込まれ服役することに…その間父親を亡くし、恋人も彼の元を去って行きます。唯一彼の元に残った弟は犯罪グループに自ら飛び込み呆気なく命を落としてしまうという不運が続きます。

一方、犯罪グループのボス・ハーランを演じているのは名優ウディ・ハレルソンですが、本編では日頃見る事が出来る以上の極悪非道振りで、異常な人でなし振りにかなりドン引きさせられました。彼らはペンシルバニアの山地に何世代にも渡って住み続け、ほとんど街に出てくることも無く暮らし、麻薬と不法な金儲けで生計を立てている様です。

そんな彼らと付き合った弟が犯罪に巻き込まれた事を知った兄ラッセルは、弟の仇を取る為敢然と立ちあがります。まるで西部劇の敵討ちシーンの再現の様です。終始一貫超重量感溢れるドラマの展開に目が釘つけされ一瞬も目が離せませんでした。

一瞬だけ恋人リナ(ゾーイ・サルダナ)との橋の上で、彼の元を去り新しい恋人との間に既に子供を身ごもっている事を打ち明けます。彼に取ってその言葉は相当なショックだったと思われます。しかし、内心穏やかではない筈なのに、明るく「おめでとう」という祝福の言葉を掛けている場面は本作最大の泣かせどころでした…

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