>

おすすめ映画感想|『幸せへのまわり道』(2020/マリエル・ヘラー監督)トム・ハンクスが心優しいTV番組司会者に扮するヒューマンドラマ

スポンサーリンク
絶対見逃せない映画 おすすめ
klimkinによるPixabayからの画像
スポンサーリンク
見逃し配信バナー

『幸せへのまわり道』のあらすじと概要

Svetlana KlaiseによるPixabayからの画像

トム・ハンクスが、アメリカで1968年から2001年にわたって放送された大変長寿の子ども向け人気TV番組の司会者フレッド・ロジャースに扮し、アカデミー助演男優賞にノミネートされたヒューマンドラマ。雑誌「エスクァイア」に掲載された新聞記者ロイド・ボーゲルによる記事の映画化で、ボーゲル役を「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」でもハンクスと共演したマシュー・リスが演じた。

雑誌”雑誌 エスクァイア”記者として華々しいキャリアを築いてきたロイド・ボーゲルは、姉の結婚式に招待され、そこで長らく絶縁していた父ジェリー(クリス・クーパー)と突然再会する。家庭を顧みず、病気の妻と自分たち姉弟を捨てた父を、ロイドはいまだ許せずにいた。

数日後、仕事で子ども向け番組の司会者として人気のフレッド・ロジャースを取材することになったロイドはピッツバーグにある撮影現場を訪れた。フレッドは、会って間もないロイドが抱えている家族の問題や心のわだかまりを見抜き、一方、ロイドもそんなフレッドの不思議な人柄にひかれていくが、ロイドは他人に余り話したく無い父親との諍いの件を根掘り葉掘り聞かれ、我慢がならず面談途中で席を立ってしまうこともあった。しかしながら、やがて2人は公私ともに交流を深めていくことになる。

『幸せへのまわり道』のスタッフとキャストについて

Ingo KramarekによるPixabayからの画像

マリエル・ヘラー監督:映画批評家から絶賛されている『ある女流作家の罪と罰』(18)などの作品がある。

トム・ハンクス(TV司会者フレッド・ロジャース):穏やかな口調で子供からも大人からも大変に気のある子供向け人気番組の司会者役。一対一で真剣に子供と向き合うところが素晴らしい。人の心の内面を読み解くやさしい包容力を感じる。

数々の名作に出演中、近年の主演作に「キャプテン・フィリップス」(13)、「ハドソン川の奇跡」(16)などがある。レオナルド・ディカプリオとの共演映画の投稿記事はこちら⇩

感想ネタバレ|『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002)レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス主演映画

マシュー・リス(雑誌記者ロイド・ボーゲル):長年音信不通であった実の父親に捨てられた事を未だに恨みを持っていたが、ロジャースの介在で徐々に怨恨が晴れていく。

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」(18)では巨匠スティーブン・スピルバーグ監督のもとで、メリル・ストリープとトム・ハンクスという2大オスカー俳優と共演を果たしている。

クリス・クーパー(フレッドの父親ジェリー):妻子を顧みず、自分勝手な行動をしてしまった事を晩年になり反省している。最近の映画では「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」(19)など、数多くの話題作で堅実な演技を披露し続けている。

レビュー「ストーリー・オブ・マイライフ」(2019)/時代を超え、四姉妹の心の葛藤が生き生きと描かれる感動作!

スーザン・ケレチ・ワトソン(ロイドの妻アンドレア):夫の良き理解者であり、有能な弁護士でもある。

『幸せへのまわり道』ネタバレ感想

トム・ハンクス演じる司会者フレッド・ロジャースの人格の良さが滲み出ている演技に驚きました。実際の米国TV番組を見る機会はありませんでしたが、30年以上にわたり人気番組であり続けて理由が良く伝わってきます。

圧巻は乗り合わせた地下鉄の車両の中で、他乗客はフレッド・ロジャースが乗っている事に気付き、声を掛けます。それからTV番組の主題歌だと思われる歌の合唱が始まってしまうところには本当に驚きました。これほどこのTV番組の人気は各世代に浸透していたことが良く理解出来ました。

主体は子供向けの番組ですが、フレッドの人間観察力は非情に鋭く、あっという間に対面した人間(大人)の心の中にわだかまりがある事を見抜いてしまいます。雑誌記者ロイド・ボーゲルは包み隠さず白状せざるを得ません。ロイドは当初フレッドに対してはは半信半疑の心情が隠せず、面談の途中でも席を蹴って立ち去る場面もあります。

それでも、多分相当お節介焼きなんだと思われますが、フレッドは面識を持ってしまったロイドの事が気掛かりで仕方ありません。フレッドの心の琴線に触れる何ものかが捉えて離さないのかもしれません。

人気TV司会者と彼を取材する雑誌記者と関係を乗り越えて深い友情が芽生え始めます。
ロイドはフレッドのTV番組撮影現場で子供に対して接しているフレッドの姿、地下鉄電車の中で、乗客のファンから暖かく歓迎を受けるシーンなどを見続けている内に、フレッドに感化されて、固く閉ざしていた心をいつの間にか徐々に開いて行きます。この展開が極めて自然で映画の観客は皆、納得してしまいます。 こんな酷い父親は誰もが許さないと拒絶することに同意していますが、徐々に心が開かれていく感覚を味わう事が出来ます。

そして、とうとう、母親と自分達姉弟を捨てて姿を消した為、心底恨んでいた父親を受け入れられる時が来ます。本当によく考えられたストーリー、いや、実話だという事なので猶更びっくりですが、人間もそう捨てたものではないという気にさせられます。

ロイドは雑誌編集長からはフレッドの写真はあるので、その説明用の記事を400文字程度の記事にまとめて欲しいと頼まれます。最終的には1万文字を近い文章にまとめて提出しますが、編集長からは絶賛され予定を変更して、ロイドの記事はエスクァイア誌の巻頭特集記事として刊行されるというオチが付いています。

最後に

映画のはじめと終わりに子供劇用のセットが映画にも転用されており、何が始まるのかと訝りましたが、そういう事だったのかと納得しました。TV番組の再現だったのです。昔のロンパールームを思い出してしまいました。うつみみどり先生とフレッド・ロジャースでは随分違いますが、ラジオ番組無著成恭の『全国こども電話相談室』に少し近いのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました