『フォレスト・ガンプ/一期一会』のあらすじと概要
人より知能指数は劣るが、純真な心を持ち、周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく”うすのろフォレスト”の半生を、アメリカの1950〜80年代の歴史を交えながら描いたヒューマンドラマ。
第67回アカデミー賞作品賞ならびに第52回ゴールデングローブ賞 ドラマ部門作品賞受賞作品
知能指数は人より低いが足だけはめっぽう早いフォレストの「半生」と、アメリカを象徴するさまざまな「事件」をオーバーラップさせながら、ひたすら誠実に生きることのすばらしさを、爆笑に包まれながら教えてくれるヒューマン・ドラマ。
ガンプの優しい母親の言葉が印象的でした。
人生はチョコレートの箱のようなもの。食べてみるまで中身はわからない。だからその手で箱を開け、どんな形のチョコレートを選びとるかは自分自身で決めるのよ
(あらすじ)
知能指数が人よりも劣っていたが、母親に普通の子どもと同じように育てられたフォレスト・ガンプは、小学校で優しく美しい少女ジェニーと運命的な出会いを果たす。俊足を買われてアメフト選手として入学した大学ではスター選手として活躍。卒業後は軍隊に入り、ベトナム戦争で仲間を救って勲章をもらい、除隊後はエビ漁を始めて大成功を収める。しかし、幼い頃から思い続けているジェニーとは再会と別れを繰り返し……。第67回アカデミー賞で作品賞ほか6部門を受賞。ハンクスは前年の「フィラデルフィア」に続き2年連続で主演男優賞を受賞した。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のスタッフとキャストについて
ロバート・リー・ゼメキス監督:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作(85~90)、「ロジャー・ラビット」(88)と大ヒットを連発、巧みな視覚効果でハリウッドきってのヒットメーカーへ。
トム・ハンクス(フォレスト):この人物の存在感だけで共感を呼ぶことが出来る名演が光る。
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サリー・フィールド(フォレストの母親役):1979年の『ノーマ・レイ』、1984年の『プレイス・イン・ザ・ハート』で2度アカデミー主演女優賞を受賞した。2007年には『ブラザーズ&シスターズ』でエミー賞主演女優賞(ドラマシリーズ部門)を受賞した。
ロビン・ライト:フォレストの幼友達、恋人、最後に漸く結婚するが病気で死別することになる。1994年公開の本作品『フォレスト・ガンプ/一期一会』で一躍注目を浴び、ゴールデングローブ賞 助演女優賞などにノミネートされている。「マネーボール」「ドラゴン・タトゥーの女」(ともに11)、「ブレードランナー 2049」(17)など。「ワンダーウーマン」(20)でアンティオペ将軍役を演じ、続編「ワンダーウーマン 1984」(20)にも出演する。トム・ハンクス出演映画では『キャスト・アウェイ』(01)等も撮っている。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』のネタバレ感想
純粋に生きる事で、大きな世界が開かれている夢の様な人生を送るフォレストにびっくり仰天する映画でした。
やはり25年前のトム・ハンクスはとても若い。ギルバート・グレイプのディカプリオの驚異的な演技力にも驚きましたが、本作品のトム・ハンクスの演技力・表現力は実に見事です。母から教わった「バカをする者がバカなのよ(だからあなたはバカじゃないのよ)」の言葉をしっかり受け止めて、とことんまっすぐに馬鹿正直に育ちますが、この教えの言葉が彼の人生の最大の生きた教訓になって一生を貫く力になっています(自分はバカじゃないと本気で信じている)
くよくよ悩んだり、人生に疲れたなぁと思った時に見れば、随分元気を貰える映画ではないかと思いました。誠実さが第一だという事を面白おかしく訴えかけてくれます。こんな事は、絶対あり得ないと思われる話が連続して次から次に展開していきますが、一生懸命やってい行けば、いつか自分にもチャンスがやってくるのではないだろうかと思わせる力のある映画だと思いました。
フォレストはあらゆること(アメフト、ベトナム戦争、米大陸横断の超距離マラソン、卓球等)に大変な活躍を見せて、大統領に何度もホワイトハウスに呼ばれ、表彰されたり、勲章を授与される様な優れた実績を残します。
一般の人々が知恵や知識で世の中を上手く行き抜こうと四苦八苦しても決して上手くいかないのに、フォレストは純粋に自分のやりたいことを、やりたいようにやってすべて上手く行っているところは非現実的ながら、共感を呼ぶ行動だと思いました。また、愛すべき母親の存在・教えの力も大きいとうことを感じました。
最後に
母親からの珠玉の名言が多く散りばめられています。「過去を捨ててから前へ進みなさい」というのも深みのある言葉ですが、中々言う事は難しい勇気の必要な言葉ですね。多くの過去を引き摺って生きている人がほとんどではないかと思います。時々振り返って思い出してみた言葉です。
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