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おすすめ映画感想|『仕立て屋の恋』(1992/パトリス・ルコント監督)フランス映画らしい官能と裏切りのドラマ!

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『仕立て屋の恋』のあらすじと概要

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ひとりの少女が殺された、この殺人事件の容疑者として浮かび上がった、前科を持つ仕立て屋の男、極端に綺麗好きながら、禿げでチビでうだつのあがらない、引きこもりで嫌われ者の中年男イール(ミシェル・ブラン)、しかし、生業の仕立て屋の腕前は超一流。しかし彼は犯人ではなく目撃者だったのだ。孤独な生活を送るイールは、向かいのアパートに越してきたエロティックな女性アリス(サンドリーヌ・ボネール)を覗き見ているうちにいつの間にか彼女に恋をし、そしてある日、犯行の現場を見てしまいました。イールは彼女が定期的に恋人らしい男と外出することも知っていました。そしてその男エミールこそが少女殺しの真犯人であることも知っていました。

監督は「髪結いの亭主 」のパトリス・ルコント、音楽は「ピアノ・レッスン」のマイケル・ナイマン。

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『仕立て屋の恋』のスタッフとキャストについて

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パトリス・ルコント監督

本作品「仕立て屋の恋」、「髪結いの亭主」と「列車に乗った男」の三本が圧倒的な人気の様です。更に「フェリックスとローラ」「橋の上の娘」も良かったという意見もあります。私は「スーサイド・ショップ」というアニメ映画をみましたが、こちらは正直余り映画の良さが分かりませんでした。

ジョルジュ・シムノン原作:世界中で最も読まれたフランスの作家は、ヴィクトル・ユゴー、ジュール・ヴェルヌについでシムノンという説があるくらいシムノン文学は世界各国で好評を博しています。その売上のほとんどはメグレ警部もの。

音楽 マイケル・ナイマン:1993年の来日時に取材した新聞記者を通じて黒澤明に次回作には自分を使ってくれるよう、『ピアノ・レッスン』のCDも渡して依頼するが、黒澤監督が骨折して療養生活に入り次回作を作る事なく脳卒中により死去した為、実現する事はなかった。

ミッシェル・ブラン (イール役): 1952年4月16日 、フランス・クールブヴォア出身の俳優・脚本家・映画監督! 凄い几帳面な性格で、内向的な性格。大量のハツカネズミを飼う趣味がある。覗き見が数少ない趣味の一つ、意外にもボーリングの天才である。

サンドリーヌ・ボネール(アリス役):1967年5月31日 生まれ、フランスの女優、映画監督!職業があまり良く分からない男と付き合っている。聡明そうな感じの女性役。彼女自身に魂胆があり、覗き見されている男性の部屋を訪れ、親交する。

『仕立て屋の恋』のネタバレ感想

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ネタバレ注意!

10年以上以前にこの映画を見た記憶は何となくありましたが、ストーリーは余り良く覚えていませんでした。久しぶりに見て、こんな映画だったのかと改めてその内容に驚きました。

やはり、どう見ても変態おやじです。覗き見るにしても、自分の部屋の窓を全開にして、堂々と眺めています。夜間は部屋の電灯をつける習慣が無い為、彼女はこの部屋に人は住んでいないと思っていたと言っています。アリスもアリスで、どこから誰に見られているかもしれないアパートのカーテンを全開にして、下着姿で部屋内を歩き回るのもおかしいと思いました。これは、映画の中だけのお話と割り切るべきだとは思います。

それにしても、世の中どんな変態おやじがいるかもしれないので、若い女性の一人暮らしは厳重に注意しなければなりません。

イールは本当に気の毒な男だと思いました。実際、アリスはイールに対して恋心など全く抱いていません。窓から自分の部屋を毎日覗いている様な男を好きになる筈はないと思います。殺人の証拠を見られたと思ったので、女は恐る恐る彼に近づいて来たのです。それでも、イールは自分の勘違いであると知っていながら、わずか1%もない可能性に掛けて、列車の切符を買って手渡しました。イールと共に外国に逃げる事が、彼女にとって最も幸せになれる道だ、と勝手に確信していたのでしょう。それだけで幸福を感じられたのかも知れません。でもそれは彼の妄想に終わりました。

ラストは予期もしない結末で幕切れることとなりました。しかもイールはわざわざ警察に置手紙と殺人事件の遺留品を残していくところが、如何にもフランス映画っぽい終わり方だと思います。あの懐かしい『太陽がいっぱい』の最後に、船のスクリューに絡まる遺体が引き上げられ、犯人が分かってしまう終わり方と雰囲気的に近いかなぁと、ふと思いました。

最後に

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ハリウッド映画とはまるで違った雰囲気のフランス映画は非常に面白いと思います。余韻が残り、もし”二人”で映画を見終わった後などは、この映画を肴に2時間は盛り上がりそうです。クリストファー・ノーラン監督の映画の様に200億円投じた超大作娯楽映画も良いですが、本作品の様な地味で、しっぽりした映画も味わいが有ってとてもいいです。パトリス・ルコント監督ファンが多い事が頷けます。

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