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おすすめ映画感想|『ブラック・スキャンダル』(2016/スコット・クーパー監督)ジョニー・デップが実在の凶悪犯ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを怪演したクライム映画【U-NEXTで視聴】

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『ブラック・スキャンダル』のあらすじと概要

Haroon WahidiによるPixabayからの画像

ジョニー・デップがFBI史上最高の懸賞金をかけられた実在の凶悪犯ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じた実話に基づくクライムドラマ。

1970年代、サウス・ボストン。FBI捜査官コナリーはアイルランド系マフィアのボスであるホワイティ(ジョニー・デップ)に、共通の敵であるイタリア系マフィアを協力して排除しようと持ちかける。しかし歯止めのきかなくなったホワイティは法の網をかいくぐって絶大な権力を握るようになり、ボストンで最も危険なギャングへとのし上がっていく。

これまでも作品ごとに全く異なる顔を見せてきたデップが、本作では薄毛オールバックに革ジャン姿で冷酷無比なギャングを怪演。主人公はアカデミー作品賞受賞作『デパーティッド』でジャック・ニコルソンが演じたギャングのモデルと言われている。

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共演にも「華麗なるギャツビー」のジョエル・エドガートン、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のベネディクト・カンバーバッチら豪華キャストがそろう。監督は「クレイジー・ハート」「ファーナス 訣別の朝」のスコット・クーパー。

『ブラック・スキャンダル』のスタッフとキャストについて

keziaschenによるPixabayからの画像

スコット・クーパー監督:製作・脚本を兼ねた監督デビュー作「クレイジー・ハート」(09)が、インディペンデント・スピリット・アワードで最優秀初監督作賞を受賞し、アカデミー賞では主演俳優ジェフ・ブリッジスにオスカーをもたらした。

ジョニー・デップ(主人公ジミー=犯罪王ジェームズ・“ホワイティ”・バルジャー):ボストン南地区のアイルランド系マフィアとして伸し上がっていく。FBIに情報を提供することで対立するボストンのイタリアンマフィアグループ壊滅に協力する。一方、FBIとの関係を利用して勢力拡大を続け、非合法な取引・殺人などを犯している。極悪非道の大罪人。

ジョエル・エドガーストン(ジョン・コネリーFBI捜査官):ジミーとは幼馴染み。ジミーからの情報を利用してFBI内部で出世するが、この縁が逆にジミーグループの勢力をのさばらせることになり、最終的には糾弾される。

「スター・ウォーズ」新3部作の「エピソード2 クローンの攻撃」(02)「エピソード3 シスの復讐」(05)にオーウェン・ラーズ役で出演、キャスリン・ビグロー監督作「ゼロ・ダーク・サーティ」(12)やレオナルド・ディカプリオ主演作「華麗なるギャツビー」(13)といった話題作への出演

ベネディクト・カンバーバッチ(ジミーの弟、ビリー。上院議員):兄弟とは思えない違いのある兄弟。

BBCのTVシリーズ「SHERLOCK シャーロック」(10~)のシャーロック・ホームズ役でブレイク。11年はアカデミー作品賞の候補作「裏切りのサーカス」と「戦火の馬」に出演。以降「ホビット」3部作の2作目「竜に奪われた王国」(13)と最終章「決戦のゆくえ」(14)や、「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」(14)でアカデミー主演男優賞に初ノミネートされた。その他の出演作に「ブーリン家の姉妹」(08)がある。

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『ブラック・スキャンダル』のネタバレ感想

jhenningによるPixabayからの画像

本作品もジョニー・デップの演技力が光りを放ちました。最凶の極悪非道のマフィアのボス役が非常に似合っていたし、顔が怖過ぎました。金髪・薄毛・オールバックに革ジャン姿には本当にビビります。映画『ディパーティッド』でジャンク・ニコルソンも演じていたマフィアのモデルと聞いて納得がいきました。こっちのニコルソンも怖かった。

マフィアとFBI捜査官との間のスキャンダルを暴いた映画であり、全米での社会的な反響も非常に大きかったのではないか思われます。ジムは数々の凶悪犯罪に携わる一方で、自分の縄張りを荒らすマフィアを追い払うために30年間にわたってFBIにマフィアの情報を提供し続けました。本作では1970年代後半から1980年代のジェームズに焦点を当て、彼がアイルランド系アメリカ人によって構成される「ウィンター・ヒル・ギャング」のボスの座に上り詰める様子が克明に描かれています。FBIに競合するマフィアグループの情報を流す事で、逆に自分達は好き勝手放題にのさばらせてしまったというFBI内部の恥部の暴露だと思われます。

ジムが非情に殺人を繰り返すシーンは全く見るに堪えられないものでした。このシーンを見る限り、絶対にマフィアとは関わりたくないなぁというのが正直な気持ちです。

 

最後に

Yakup IpekによるPixabayからの画像

唯一正義の味方はコリー・ストール演じるワイシャック検事ではないだろうか。発言内容は極めて合理的で真面です。これで少しは法の秩序が守られると安心はできるのですが、『癒着』の歴史が30年間と非常に長かった事が気になったところです。

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