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おすすめ映画感想|『キーパー ある兵士の奇跡』(2020/マルクス・H・ローゼンミュラー監督)

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『キーパー ある兵士の奇跡』のあらすじと概要

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イギリスの国民的英雄となった元ナチス兵のサッカー選手バート・トラウトマンの実話を基に描いたヒューマンドラマ。

1945年、イギリスの捕虜となったナチス兵トラウトマンは、収容所でサッカーをしていた折に地元チームの監督の目に留まりスカウトされる。その後、名門サッカークラブのマンチェスター・シティFCに実力を見込まれ、ゴールキーパーとして入団するが、元ナチス兵という経歴から、サッカーファンからは想像を絶する誹謗中傷を浴び、ブーイングの嵐の中で試合に臨むことになる。

それでもトラウトマンは屈することなくゴールを守り抜き、やがてイギリスの国民的英雄として敬愛されるようになる。そんな彼には、誰にも打ち明けられない、戦時中のある出来事である秘密の過去があった。

主人公トラウトマンを「愛を読むひと」のデビッド・クロス、妻マーガレットを「サンシャイン 歌声が響く街」のフレイア・メーバーがそれぞれ演じた。

『キーパー ある兵士の奇跡』のスタッフとキャストについて

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マルクス・H・ローゼンミュラー監督:初めての長編映画『Grave Decisions』(06)でバーバリアン映画祭最優秀監督賞、ドイツ映画賞の最優秀監督賞と最優秀脚本賞、ミュンヘン映画祭監督賞を受賞。その後、『Little White Lies』(09) でドイツ映画批評家協会賞最優秀作品賞にノミネート、『Double Trouble and the Magical Mirror』(19)でイタリアのジッフォーニ映画祭最優秀作品賞にノミネートされ、世界から高い評価を得ている作品を次々に発表している。(残念ながらどの前作もまだ見る機会がありませんでした)

本作品では、バイエルン映画祭で最優秀作品賞に輝き、サンフランシスコ・ユダヤ映画祭、セドナ国際映画祭、シネ・サン・フロンティア映画祭など各国の映画祭で観客賞受賞を果たし、映画批評サイトのロッテン・トマトでは満足度95%の高評価を獲得したそうです。

デビッド・クロス:1990年、ドイツ生まれ。『愛を読む人』(08)、『戦火の馬』(11)、『バルーン 奇蹟の脱出飛行』(18)などの作品に出演している。

おすすめ映画|『愛を読むひと』(2008/スティーブン・ダルドリー監督)一つのラブストーリーと戦後のドイツを描く

フレイア・メーバー(ジャックの長女マーガレット役、後のバート・トラウトマンの妻役):元ナチの兵士であったトラウトマンと恋に落ち結婚する。マンチェスター・シティFC入団後は猛烈な反発に遭遇するが、トラウトマンを必死な思いで庇っていく。

ジョン・ヘンショウ(地元サッカーチームの監督ジャック・フライヤー):捕虜収容施設でサッカーに興じるトラウトマンの才能に最初に目を付けた人物。最初は才能は認めながらも、敵国ドイツの軍人という事でサッカー以外では冷たく接していたが、やがてトラウトマンの人間性を認め良き理解車となる。ケン・ローチ監督の映画「天使の分け前」「エリックを探して等にも出演している。

感想投稿記事はこちら⇩

感想|『天使の分け前』(2012/巨匠ケン・ローチ監督の最大のヒット作!)何とウィスキー作りめぐるコメディ映画

レビュー|「エリックを探して」(2009)エリック・カントナ本人出演のコメディードラマ。

『キーパー ある兵士の奇跡』のネタバレ感想

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たいへんな傑作映画との出会いに感激しました。サッカーというスポーツ映画であり、ラブロマンスもあり、戦争という悲劇も描写しており、それらの描写がどの部分もずば抜けた表現力で迫ってきます。さらに、このストーリーが事実に基づくものという事に更に驚きました。

既に上述したようにトラウトマンの才能をいち早く見抜いて、彼を地元チームのゴールキーパーとして抜擢したジャック・フライヤーの勇断には驚きました。自分のチームが勝つ為という打算的な面も多分にあったと思いますが、それでも、昨日まで敵国同士戦争していた相手国の人間を自分のチームの一員に加えるというのは、やはり国境・人種を超えたスポーツだけが持ちうる”ちから”を感じました。スポーツには国境は無いんだということを再認識出来ます。

マンチェスター・シティFCにゴールキーパーにドイツ人がなるという事で、英国のサッカーファン、新聞マスコミが批判的になるのは十分理解出来ます。しかしながら、トラウトマンは誹謗・中傷に打ち勝ち、自らの力で立派にゴールキーパーの役目を果たし、見事「国民的英雄」まで駆け上ります。

マンチェスター・シティFCの試合会場は10万人の観客が収容可能とありました。ほぼ全員がトラウトマンに対してブーイングをしている様な環境は想像も出来ませんが、この喧噪の中で、良く冷静にゴールキーパーを務めたものです。着実に堅実な守備で実績を上げて、観客に認めてもらう以外にありませんが、当初は勝っても負けて も荊の道だったに違いありません。

サッカーチームのオーナーだったユダヤ教のラビがトラウトマンをチームの戦力として認めるコメントが新聞に発表されましたが、それを契機にファンの見方が少しづつ変化したのではないでしょうか。

それにしても、偉大なサッカー選手がいたものです。また、その人物に再度光を当て見事に素晴らしい映画に描出したものと驚きました。

サッカーがまるで分からなくても、十分楽しめる感動の映画作品だと思います。

最後に 

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ゴールキーパーというポジションは野球のキャッチャー同様かなり危険なポジションである事が分かりました。トラウトマンは首の骨を骨折しながらも、試合に出場し続けゴールを守り抜いた様子が描写されていましたが、本当に一歩間違えれば命を失っていたかも知れません。それ程までの彼の執念には本当にびっくり仰天しました。

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