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映画感想|『ノッチングヒルの洋菓子店』(2020/エリザ・シュローダー監督)

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『ノッチングヒルの洋菓子店』のあらすじと概要

Pedro TorresによるPixabayからの画像

英ロンドン西部、ノッティングヒルに洋菓子店をオープンした3世代の女性たちと男性シェフの奮闘を、ロンドンの人気デリ「オットレンギ」の全面協力で描いた現代の人間ドラマ。

名店で修行を積んだパティシエのサラと親友イザベラは、長年の夢だった自分たちの店をオープンすることを夢見ていた。そんな矢先、サラが突然の交通事故で他界。夢を諦めきれない残されたイザベラとサラの娘クラリッサは、絶縁していたサラの母ミミも巻き込んで、パティシエ不在のまま開店に向けて動き出す。

そんな彼女たちの前に、突如、ミシュラン2つ星レストランで活躍する男性シェフ、マシューが現れる。20歳の頃、かつて恋人だったサラから逃げた過去を持つ彼は、あることを償うためにパティシエに名乗りを上げたのだ。

それぞれの思いを抱えながら、サラの夢をかなえるべく奮闘する4人だった。

 

『ノッチングヒルの洋菓子店』のスタッフとキャストについて

Mariola KlapsaによるPixabayからの画像

エリザ・シュローダー監督:ドイツ、ハンブルグ生まれ。カップケーキ職人についての短編ドキュメンタリーがe-bayによって、世界中に配信される。そのほか、監督したTVシリーズ「The Gigolo」は、2016年10月にニューヨークテレビ映画祭で上映され、高い評価を受けるなど映画監督としてのキャリアを確立する。映画製作の傍ら、ユニリーバ、クリスティーズ、ジミー・チュウ、デ・ビアスジュエリーなどの広告映像も手掛けている。本作が長編映画デビュー作。

複雑な人間関係の絡み合う本作を無難にまとめ上げている手腕は優れている。

セリア・イムリー(クラリッサの祖母ミミ役):「ここ数十年で最も成功した英国女優のひとり」と評されている。2015年には「Not Quite Nice」を上梓して小説家デビュー、ベストセラーとなるなど女優だけに収まらなず多方面で活躍している。映画では、『ブリジット・ジョーンズの日記』(01)シリーズや『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)シリーズなどの代表作のほか、『カレンダー・ガール』(03)、『恋のロンドン協奏曲』(01)、『ラブ・パンチ』(13)、『輝ける人生』(17)など。

嘗てサーカスのスターとして脚光を浴びていた過去の栄光に浸る毎日だった。亡くなった娘サラとは諍いがあり、交流が一時途絶えたが孫クラリッサとの関係修復を期に、新規洋菓子店立ち上げに参加する。人生の再出発点となり明るさが戻ってくる様は感動的。

シャノン・ターベット(クラリッサ役):ロンドンのロイヤルコート劇場のジェレミー・ヘリンが監督した、アーニャ・レイス脚本の舞台「Spur of the Moment」でプロデューを飾ったことで注目された。映画出演作にパトリス・ルコント監督『暮れ逢い』(13)、『コレット』(18)、TV「キリング・イヴ/Killing Eve」など。

ダンスで自分の世界を切り開こうとしていたが、母親の遺志を継ぎ急遽洋菓子店立ち上げの為に立ち上がる。

シェリー・コン(イザベラ役): 主な出演作に『抱擁』(02)、『チャーリーとチョコレート工場』(05)、『幸せの始まりは』(10)など。「Terra Nova~未来創世記」「MISTRESS」ほか多くのテレビドラマシリーズで活躍。

『ノッチングヒルの洋菓子店』のネタバレ感想

Michał KarońによるPixabayからの画像

共同経営者としてパティシエ出会ったサラを不慮の事故で亡くし、夢を諦めかけたところに次々と応援者が詰めかけ夢が実現するストーリーは少し良く出来過ぎではと感じなくもないが、肩の力を抜き素直に楽しめる映画ではないかと思う。事業投資の洋菓子の販売に関しては、新店舗開店前にきちんとリサーチしておけば、開店早々客足がほとんど無いという悪夢の日々を経験することも無かったのではないとも思えたが、、、ロンドン市内西部に位置するノッチングヒルは今や移民の多くが移り住む地区として有名らしく、世界各国の人々が多く暮らしているらしい。その故国の伝統的な「御菓子」を売れば、客を掴めるという事が分かり店は大成功を追攻める事になった。見るからにどの商品も美味しそうで、手を伸ばしたくなるものばかり。日本人好みなのは「抹茶ミルフィーユ?」作りに大変苦労していたが、このアイデアはどこから来たものか? 日本人なら少し古いが「大福」「羊羹」風の御菓子を食べたくなるのではないか。また、日本人からみのストーリーが「和菓子のアン」に少し似ていたのには少々驚いたが、、、

 

最後に

本作品制作に あたり全面的な協力をしたお店「オットレンギ」とは、ロンドンを訪れる旅行者の間でもかなり知られた存在となったデリカッセン(Ottolenghi)は、大皿に盛られた美しい惣菜、目移りするような焼き菓子で有名な店。お味のほうはお墨付きですとの事。オットレンギ氏が、自身のバックグラウンドである中東(イスラエル出身)とイタリアの食をミックスして創り上げた料理の数々は、エキゾチックなスパイスやハーブ、柑橘類やナッツ類がふんだんに使われてフレーバー豊か。味のコンビネーションが素晴らしいと。興味津々ですが、ロンドン迄行かないとたべられそうにありません。

 

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