昨年4月以来となる久々の日本百名山/丹沢・塔ノ岳に登ってきました。4月と6月初旬で山の様相の違いはやはり『春の花』の時期がほとんど終わっていることです。ちょっと寂しさを感じました。それでも少し遅い開花時期のヤマツツジ、小さな花の密集した白い花などが鮮烈な色を添えていました。登山道の様子をまとめてみました。是非、皆さんの6月の丹沢登山計画の参考にしてみて下さい。
また生憎、山歩き中はずっと雲りが続いていた為、視界はほぼゼロに近く富士山の雄姿は拝めませんでした。晴れていたのは平野部、山麓駅のみ、帰りの小田急線の車窓から丹沢方面を眺めると、丹沢山塊の上部はすっぽりと黒雲に覆われていました。
今回は鬱蒼とした緑に囲まれた山道を歩き、しっかりと「森林浴」を愉しむ事で満足しました。半袖Tシャツ一枚で行動した為、少し肌寒さを感じました。しかし、湿度は高くかなりの大汗をかき、山頂・尾根道の稜線歩きでは結構強い涼風にさらされた為、予想していなかった低気温で体調管理が難しい(と言っても着替えのTシャツ一枚しか持参しておらず、上に着る服も不携帯の状態)山旅となりました。6月でも長袖シャツは必携です。
丹沢塔ノ岳へのアクセス方法
(行き)
小田急線 代々木上原→秦野 乗車時間1時間7分 片道640円
秦野駅から神奈川中央交通バス 4番乗場→ヤビツ峠(終点)行き 48分、片道490円
※7時20分発、7時44分発があるのは土曜・日曜・休日のみなので要注意。平日は午前中は8:25一本のみ。今日は平日にも関わらず臨時便が増発されていました。しかし、長蛇の行列に並び乗った1号車のバスが、座席がギリギリかなと思いつつ乗り込んだものの、運悪く席はあぶれてしまいました。結局立ったままヤビツ峠に向かう事になりました。乗車を早々に諦め2号車に乗り込めば余裕で座っていけた様でした。
渋沢駅→大倉バス停方面行のバスは多少早い時間帯のバスが平日でも運行されていました。大倉⇔塔ノ岳往復というコースも考えましたが、やはり、出発は遅くともバリエーションのある表尾根コースを選択しました。
(帰り)
大倉バス亭→小田急線渋沢北口駅 15分片道260円 ※毎時2便《22分、52分》と大変便利。
小田急線渋沢駅→代々木上原 1時間3分 片道690円
都心からの交通費合計2080円で、大自然の中で本格的な「山」歩きを十分楽しめるのは「丹沢」の最大の魅力です。
ヤビツ峠〜塔ノ岳〜大倉尾根・表尾根縦走路コース
9:14 ヤビツ峠バス停出発
9:36 富士見橋 車道歩きも終えて、いよいよ登山口から本格的な登山を開始
10:20 二ノ塔着
10:39 三ノ塔着 本来であれば,塔ノ岳雄姿が眺望できる絶景ポイントながら今日はすっぽり雲の中
11:07 鳥尾山頂
12:08 大日岳山頂 4月は馬酔木の白い花が満開でしたが、今回は終わっていました。
12:54 塔ノ岳山頂 (標高1491㍍・登頂まで3時間40分)結構疲れました!
13:11 塔ノ岳出発 冷たい風に吹かれていた為長いは無用/大倉尾根を下ります
13:41 花立山荘
14:15 堀山の家
14:55 見晴茶屋 ≪ここら辺から傾斜も大分なだらかになって来たので、トレランよろしく走り下りました。足元の玉石には要注意》
15:22 大倉バス停着 (到着とほぼ同時にバスが出発、バスの出発時間は予め調べていませんでしたが、運良く滑り込む)
全歩程約6時間(含む休憩時間は合計30分程度)
特に下りの歩程7㌔の標高差は1200㍍にも及ぶ為それなりの体力・脚力が必要なコースだと思います。また、稜線上・ピークではかなり冷たい風に吹かれましたが、下りコースは大半は樹林帯の中を歩くので、その心配はありませんでした。
山麓は晴れていましたが、バス下車後歩き始めるとずっと曇りで、今回は視界がまったく無く、少し残念な山歩きとなりました。今にも雨が振り出しそうな雰囲気でしたが、幸い雨に降られることはありませんでした。
表尾根縦走での素晴らしい出会いの数々
登る度にあちこちが整備・修繕されており、登り下りが楽になっていることを感じます。木道・木の階段の設置工事などはかなりの労力を要しているのではないかと思います。
これから梅雨の時期になり、登山はちょっと大変ですが、瑞々しい緑に包まれた登山道も非常に魅力的です。でも、真夏のバカ尾根はちょっと敬遠かなと思っています。
道標も非常に多く設置されているので、道迷いはほぼ心配ないと思います。また、出発点からの距離と、目標地点までの距離が明記されているので、安心して体力と相談しながら、ペースや休息時間を調整する事が出来ます。
時々野生の鹿の姿を見掛ける事も多かったのですが、(特に秋冬の時季)残念ながら最近は遭遇していません。
立ち寄り湯情報
過去何回か利用しました。
「弘法の里湯」 小田急線鶴巻温泉駅より『徒歩』で約2分
料金:平日 1日1,000円(市内在住・在勤の人は800円)、2時間800円(市内在住・在勤の人は600円)
特徴:泉質、弱アルカリ性 カルシウム・ナトリウム-塩化物泉で、よく温まり神経痛、筋肉痛、慢性消化器病、慢性婦人病、動脈硬化症などに効能があり。
最後に
序盤からかなり快調に飛ばし過ぎたせいか、登り中盤以降かなり足が重く感じるようになりました。或は昨日近場の日帰り温泉で2時間位の長湯をした事で脚の筋肉に影響したのかもしれません。
以前『疲れない山のある生き方』に関して瞥見を取り纏め、その中で「低温温泉での長湯禁物!」と述べていますが、それをやってしまいました。一方、下りは使う筋肉が上りと全く違うようです。下りは結構快調で、傾斜が緩やかになった後半、駆け下れるほど快調でした。これは日頃ジムでジョギングを定期的行っている成果かなと思います。しかし、無理は禁物です!
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