おすすめ映画『眺めのいい部屋』(1986/ジェームズ・アイボリー監督)感想‣ヘレナ・ボナム=カーター扮する品行方正な少女が自分の感情に従って真に愛する人を手に入れる…
E・M・フォースター原作の同名小説をイギリスの名匠ジェームズ・アイボリー監督が映画化した恋愛ドラマ。まだ封建的な思想が残り、階級意識がとても強かった20世紀初頭。フィレンツェを訪れたイギリス名家の令嬢ルーシーは、宿屋「ベルトリーニ」の“眺めのいい部屋”(アルノ河を見下ろせ、フィレンツェの街を一望できる部屋を譲られ大喜び)を譲ってくれた青年ジョージと一緒にピクニックに行くことに、そこで情熱的なアプローチを受けます。しかし、階級や身分の違いを気にしたルーシーはジョージの思いを受け入れる事が出来ず、イギリスに帰国してしまいます。数か月後スーシーは貴族の青年セシルと婚約しまいますが……。