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おすすめ映画『アダプテーション』(2002/スパイク・ジョーンズ監督)感想‣ニコラス・ケイジの一人二役主演で送る。原作者が脚本を読んでビックリ仰天した内容・・・

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『アダプテーション』のあらすじ概要

「マルコヴィッチの穴」の監督スパイク・ジョーンズと脚本チャーリー・カウフマンが再タッグを組み、脚本家カウフマンを主人公に虚実入り交ぜた奇想天外なストーリーで描いたコメディ。

脚本家のチャーリー・カウフマンはスーザン・オーリアンの著書「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」の脚色を依頼されますが、起伏の少ないストーリーのために執筆に苦労し、好意を持っている女性には振られてしまうなどが原因で執筆に行き詰まってしまいます。冴えない日々を送るチャーリーとは対照的に、陽気な双子の弟ドナルドは新進脚本家としてハリウッドで注目される存在になりつつあるところも微妙なプレシャーとなっていました。エージェントやクライアントからの度重なる催促もあり、焦りを感じたチャーリーは、状況を打開するべく原作者スーザンに直接会いに行くことをけついしますが……。

ニコラス・ケイジがチャーリーと双子の弟ドナルドを1人2役で演じ、「めぐりあう時間たち」のメリル・ストリープ、「アメリカン・ビューティー」のクリス・クーパーが共演(快演)。2003年・第75回アカデミー賞でクーパーが助演男優賞を受賞しています。

2002年製作/115分/アメリカ
原題:Adaptation.(適応,脚色

ロッテントマト批評家支持率:92%

Myriams-FotosによるPixabayからの画像

『アダプテーション』のスタッフとキャストについて

スパイク・ジョーンズ監督:00年に始まったコメディ番組「ジャッカス」(~02)が社会現象になるほどの大反響を呼び、自身もクリエイターとして脚光を浴びています。

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ニコラス・ケイジ (チャーリー・カウフマン/ドナルド・カウフマン):中年でデブで余り存在感が無い事に悩みを持つ。髪が薄くはげている事を自虐的に何度も繰り返して自己嫌悪に陥っている。猫背。脚本家。双子の兄弟ながら性格は陰陽と全く異なっている。

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メリル・ストリープ(スーザン・オーリアン)  :「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」の著者。ジョン・ロラッシュと付き合い始めてからドラッグを始める。そしてドラッグの快楽に溺れていく。

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ティルダ・スウィントン(ヴァレリー・トーマス):映画プロデューサー

クリス・クーパー(ジョン・ラロシュ):絶滅危惧種のランの非合法な収集などに手を出している。元ランの栽培、研究家。スーザンの取材に応じているところ、彼女と恋仲に落ちる。破天荒な人物で、沼地に自生するラン(幽霊ラン)の繁殖する場所を知っており、スーザンの希望で沼地を案内するが、方向を間違える。

刑事役など重厚な役柄のイメージが多いが、本編では全く別の人物像を演じており驚いた。本作『アダプテーション』でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の助演男優賞に輝いた事も納得の名演技!

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『アダプテーション』のネタバレ感想・見どころ

本作の脚本を担当したチャーリー・カウフマンが、チャーリー・カウフマン役で実際に主人公として出演している映画なの非常にややっこしい。それを演じるニコラス・ケイジはカウフマンの双子の兄弟の一人二役という凝りようにも驚きました。

ストーリーは世界に200万種類(?)も存在するランに関わる著書「蘭に魅せられた男 驚くべき蘭コレクターの世界」を映画化する為の脚本執筆をチャーリー・カウフマンが依頼されるというもの。そのほんの主人公ジョン・ラロシュはフロリダの沼地で絶滅危惧種の貴重なランを採取しているところをパトロール隊に拘束されるなど、非常に怪しい人物として登場します。以後彼とランの関わりが中心となり物語が展開するかと思いきや、中心はやはり余り冴えないチャーリー・カウフマンとなっていたので、ちょっと複雑な展開です。

単細胞思考の映画ファンにはとても手に負える映画ではなく(あまり楽しめない)、物凄く柔軟な思考力・理解力が試される様な気がしました。未だ本作品を視聴されていなければ、頭の柔軟性のチェックの為の視聴はお勧めします。それでもぼんやりと話の展開を目で追っていると、ところどころに突如として、過度な衝撃映像が飛び込んで来るので要注意です。我々は常に”不条理”な世界に生きている事を強調しているのでしょうが、あまりのリアルさにびっくり仰天させれる交通事故、沼地でのワニの急襲などのシーンはやり過ぎではないかと思わざるを得ません。

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