>

おすすめ映画|『15年後のラブソング』(2020/ジェシー・ペレッツ監督)イーサン・ホークがロックスター!この三角関係はどうなる?

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
スポンサーリンク

見逃し配信バナー

「15年後のラブソング」のあらすじ・概要

Free-PhotosによるPixabayからの画像

「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」などで知られるイギリスの人気作家ニック・ホーンビィの同名小説を実写映画化したラブストーリー・奇妙な三角関係が展開される。イギリスの港町サンドクリフとアメリカ・ニュージャージー州の田舎町が舞台。博物館で働く30代後半の女性アニー(ローズ・バーン)は、長年一緒に暮らす腐れ縁の恋人ダンカン(クリス・オダウド)と平穏な毎日を送っていた。周囲から安定した生活を送っていると思われ自身もそう感じていたが、このような日々がずっと続くことに安心しながらも、不満めいた思いも抱いていた。そんなある日、彼女のもとに1通のメールが届く。送り主はダンカンが心酔するミュージシャンで、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウ(イーサン・ホーク)だった。

イーサン・ホーク(ロックスター、タッカー・クロウ役):滅茶苦茶格好の良いロックスターだったが、現在は歌う事も無く田舎の農場で、ひとりの可愛い男の子と暮らしている。ある衝撃的な切っ掛けでロック界から身を引いてしまったのだ。

ローズ・バーン(アニー・ブラッド役):15年連れ添っている夫と余りしっくりきていない悩みを抱え始めている。子供は欲しいが、夫(連れ添っている)が要らないという考えで子供がもてない。ある切っ掛けで夫が大ファンであるタッカー・クロウとメールのやり取りが始まる。お互いの悩みを何でも打ち明けられるまで、メール上で意気投合していく関係に発展、やがてロンドンで対面を果たす事になる…

スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃」(02)でハリウッド映画に初出演。歴史大作「トロイ」(06)でブラッド・ピット演じるアキレスが心を開く女性ブリセイスを演じ注目を浴びた。現在、「ピーターラビット」シリーズで活躍中。

クリス・オダウド(ダンカン・トンプソン役): 熱烈なタッカー・クロウファン、真面目な性格ながら、アニーの気持ちを分かる様な繊細さに掛けるのが欠点では…

ソウルガールズ」などに出演。

メガホンを取るのは、ドラマシリーズ「ナース・ジャッキー」などのジェシー・ペレッツ監督。

イーサン・ホークの最近の出演作投稿記事はこちら:

真実 カトリーヌ・ドヌーブ主演 是枝裕和監督映画 レビュー

6才のボクが、大人になるまで。映画 レビュー

魂のゆくえ 映画 巨匠ポール・シュレイダー監督作品レビュー

日テレドラマ

 

「15年後のラブソング」の感想

MikesPhotosによるPixabayからの画像

アニー役のローズ・バーンもタッカー・クロウ役のイーサン・ホークも良い味をだしていたと思う。かなり素晴らしい映画です。少し頓珍漢である夫ダンカン役のクリス・オダウドは気の毒な役柄ですが、少し根が真面目過ぎるのだろうと思います。

ダンカンは憧れ続けているスーパーヒーロー、タッカー・クロウを盲目的に恋する余り、ダンカンの頭の中の永遠のヒーロー像は現実と掛け離れたタッカー・クロウになってしまっていました。それも熱愛のあまり、仕方の無いことと分からないことではありません。しかしながら、本人を目の前に「本物のタッカー・クロウはそうじゃない」と全否定してしまうシーンがあります。怒って席を蹴って中座してしまうところは少し、大人げなく子供染みており悲しい場面でした。

また、アニーとダンカン夫婦?も15年間も一緒に暮らしながら、子供を欲しがるアニーに対して、子供は要らないというダンカンの間に、徐々に不協和音が大きくなってくる理由も十分、理解できる気がします。やはり、周囲の目から見て、何不自由なく幸せそうに見えるペアも一皮剥けば、綻びが見えてくるもんなんでしょうか。その点に焦点を当てている本作品は、見方によってはある夫婦に取っては、この映画を鑑賞することは少しリスクがあるかもしれません。

果たして「自分達はそんなことないよね」と笑い飛ばせればハッピーですが、逆に「アニー・ダンカン夫婦は俺たちに少し似てるかもね」と心の中で不安になる夫婦がいたら、心の中で、あなたのパートナーに誰か映画の中のタッカーの様な白馬の騎士が現れないかなぁという、淡い期待を抱かせてしまうかも知れません。

それにしても、偶然にタッカー・クロウ本人からメールの返事が来るという設定もありそうで、絶対にあり得ない話という気がします。小説・映画だからこその設定でしょう!夫と別居を開始した、アニーがタッカーに直接会って、自宅に招き入れたら、もう、その時点で結末は見えています。 

一度別居したダンカンがどう反省しようと(ちゃっかり同僚の女性とは上手くやっていますが)、口でどう取り繕おうと完全に後の祭りで、アニーの心は残酷のようですが、すっかり彼から離れてしまっていました。気の毒なようですが、仕方ありません。

それにしても、イーサン・ホークのタッカー役はすっかりまり役ではないでしょうか?年齢不詳のロッカーで、初孫までいる御爺さんですが、男から見てもまだまだ格好がいいです。若い頃も物凄くモテて、且つ、女にだらしないダメ男振りもあり、多くの元奥さんたちとの間にこどもが4人も5人もいる設定です。

ロンドン到着後病院のフロントで不幸にも心臓発作に倒れ、元奥さんと子供が次々と病室に見舞いに訪れるシーンは圧巻、まるでハーレム!いや、罵詈雑言を浴びせかけられ心臓がとまりそうでしょう! 大家族の集うシーンを目の当たりにして、子供は欲しいながらも子供を持てなかったアニーはひとり寂しい思いを噛みしめながら、複雑な思いでいたに違いありません。この時、映画では語られていませんが、「私にもタッカーの子供が産めるかもしれない」とふと考えたのかもしれません。これは想像の域を出ませんが、、、

脚本がかなり優れており、物語の展開にまったく不自然さ強引さがなく、観客はごく自然に登場人物に感情移入してみることが出来るドラマだと思います。

是非、すべての人にじっくり見て欲しい、楽しめる映画だと思います。

まとめ

Tom WorkmanによるPixabayからの画像

イーサン・ホークの人間味の出たタッカー・クロウは一見の価値ありだと思います。自然体の演技で、かなり気にいった映画です。現在上映中ですので、是非劇場での鑑賞をお勧めします。ローズ・バーンも魅力的な演技で魅了します。息子ジャクソン役のアジ―・ロバートソンも可愛い子役でこちらも一押し!

コメント

タイトルとURLをコピーしました