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おすすめ本|『スーパーハードボイルドグルメレポート』上出遼平著(朝日新聞出版)/命懸け異界グルメリポート!

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おすすめ本の紹介
dvorianovaによるPixabayからの画像
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スーパーハードボイルドグルメレポートの概要

Александр ПургинによるPixabayからの画像

「ヤバい世界のヤバい奴らは何食ってんだ!?」「食の現場にすべてが凝縮されている」テレ東深夜の単発番組としてスタートしながら、“他じゃ絶対にありえない”その内容で視聴者に衝撃を生んだ人気番組を書籍化したもの。
リベリア人食い少年兵・台湾マフィア・ロシアカルト教団・ケニアのゴミ山とどれもこれも衝撃的なレポートです。“ヤバい”と思われる境界線を遥かに超えたもの、「好奇心」などというありきたりな物ではなく、数多の危険と困難を乗り越えた先の取材で、「食」を通じて垣間見られる世界は我々の想像を絶する世界が広がっていることを伝えています。

スーパーハードボイルドグルメレポートを読んだ感想

Антон ЗолотухинによるPixabayからの画像

わたし自身大変な好奇心の塊と自負していましたが、上出さんのレポートされているような土地へ出掛ける勇気は全くありません。内戦後のリベリアに行くとか、ロシアのカルト集団の村に潜入したり、ケニアのゴミ山の洞窟を訪れたりと、好奇心の方向が、一種異常とも思える選択だと思いました。テレビ東京で放映されたと聞き、テレビ局の判断に拍手喝采したいと思います。

「グルメ」リポートと無理やり付け足した様な番組の名前ですが、紹介される料理は、著者は美味しいとはいうものの、わたしには余り美味しいようには思えませんでした。ケニアの牛の頭と羊の頭を割って脳みそを煮込んだスープはどんな味がするのだろうか、想像も出来もできません。 

世界各地の危ない場所でのグルメリポートは衝撃的、命懸けという正に言葉通りで凄い内容でした。一般大衆に取って興味はあるものの、自分から好き好んでこんな危険な場所にわざわざ出掛けようとは誰も思わないでしょう。TV番組で出来ることの範囲を遥かに超えた番組内容だと思いました。

クイズ番組やら、お笑いタレント、旅のグルメ番組ばやりの放送界に対するアンチテーゼ的な意味合いではかなり大きなインパクトがある事は確かです。多くは当たり障りの無い番組内容で、人気タレントを集めて、ある程度の視聴率を確保できる様な似たり寄ったりの番組に、そろそろ一般の視聴者は飽き飽きし始めている事は確かです。それよりも行ったことも無い、見た事も無い場所に行き、めったに会えない人々との対面、更に彼らが一体全体毎日どんなものを食して、どんな生活をしているのかというレポートに当然興味あるし、この本を(番組はまだ見ていませんが)読まない限り分からなかった『事実』を知るチャンスは皆無です。この本で初めて、想像すら出来なかった世界(現実であるのが不思議なくらい)を垣間見る事が出来ました。

最後に、この旅は絶対に真似をしないでくださいと注意書きが付けられています。他の人はどう思うか良く分かりませんが、正直言って、私はとても小心ものなので、絶対に上出さんの様な勇気は無いし、絶対に同じような国・場所へは今後行かないと思いました。レポートを読ませてもらえるだけで十分なような気がします。

わたしの心の中では、上出さんの勇気に対して大絶賛する心と一方で番組の為に命を懸けたレポート作りをする意義が一体どこにあるのかという想いとが大きく錯綜しているのは確かです。ヒマラヤ登山家の様な冒険への成功と挫折については、未踏ルートの開拓とか単独無酸素とか色々な上り方でのパイオニアを目指すという事であれば、命を懸けて挑戦する意義は理解できますが…

本書はテレビの限界を超えた挑戦だという気がします。既に、大気圏を抜けて、成層圏に達した印象を受けました。そういう意味ではテレビの伝えられることには「限界は無い」という事だと思います。 この番組(本)が起爆剤となり、更に面白い実験番組が続々と現れる事が期待できそうです。

「人食い少年兵の廃墟飯」これは、確かに恐ろしい、対面することに恐ろしい勇気も覚悟も確かに必要です。一般の人でレポート出来る人は限定的です。実際、実行する勇気、行動力、周囲の人間のサポートというのも尋常でないものを感じました。
是非ともまた機会があれば、他の地域での「ハイパーハードボイルドグルメリポート」を期待したいと思います。その時はTV番組も是非見てみたいと思います。

一般的な世間の意見はどんなものがるのか?

Виктория БородиноваによるPixabayからの画像

一般読者の感想をいくつか引用させて頂きます。

TV番組、YouTubeはすべてこの本の刊行のための番宣だったのでは?(そんなわけはないが)というレベルで書籍として面白い。私はもともと旅もの、探検ものが好きなのですが、その中でも食事の描写が特に好き。それは人間は「結局食べるために生きて、生きるために食べる」ということ感じられるから。そのことをより強く感じられるのが本書。オススメです。

番組と上出さんの大ファンで購入。テレビでは流されなかった細かな内容がぎっしり。期待を大きく上回る、非常に濃く凄まじい一冊だった。なにより、上出さんがなぜヤバイ地域に出向いて危険をおかしながらリポートするのか、どういったことを考えながら彼らに対峙しているのかがよく分かり、激しく共感した。彼らの生活を知れば知るほど、善悪や生の重みなど既存の社会的概念は曖昧になる…ぜひたくさんの人に読んでもらいたい。

最後に

日テレドラマ

falcoによるPixabayからの画像

おそらく本書を手にされる方は番組を既にご覧の方々が多いのではないでしょうか?多くの方の感想として番組では伝わっていない、裏側部分の詳細な記載が分かって理解が深まったという意見が多いです。わたしは、まだ番組の方を見ていないので何とも言えませんが、一体どんな映像で伝えられているのかかなり興味は湧いてきました。逆に、文章よりも恐ろしい映像に身震いしてしまうのか...

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