>

青海省 チベット鉄道の玄関口 西寧と青海湖 現地観光バスツアー

スポンサーリンク
海外旅行 おすすめ
スポンサーリンク

 職場の日本人同僚から「砂漠の真ん中にあんな大きな青い湖があるなんてびっくり仰天した」という報告を受け、非常に興味をそそられました。彼は飛行機で上空から眺めたそうです。敦煌の月牙泉もエメラルドグリーンでしたが、いつか青海湖の紺碧の青色を自分の目で確かめてみたいという思いがようやく実現することになりました。

 また、おまけに大草原の絶品羊肉料理も堪能出来ました。この味は絶対病みつきになります…

「西寧」と「青海湖」へのアクセス

  •   1日目:西寧賓館出発➢茶卡塩湖➢象皮山峠➢青海湖湖畔 共和黒馬賓館(泊) (ツアーバス)
  •   2日目:青海湖共和 ➢ 青海湖金沙灘湾 ➢ 青海湖金銀灘 ➢西寧 (泊)(ツアーバス)
  •   3日目:13:55西寧空港発 ➢ 16:20長沙空港着 (移動)

         位置 :青海湖は西寧市より西へ80㌔の位置にある

茶卡塩湖 (雪ではなく、白いのは塩!)
茶卡塩湖
茶卡塩湖  天も地も塩で真っ白
雪山の遠景と塩湖
塩の城
塩積み出し用の鉄道線路
空が青ければ本当に絵になると思う!
見学用の桟橋
もう一回来なければ…

「西寧」と「青海湖」の概要

 西寧市は青海省の省都です。周囲を山に囲まれた街で人口200万人。漢族以外に回族、チベット族、モンゴル族、満州族など少数民族が全体の23%を占めています。

 2006年に開通した青蔵鉄道の起点の駅がある為、年々観光客の数は増え続けています。中国映画「ココシリ」(中国名:可可西里)というチベットカモシカの密漁者を取り締まるパトロール活動を主題にした映画の舞台になった町ココシリ(海抜4,700㍍の都市)はこの青蔵鉄道の通過駅です。列車に乗れば訪問する事が出来ます。中国映画ファンにとっては是非訪れてみたい場所の一つですが、今回は時間が無く諦めました。

 なお、このココシリ(モンゴル語名フフシル)は2017年にはフフシルに含まれる自然保護区などが、自然美と生物多様性を理由として、世界遺産リストに登録されました。

 フフシル旅行についても西寧を起点とするバスツアーが多数組まれていますが、距離も長い事から最低5,6日間のバスツアーとなるようです。どんなところか一度は訪問してみたいところですが、いつ実現することやら…

 青海湖は周囲約300㎞、面積約4500㎢(琵琶湖の6倍)、平均深度19㍍、湖面海抜約3200㍍です。

青海湖までの峠道
峠の最高地点(像皮山 海抜3817㍍)
モンゴル族民家?
牛の放牧場
今晩宿泊予定地共和村集落 食堂は何故かほとんど四川料理店
共和村周囲の雪山
5月初旬ながらこの雪景色
青海湖と牧草地
蒙古パオ

「西寧」と「青海湖」の見どころ

(西寧 第一日)

 5月の連休に青海湖に行きました。雲南麗江に行った帰りに急遽、砂漠の中にある青海湖の真っ青な色を見てみようと思い立ちました。元々麗江から長沙に直接帰る予定でしたが、予定を変更して、麗江から西安経由西寧入りしました。

 西寧から青海湖に行き、湖畔の集落のホテルに一泊、翌日西寧に戻る行程のバスツアーへの参加を申し込みました。この時期、青海湖観光はまだオフシーズンであり、参加予定日の前日の申し込みでもツアー参加は全く問題がありませんでした。

 昨年10月に開催された西寧モーターショーに見学に来た際、現地自動車ディーラーの担当者から青海省を訪問するベストシーズンは7月、8月であると教えられていました。

 5月は時期尚早で、ようやく春を迎えたばかりの季節でした。西寧市内では桜、ライラックなどの紫、白色の花が咲き始めていました。バスに乗り青海湖へ近づくにつれ、周囲の山々はまだ雪が残っている風景が広がっていました。草原が緑一色に覆われるのは、後1,2か月後になりそうです。

 西寧空港到着後、市内までは空港リムジンバスを利用しました。但、宿泊予定の西寧賓館まではバスの下車地点より2㌔位歩く必要がありました。下車後タクシーはいくらでも拾えそうでしたが、時間があったのでスマホのNAVIを便りに、西寧市内を少し散策しながらホテルに向かうことにしました。

 西寧は学生時代を過ごした昔の札幌の雰囲気と少し似た雰囲気を感じました。春咲く紫色や白色のライラックも開花しており、非常に懐かしく思いました。自生している花ではなく、後から植えたものと思われますが、西寧の乾燥した気候に適している様でした。

 その他にも青、黄色、白色と様々な名前を知らない花が咲き誇っており、待ち遠しかった春を満喫しているかの様でした。これも日本の北海道でも遅い春が待ち遠しい様に、5月に桜、チューリップなどの花が一斉に咲き始める様子と良く似ており、遅い「北国の春」を感じました。

 宿泊予定の西寧賓館は30年以上以前の北京など大都市で良く見かけられた典型的な旧式民族系ホテルでした。正面の正門から入って、向かった真ん前の建物の正面入り口がホテルのフロントではなく、実際のフロントは更に裏手にあり、中庭を通って正面の建物の裏に回った建物の一階にあるという、現在ではちょっと考えられない何とも不可思議な構造をしています。昔北京市内にあった「華僑飯店」等の民族系ホテルのレイアウトに似ており非常に懐かしさを覚えました。

 今回このホテルを予約した理由は単にバスツアーで指定された翌朝の出発地点がこのホテルの正面正門であった為です。 早朝の移動の手間・時間の節約目的でした。通された部屋は最近改装されと見え、衛生面、快適性では全く申し分なく快適でした。

 荷物を置いて早速夕食を取る為、街に出掛けました。青海省は中国大陸の西部に位置する為、北京時間との時差が大きく太陽はなかなか沈みません。19時過ぎでも、まだ強烈な日差しがありました。

 ホテル正門を出て、大通りを右に折れレストラン街の食堂をあれこれ見て回りました。回族の焼肉屋が目についたので迷わず入ってみる事にしました。この店は地元の客相手の店と見え、グループで来ている人、家族連れ、一人で来て肉の串焼きなどを注文している客など様々なお客で込んでいて、たいへん庶民的な感じのお店でした。

 昨年10月に西寧を訪問した時に味わった西寧の羊肉の旨さは格別でした。今回も迷わず店頭に陳列されている羊肉の塊を指差し「これを焼いてくれ」と注文しました。肉の塊は元々少し水煮されるなどして既に軽く加工されて、店頭に並べられていました。

 羊肉と野菜サラダ、羊肉の串焼きを追加注文しました。他の客はテーブルの上に無造作に置かれている生ニンニクの塊を手に取り薄皮を剥いて、美味しそうに齧っていました。真似して齧ってみましたが、猛烈に辛く胃を強烈に刺激しました。ここでは日本人は生ニンニクの丸かじりはやめた方が良い様です。

 男性の店員は皆、頭に白い小さなイスラム教徒の帽子(イスラムワッチ)を被っています。女性店員はすっぽりへジャブ(ベール)を被って髪の毛を隠していました。 標準語の北京語は通じるので、意思疎通は問題ありません。客は回族多いですが、漢族のお客も多く非常に繁昌していました。

 待つこと10分、良く焼けた羊肉がテーブルに運ばれてきました。美味い! 本物の羊肉の味、歯ごたえ、炭火での炙り加減、肉汁「西寧に来て本当によかった」と実感した瞬間でした。西寧以外の中国の他の都市や日本、札幌で食べるジンギスカンなどの羊肉とは”別物”です。

 結局西寧滞在の2晩共この店に羊肉を食べに行きました。もちろん次回西寧を再度訪れる機会があれば又この店で羊肉を食べたいと思います。

 羊肉だけで満腹になっていましたが、隣のテーブルで他人が食べている麺がなんとなく気になり、半盛りの羊肉・香草入りラーメンを追加注文してしました。麺は細く平べったく、スープは淡白な塩味でした。羊肉の焼肉だけでも満腹でしたが、この店の名物らしくこの〆の麺を食べてみることにしました。お腹が空いていたらもっと美味しかったと思います。

  羊肉焼肉・串焼き・トマト野菜サラダ・ラーメンを食べて80元です。肉を量り売りして貰う時言われた値段と実際の会計する時の値段が異なり、精算時の値段が若干高めでしたが、この差額は多分を焼く手数料が追加料金として取られたのだと思います。

  その晩は前日までの麗江・シャングリアの旅の疲れもあり、また、翌日早朝の出発に備えて早目に寝る事にしました。

(二日目 青海湖へ)

   翌朝はホテル内に朝食を提供するレストランが無い為、朝食は正門を出て右に曲がったところの焼売、饅頭、豆乳売りの店にはいりました。 店頭の蒸籠が勢いよく湯気を立てていたので、直ぐ饅頭屋(中国名:包子)と判りました。そこで定番の包子一籠と豆乳一杯を食べました。

 しばらくするとバスは予定よりも遅れて正門前に到着し、直ぐ出発しました。5月のツアーバスは座席の半分程度しか埋まらず、20名の客を乗せて、最初の目的地である茶卡塩湖を目指して出発しました。

桜の満開の時期なので西寧市郊外到る所で薄桃色の花を付けた桜並木道を通り抜けて走りました。

 途中、青海省最大のイスラム教寺院である東関清清大寺を通り過ぎました。残念ながらもともと立ち寄る予定はなく、バスは寺院のそばを通り過ぎただけでした。

 茶卡(ちゃか)塩湖は雨季の水面積は104平方㌔で湖岸の塩の厚さは5~10㍍という、地元では結構知られた観光スポットの様でした。これは今回の青海湖ツアーのおまけの訪問スポットです。訪問した日は薄曇りだった為、塩湖の白と空の曇との境目が残念ながらぼやけていました。本来塩湖の白と、空のブルーとの強烈なコントラストを鑑賞できるものと思われます。残念ながら訪問した日の茶卡塩湖はイメージとかなり違います。

 駐車場から塩湖入場門までは10分、入場門から塩湖の湖岸迄さらに10分歩く事になります。

 歩道も一面に塩が敷き詰められており、塩湖一帯の地面は土がまったく無く、全て塩が露出しています。湖が白い。紺碧の青空が広がれば今日とはまったく違う絶景が広がると思われます。

  人に慣れた水鳥が観光客の投ずる餌に群がって風に乗って舞っていました。カメラにも異常接近してくるので、飛翔するカモメ(内陸にもカモメそっくりな鳥がいました)の接写写真をきれいに撮る事が出来ました。

  目的地は青海湖であり茶卡塩湖に全く期待していませんでしたが、7月、8月に快晴に恵まれれば、この塩湖はさらに美しく見える事は間違いありません。

 バスが更に高度を上げるにしたがって草の緑は茶褐色となり、いつの間にか完全な冬枯れの景色が一面に広がり始めました。車窓から遠望するとまだ冠雪する山々が徐々に目の前に迫って来ました。上空は陽が射す事もありましたが、荒涼とした風景が広がっています。薄曇りの天気で、予想していたような真っ青な青空が広がる光景はこの日は期待出来ません。

  一路、青海湖を目指して高度を更に上げて行き、途中、峠の最高地点(像皮山 海抜3817㍍)を通過して行きました。ここまでくると見渡す限り道路以外の山の上にはまだ一面の雪景色が広がり、真冬です。

但し、道路上にはまったく雪は残っていないので、下りの急勾配でもスリップの心配はありません。

  夕刻この日の目的地である宿泊地、共和黒馬村に到着しました。村と言っても街道沿いにレストラン、宿泊施設、みやげ物屋立ち並んでいる集落です。

 夕食をホテルの横にあった四川料理店で済ませ、部屋にチャックインしました。青海省では四川料理が普及している様です。

 夕食後、時差がある為まだ太陽は高く、青海湖湖畔まで行くことが可能でした。レンタル自転車もありましたが、日没までにはまだ時間がありそうだったので、湖畔までてくてく歩くことにしました。

 しかし、畔の湖面が見え始めてから、実際湖畔まではまだかなり距離があり, 周囲の山や放牧されている羊、牛の写真を撮っているうちに急激に気温が下がり始めたので、湖岸まで行くことを止め早目にホテルに戻る事にしました。

  ガイドからは翌朝4:30に日の出が見えるので30分前にホテルを出発すれば丁度いいとのアドバイスがありました。翌朝聞いた話では早朝の厳しい寒さの為、日の出を見に行った人は一人もいなかったそうです。ガイドは一人で日の出を見に行き、とてもよい日の出を拝めたと満足そうな顔で帰ってきました。

 青海湖は一周360㌔で面積は琵琶湖の6倍ほどの中国最大の内陸湖(面積4,653平方㌔)水深28㍍、湖面の標高3,196㍍です。最大の魅力は湖の紺碧の色です。本来の水の青さを求めるならば7月、8月の真夏のブルーなのだと思いますが、5月の深いブルーでもとても印象的でした。

まだああ早い青海湖
陽光で光り輝く青海湖
遊覧船停泊所
モンゴル族の記念塔
渡り鳥の中継地
カモメにそっくり
観光客の人気者
海の様な波があった
寛ぐ公園内管理者ら
昼食レストラン内部
日本のと同じピンクの花が満開のゼラニウム
湖岸の砂浜でラクダに乗る観光客
砂漠の遠方は雪山の絶景
羊の牧草地!
モンゴル族のみやげ物屋

コメント

タイトルとURLをコピーしました